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黄昏睡蓮

猟奇系、グロ系の18禁小説を書いています。関連の同人・版権作品のレビューも書きます。18歳以下の閲覧禁止。毎日更新を目標にしています。

殺人プレイ『斬殺』1

 その刀を振りきると、太い石の柱が容易く切断された――そこに縛りつけられていた栄巳ちゃんごと。

「あ……」
 あまりにも切れ味が良すぎて、最初はお腹に紅い筋が斜めに一本入っただけだった。
 そこから刃を返して、角度を変えてもう一度刀を振りきる。
「うぁ……」
 両手を上にあげた状態で、身体をまっすぐにしていた栄巳ちゃんの胴体が、石柱が滑り落ちるのに合わせて栄巳ちゃんの胴体も滑り落ちる。
 胴体が落下した衝撃で、切断面から内臓が零れ落ちる。縛りつけられた両手のおかげで、上半身が地面に落ちることは避けていたが、その部分に詰まっていた食道などが零れおちる。崩れ落ちた彼女の下半身に血が降り注ぐ。
「ふっ!」
 さらに何度も刀を振るい、残った身体の下の方から徐々に削ぎ落して行く。彼女がどこまで認識出来ているかは問題ではない。
 どうせ映像は記録しているし、いまは激しく切り裂くことを意識して刀を振るう。
 みじん切りの如く、薄く胴体を切っていく。心臓や肺も切り裂いてしまったので、もはや生命活動は止まっているけど、さらに切り刻んで行き、いよいよ肩がギリギリで繋がっているところまで来てしまった。
 心臓も何もかも失った栄巳ちゃんにもうほとんど生気は感じられなかったけど、その目はまだ状況を把握しているように見える。首が力なく下を向いているから、きっと自分の足元に散らばった自分自身の肉体が見えていることだろう。
 最後の一撃は縦に真っ二つ。左右の手に引かれて彼女の身体がぶらぶらと揺れる。
 一度刀を振るって血を振るい、刀を鞘に収める。
 チン、と言う鍔鳴りの音が響く。


 殺人プレイ同好会が借りている倉庫には様々な道具が置かれている。
 その中にはSMに使うと思われる道具から拷問に使うと思われる道具もあった。
「……なんというか、凄い数の道具ですね」
 俺が沢山ある道具を見ながら呟くと、柊山さんが笑って応じてくれる。
「こういう道具は趣味で集める人が結構多くてね。まあ、もちろん使う相手がいない人もいるから、こうして同好会の倉庫に置いて共有財産としている人もいるんだ」
「使うあてもないのに買う人がいるんですか?」
 そう問いかけると柊山さんは苦笑を浮かべる。
「まあ、どんな感じの器具かとか、気になる人はいるもんだよ。使う使わないはさておいても。でもまあ、使ってくれることに越したことはないから、君達が使ってくれたら彼らも悦ぶよ」
「なるほど……でも、一部のものはちょっと使い辛いですね……これとか、長く苦しめるのが目的のやつでしょ?」
 そう言って俺が示したのは、三角木馬と言われる拷問器具だった。子供が載って遊ぶいわゆる木馬のような形状だが、座る背の部分が尖った刃になっていて、跨らせた被害者の自重でその刃が徐々に食いこんで行くことで苦しめることが目的の器具だ。それは拷問ならばとても有効な道具なのだろうけど、俺達がやりたいのはあくまで殺人プレイだ。拷問プレイではない。
 それは栄巳ちゃんも同意なのか、俺の背後でちょっと気まずそうな顔をしていた。
 しかし、柊山さんはにっこりと笑った。
「大丈夫だよ。これを買ったのも殺人プレイ愛好家だから」
「……?」
「試しに使ってみるかい? その意味がわかると思うよ」
 そう言って柊山さんはその三角木馬を倉庫の中央に持ってきた。どこからともなく取り出したタオルでその三角木馬を拭いていく。
 俺は栄巳ちゃんと顔を見合わせた。
「……どうする?」
「私は構いませんよ。ちょっと興味はありますし」
 そう言って栄巳ちゃんはブラウスを脱ぎ始める。俺も彼女と同意見だった。
「確かに……この三角木馬にどんな仕掛けがあるのか、興味があるな」
 対象者を長く苦しめることが目的のはずの三角木馬に秘められた、殺人プレイ愛好家が気に入る機能とは何なのか。
 本当は、少しどころじゃない興味があった。
 
 
~続く~

殺人プレイ『斬殺』2

 様々な道具が置かれた倉庫の中で、裸になった栄巳ちゃんはなんとも言えない雰囲気を醸し出していた。
 雑多な道具のある薄暗い倉庫で、栄巳ちゃんのいる所だけ何か光が差し込んでいるような気さえする。
「これはぜひとも写真集の表紙に使いたいね」
 言いつつカメラで撮影する柊山さんに、俺も同意する。
「確かにこれはいい絵ですね」
 俺達の会話についてこれないのは栄巳ちゃんだけだった。
「写真集……? 出すんですか?」
 別に嫌がっているわけではなく、単にそういう話が出ていることを聞いていなかったが故の疑問だった。俺達は少し苦笑する。
「いや、別にそういう予定はないんだけどね」
「そうそう、ちょっとしたジョークだよ」
 この辺りのノリはあまり伝わらない。基本真面目な子なのだ。
 柊山さんが荷物の搬入に使う天井の滑車を、引っ張って部屋の中央に持ってきた。その手にはSMプレイで使うようなゴツイ手枷が握られている。
「吊るすのにはこれとこれを使いましょう」
「吊るす?」
 あまり三角木馬の使い方に詳しくない栄巳ちゃんが首を傾げる。
「ああ、普通に跨ってもいいんだけど、これを使う時には大抵腕を使って吊るして、上から降ろすのが常道なんだよ」
「なるほど……拘りという奴ですね」
「どっちかというとお約束の方が近いかな」
 俺はそう説明しつつ、彼女の手に枷を付けてそれぞれの枷を太い鎖で接続する。
「これでいいかな」
 枷同士を繋ぐ鎖はある程度の長さがあれば十分なので、いい感じの長さに調節する。
 柊山さんが操作して滑車に接続されているフックを都合のいい高さに降ろす。
 そのフックに枷同士を繋ぐ鎖を引っ掛ける。
「じゃああげるよー」
 柊山さんがフックをあげていく。それに従って当然彼女の両手も天井に向かって引きあげられることになり、栄巳ちゃんは両手を頭上にあげた状態から腕を降ろせなくなる。
「……この格好って、結構恥ずかしいですよね」
 いまさら裸の身体を無防備に晒すことになった程度のことで羞恥心が煽られる栄巳ちゃんはいちいち可愛い。
 俺は何となく指先で彼女の脇腹を突く。
「ひゃ!? ちょ、ちょっと先輩なにするんですか!」
 思わず変な声を出してしまった栄巳ちゃんは顔を赤くする。
「ごめんごめん。でも、やっぱり栄巳ちゃんの肌っていい感触だな」
 さわさわと掌を使って愛撫しようとすると、彼女は身を捩って逃げようとする。
「もう……先輩、そういうのは二人っきりの時にしてください」
 殺人プレイは人前でも躊躇なくするのに、恋人としてじゃれるのは人前では嫌らしい。
 線引きがちょっと謎だけど、まあ気持ちは理解出来ないわけじゃない。
「ごめんごめん。じゃあ、柊山さん、もっと上げてください」
「オッケー」
 柊山さんがさらに装置を操作して、栄巳ちゃんを天井に引きあげていく。
「……っ」
 ぎしりと鎖の軋む音がして、彼女の身体が空中に引きあげられていく。ぴんと伸びた彼女の身体が少し汗ばみ、ちょっと扇情的だった。
「よーし、じゃあちょっと移動して、と……」
 彼女の身体を押して位置を調節し、三角木馬の真上に彼女の身体が来るようにした。
「じゃあ降ろすよー」
 ゆっくりと彼女の身体が降りてくる。
 栄巳ちゃんは期待する目で近付いてくる三角木馬を見詰めていた。彼女の足が左右に割られ、その膝が三角木馬の背を挟み込む。まだあそこは三角木馬の背に触れていない。
「け、結構……耐えられそうな……」
 震え声で栄巳ちゃんがそう口にする。柊山さんは笑みを浮かべた。
「そう思う? じゃあ一端止めて、重りを付けようか」
 俺と柊山さんが手分けして両方の足にかなりの重さがある鉄球を取りつける。栄巳ちゃんは必死に膝を使って三角木馬の背を挟み、それ以上身体がずり落ちないようにするけど、所詮は無意味な抵抗だった。三角木馬の背は元々滑りやすくなっている上、彼女自身が分泌した汗のせいでさらに滑るのだ。
 彼女の身体が少しずり下がり、その股間が三角木馬の背に触れる。
 
 
~続く~

殺人プレイ『斬殺』3

 股間が三角木馬の背に触れた時、栄巳ちゃんは低い呻き声をあげた。
「ぅ……くっ……」
 一番敏感なところに鋭い刃が食い込む痛みはそれは酷いものだろう。普通の人間ならそれだけで悶え苦しみ、暴れてしまうことになるはずだ。
 もっとも、栄巳ちゃんの場合、これまで散々殺人プレイをしてきた経験があるから、痛みには耐性がある。チェーンソーによって真っ二つにされた経験に比べれば三角木馬の背が食い込むくらいじゃそこまで痛がらない。
 見ている側としては痛みに身を捩り、呻き声をあげる彼女の姿は中々に眼福ものではあるんだけど、本人は少しつまらないかもしれない。
「……鞭とか使います?」
「それだとSMプレイになっちゃうからねえ。さくさく本題に行くとしよう」
 こっそり柊山さんに提案すると、そんな答えが返ってきた。さすがは殺人プレイ愛好家というべきなのか。
 柊山さんがさらに操作して彼女の身体を吊り下げている鎖がかなり撓むところまで滑車を降ろした。
 この状態だと完全に栄巳ちゃんの股間に重みがかかることになり、栄巳ちゃんはかなり苦しむ。
「よし、重りを追加しよう」
「まだ重くするんですか?」
 割と十分な重みだと思っていたけど、柊山さんはまだ増やすつもりのようだった。
「重い方がいいんだ。ほら、もう二つくらい追加するよ」
 さらに足首に重りを追加された栄巳ちゃんの股間は、かなりの力で下に向けて引っ張られ、刃があそこに相当食いこんでいる。
「うぅ……くぁ……ぐぅ……」
 僅かに身体を捩ればさらに痛みが増すとわかっているのに、栄巳ちゃんは慢性的な痛みについ体を捩ってしまう。さらに食い込みが増した。 
「うわぁ……痛そう。大丈夫? 栄巳ちゃん」
「だ、だいじょう……ぶ……です……」
 なんとなく意地悪心をくすぐられてしまった俺は、三角木馬を掴んで軽くゆすってみた。当然、その震動はもろに彼女の股間を直撃する。
「いぎっ、ぎぎぎぎぎあ、あああああっ!」
 さすがに栄巳ちゃんもこれはたまらなかったのか、がくがくと体を震わせ、余計に食い込みを酷くしながら泣き叫んだ。
「おー、中々いいねぇ」
 柊山さんがそんな風に呟きながらカメラを回している。俺は改めて柊山さんに尋ねた。
「これであとはどうすればいいんですか?」
「うん、これをどうぞ。あ、まだ押さないでね」
 そういって柊山さんが手渡して来たのは、何かのリモコンだった。一つしかないスイッチが何か怪しげな気配を醸し出している。
「これは……?」
「よーし、撮影準備万端! いつでもいいよ!」
 いつの間に用意していたのか、栄巳ちゃんの四方八方にカメラが設置されていた。
 俺は涙目な栄巳ちゃんと見つめ合い、そのスイッチを彼女に向けて示す。何が起こるのかはわからなかったけど、これを押せば栄巳ちゃんは死ぬだろうことはわかていた。
「それじゃあ栄巳ちゃん。押すよ」
「……はい」
 その目が期待に輝く。殺されそうになって目が輝くというのもおかしな話だけど、栄巳ちゃんだから仕方ない。
 俺はそのスイッチを押しこんだ。
 その瞬間、三角木馬が震えて、その馬を模した頭部の目が光る。電流でも流れるのか、と思った俺の考えは半分当たっていて、半分外れていた。
 バリッ、と電気が流れる音がしたかと思うと、一瞬栄巳ちゃんの股間に食い込んでいる刃が光る。

 そして、栄巳ちゃんの身体が半ばまで切断された。

 栄巳ちゃんは何が起きたのかわからなかっただろう。いきなり数十センチも沈みこんだ身体を支える吊るされた腕に全体重が勢いよくかかり、その肩や肘辺りの関節が脱臼するのがわかった。その結果、さらに彼女の身体は数センチ沈み込み、三角木馬の背が胸の上くらいまで食い込んでいる。
 栄巳ちゃんの身体は三角木馬の背に沿って左右に広げられ、原形をとどめていて血がほとんど出ていないことで、なんだか現実味のない光景になっている。


~続く~

殺人プレイ『斬殺』4

 体の中心を切断された彼女が長く生きていられるわけもなく、栄美ちゃんは茫洋とした目のまま、すぐに死んでしまった。
 突然のことに呆然としていた俺に、柊山さんが話しかけてくる。
「どうだい? すごいもんだろ」
「こ、これはいったい……?」
 柊山さんは三角木馬の背中にある刃を指さす。
「電磁ブレードって聞いたことあるかい? 色々と細かい理屈はあるけど、要は結合を切り離すことで通常の刃ではありえない切断力を生み出す技術なんだけどね。その三角木馬の刃はそれが使用されているんだ」
「ふぅん……当ててただけでこれってすごいですね……」
 よくマンガとかゲームで見る技術だと思っていたけど、ナノマシンが当たり前になった現在ではこんな技術も実用化されているらしい。詳しくは知らないけど。
「……この刃なら、俺のやってみたかったことが出来るかもしれませんね」
「やってみたかったことってなに?」
 そう柊山さんが訊いてきたので、俺は素直に応える。
「いや、いままでもやろうと思えば出来たんでしょうけど、少々面倒くさくて」
 問題は手に持って使える刃があるのかどうかだけど、さすがにそれがないわけはないだろう。
 俺はにっこりと笑って、柊山さんにその願望を口にした。




 刃が電磁ブレードになっている日本刀は様々な機能があるため、結構重い。
 それを机の上に置き、両断されたまま吊されている栄巳ちゃんを降ろした。さすがに真っ二つだから再生に時間がかかるだろうな、と思ったのだけど、地面に降ろすや否や、栄巳ちゃんはすぐに再生に入った。
 そして、さほど待つということもなく、栄巳ちゃんはすっかり元通りになった。彼女が再生に慣れているとはいっても早い。
「切れ味が良くて、ダメージがそんなにないんですよ。下半身は斬られてないですしね。でも気持ちよかったですよ。冷たくて堅いものが体の中に入ってくる感覚が……」
 体を震わせて快感であったことを示す栄巳ちゃん。言ってることは割とエロいような気がするけど、内容を考えると普通の人だと笑えないことだろう。
「しっかし、こんな刀があるなんて、なんというか……すごい趣味の持ち主が一杯いますよね」
 俺がそう柊山さんに言うと、柊山さんはうなづいた。
「まあ、だいぶ一般的になってきたとはいえ、まだまだ特殊性癖の一種ではあるからねえ。資金は唸るようにもっていても、それを使用させてくれるパートナーがいない場合も多いし」
「募集とかはかけないんですかね? それだけの資金があれば出来そうなものですけど」
 俺の意見に対し、柊山さんは肩を竦めた。
「色々と事情はあるからね。お金に物を言わせてパートナーを捜す行為は邪道って言われるくらいだし。資金をたくさん持っている人ほど、名誉には拘るから」
 そう言われてしまえばそうなのかと思ってしまう。
 そんな俺の腕に、すっかり復調した栄巳ちゃんがしがみついてきた。
「ねえ、先輩。もう一度やりませんか? 思ったよりダメージは少ないですから……大丈夫ですよ?」
 いつ言い出すかと思っていたから、その提案には驚かなかった。
「オッケー。じゃあ次はどうしようかな……バラバラ切断はやったから……」
「同じ日本刀というのも味気ないでしょ。次はこれ使ったらどうです?」
 どう切断するのか悩んでいるお、柊山さんが別の道具を取り出してこちらに向けて放り投げてきた。
 慌ててそれをキャッチする。それは鞘に収められた刃渡り15センチ程度のナイフだ。しかしよく見ると普通のナイフより重く、柄の部分に銃のトリガーのようなものがあった。
「急に投げないでくださいよ。……もしかしてこれも?」
「ああ。そのトリガーを押すと、刃が電磁ブレードの切れ味を発揮するんだよ」
「凄い小型ですね」
「あまり長時間は使えないけどね」
 鞘からナイフを抜き、トリガーを引きながら振るう。

 その一撃で栄巳ちゃんの右腕を半ばから切断した。
 
 
~続く~

殺人プレイ『斬殺』5

 一瞬の驚き、そして愉悦。
 目まぐるしく変わる栄巳ちゃんの表情は、殺されたが利の彼女に相応しい変化をしていた。
 切断面から血が噴き出し、咄嗟に栄巳ちゃんがその傷口をもう片方の手で抑える。噴き出す血は彼女の掌に辺り、周囲に広く飛び散った。
 その情景に誰よりも興奮したのは俺でも栄巳ちゃんでもなく、傍で見ていた柊山さんだった。
「ふおおおおおおお!!! ……って! ちょっとちょっといきなりすぎるよ! まだ撮影準備出来てないよ!」
 慌ててカメラを動かし始める柊山さんを尻目に、俺は片腕を失った栄巳ちゃんに近付くと、その片腕が無い身体を抱きしめる。
「栄巳ちゃん、痛い?」
 痛くないはずもないがそう問いかけてみる。栄巳ちゃんはにっこりと笑った。
「はい、痛いです。でも、すごい切れ味だから前のチェーンソーよりは痛くないです」
 それはつまり、まだまだいけるということだ。
「それは良かった」
 俺は彼女の身体を片腕で抱きしめながら、背中側から彼女の残った腕を肩口で斬り捨てる。勢い余って自分の体もちょっと傷ついたけど、その痛みが彼女の受けている痛みを追体験しているようで、むしろ興奮が高まる。
 むしろそれにびっくりしたのは栄巳ちゃんの方だった。
「せ、先輩! 怪我しちゃってますよ!」
 自分は両腕を失っているのに、その喪失感に浸るでもなく、明らかに怪我の度合いじゃ低すぎる俺のことをまず心配する。
 本当に、栄巳ちゃんは最高の彼女だ。
「だいじょーぶ。俺にだってナノマシンはあるんだから。これくらいすぐに治るよ」
 ぶっちゃけ、ちょっと思った以上に深く切った所為で腱が切れかけてしまったが、そこだけはすぐに治した。腕が使えないんじゃ困るしね。
 栄巳ちゃんは俺を案じて表情を曇らせていたが、そんな風に可愛い反応をされたら我慢出来ないじゃないか。
「ちょっと、ごめんね」
 俺は両腕を失ってその分軽くなった彼女の身体を、ナイフを持っている方の腕で抱え上げるようにして持ち上げる。もし両腕があったら彼女も俺にしがみついていただろうけど、しがみつくための腕がないのでちょっとふらついた。
「よーし……じゃあ、行くよ」
 俺は空いた片方の腕を振るう。アッパーカットの軌道で繰り出した拳は、見事彼女の膣を捉え、勢いそのまま彼女の奥まで貫き通した。
「ぎゃあああああああああああああああ!!」
 さすがの栄巳ちゃんも、切れ味鋭いナイフの痛みに慣れていたところに強引なフィストファックの衝撃を受け、潰れた悲鳴を上げて足をのたうたせて暴れる。
 そこですかさずナイフを振るい、彼女の両足を切り飛ばした。傷口から血をふりまいて暴れる彼女。切断された方の足も、数秒ではあったけど、まるで陸に水揚げされた魚のように動いていた。
 一気にその場が凄惨な現場になる。柊山さんはもはや声も出ないという様子だった。
 腕一本で彼女の身体を支えるのは中々の重労働だ。いくら四肢を飛ばしたとはいえ、さすがにキツイ。
 もっと深くまで刺せば安定すると考えた俺は、彼女の身体の中で無理矢理手を開き、周りの肉をずたずたに引き裂きながら手首を回転させ、彼女の体内をめちゃくちゃに掻き回す。
「ぐぇ、がっ、ごふっ、げえぇっ!」
 体内をかきまぜられて無事でいられるわけもなく、栄巳ちゃんは凄い声を上げて口から血と肉片混じりの吐瀉物を吐きだした。必然、俺にもそれがかかるわけだけど、気持ち悪いと言う感触は湧かなかった。俺は彼女を愛しているのだから、それの血と肉片や吐瀉物を気持ち悪く思うわけもない。
 肘のあたりまで彼女の身体の中に腕を入れるとさすがに安定する。掌に心臓の鼓動を感じた。
「……よく、頑張ったね」
 もはや虫の息である彼女の、弱々しく脈動する心臓を撫でながら、俺はそう優しく呼びかけた。
 茫洋とした目で俺を見返した栄巳ちゃんが、微笑む。さすがの精神力だ。普通の人間ならとっくにショック死しているだろうし、生きていても反応出来ることはないだろう。
 ちょっと体勢的に辛いものはあったけど、俺は自分の腕で奥まで貫いた栄巳ちゃんと、キスを交わした。
「愛してるよ」
 そう呟いて、それを栄巳ちゃんが理解しただろうタイミングで、俺は栄巳ちゃんの心臓を握り潰す。
 彼女の全身が大きく痙攣する。それと同時に俺は彼女の首を斬り飛ばした。
 切り飛ばした勢いで空中に浮かぶ彼女の首を、ナイフを捨てた手で抱きしめながら、身体を貫いていた方の腕を振り、彼女の胴体を地面に叩きつける。
 水袋を落とした時のような鈍い音がして、血が六つの傷口から噴き零れた。
 胸の中に抱きしめた彼女の頭を撫でながら、俺はやっぱりこの子が大好きだと言う想いを新たにしていた。

 周囲を栄巳ちゃんの身体から溢れだした血が赤く染め上げていた。
 
 
 
 
~殺人プレイ 『斬殺』 終わり~
 
 
 
 
 
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Author:夜空さくら (旧HN:黒い月)

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