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黄昏睡蓮

猟奇系、グロ系の18禁小説を書いています。関連の同人・版権作品のレビューも書きます。18歳以下の閲覧禁止。毎日更新を目標にしています。

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殺人プレイ『刺殺』1

 天真爛漫な笑顔を浮かべて近づいて来た彼女の腹部に、手にしたナイフの鋭い切っ先を突き立てる。
 服を貫通し、その下の皮までナイフの切っ先は容易く貫く。その時生じた抵抗はほんの少しだった。
 内蔵の一部を損傷したのか、彼女はその小さな唇から血を吐き出した。白く清潔そうなワンピースに赤黒い斑模様が出来る。恐らく今頃彼女はからだの中を掻き回される激痛を味わっているはずだ。それがどれほどの痛みなのか、経験したことのない俺にはよくわからない。
 腹に刺したナイフを、力任せに引き下ろす。傷口がさらに広がり、血がさらに吹き出した。俺はその様子を眺めつつ、彼女が崩れ落ちないように空いた手で彼女の細い首を鷲掴んだ。支えるためには当然一定以上の力が必要になり、その握力はついでのように彼女の呼吸を阻害する。苦しげに彼女の表情が歪むが、こんなのは序の口に過ぎない。
 彼女からナイフを抜いて、一端それをしまう。そしてフリーになった手を改めて彼女の傷口に突き入れた。その中は、非常に熱かった。熱い風呂の中に手を入れた時のようだ。
 俺はその感覚を十分楽しんだ後、中を掻き回した。手を限界まで開いて、とにかく引っ掻き回す。中身をかき混ぜられた彼女は、激しく痙攣して大量に血を吐く。何となく上からだけだと不公平な気がし、俺は彼女の中をまさぐった。そして目的の物を見つける。
 それを掌で包み込むようにして握りしめると、あっという間に黄色い液体が彼女の股の間から垂れ落ち始める。膀胱を直接圧迫されるなんてことはそうはないことだ。得体の知れない感覚に彼女が狼狽していることが感じられた。大分血が少なくなってきたからか、意識レベルが低下しているのが単純に見てわかった。
 これ以上はやっても反応的に今一つだと思った俺は、一端彼女を解放することにした。差し込んでいた手を抜き取り、首を掴んでいた手を離し、脇の下に差し込んで彼女の体を支える。
 彼女はどことなく残念そうな目で俺を見つめた。そんな目を向けられた俺は苦笑せざるを得ない。
「部屋に行ったら続きをしてあげるから、とりあえず『治して』」
 それでも不満そうではあったものの、一応言うことを聞いてくれる気になったのか、傷を『治し』始めた。
 ナイフを突き刺した傷が瞬く間に塞がっていく。溢れ落ちた血液さえ、まるでビデオを逆再生をしているかのような滑らかさで彼女の身体の中に戻っていく。俺が被っていた返り血さえ、全て元通りに戻った。
 破れた服さえも修復され、気付けば出会ったときと寸分違わぬ姿に落ち着いていた。
 改めて嬉しそうな、天真爛漫な笑顔を浮かべた彼女は、俺に抱き付いてきた。ナイフをしまおうとしていた俺は、少し慌てる。
「危ないよ。ちゃんと鞘に入れるまで待って」
「いまさらじゃないですか?」
 確かに刺したんだから傷付けるという意味ではいまさらかもしれないが、意図せず人を傷付けてしまうのは俺のポリシーとは違う。
「人を意図してない形で傷付ける奴はただのバカだ。事故ってのは防げるもんなんだから」
「ふーん。まあ、そんなことはどうでもいいじゃないですか! 早く行きましょ!」
 俺の右腕に彼女は腕を組む。彼女のふくよかな胸が腕に押し付けられて、一瞬硬直してしまう。それに目敏く気付いた彼女は、悪戯好きな笑顔を浮かべて、さらに胸を押し付ける。
「ふふっ、先輩って結構可愛いところがありますよね。こんなに胸が密着すると意識しちゃいます?」
「……それこそいまさらだと思うけどね。君の体で知らないところなんてないんだし」
 我ながら説得力の感じられない言い訳だと思った。案の定、彼女は苦笑を浮かべただけだ。
「そういうことにしておきましょうか。さ、そんなことより早く早く! 先輩の部屋に行きましょ!」
 絡めた腕を彼女に引かれて、俺は引き摺られないように慌てて彼女に付いていく。
「はいはい……わかったよ、栄巳ちゃん」
 全く、この子がこんなにこのプレイに嵌ってしまうとは思わなかった。
 俺はやれやれ、とため息を吐きつつも、思う存分プレイが出来ることに悦びを覚えていた。

 ナノマシン技術が進歩し過ぎた今の時代。
 大量のナノマシンの働きによって、人はまるで漫画か何かのような現象を起こすことが可能になっていた。ありとあらゆる人体の現象を完璧に制御することが可能になった人類からは、事故死や事件といったもので『死ぬ』ことがなくなった。また、ナノマシンによる制御によって殺し合うことも犯罪を起こすことも出来なくなり、世界は平和を手に入れた。
 しかし逆に。
 人は『互いの合意』さえあればそれまでは出来なかった事が出来るようにもなった。
 その彼と彼女が行っているそれ――『殺人プレイ』でさえ、いまや過去のハードSM程度には、ポピュラーなプレイのひとつとして数えられている。
 
 
 
 
~続く~
 
 
 
  


 有言実行。小説書き始めました。
 その第一発目がこれってどうなんでしょうねw
 ちなみにナノマシンによる身体制御は某黒猫の生物兵器ちゃんをイメージしています。細かい理論とか理屈とか合わなくなる部分も出てくるかとは思いますが、要は致命傷を喰らっても死なず、っていうか死んでも即座に蘇れるという程度の認識でOKです。

殺人プレイ『刺殺』2

 ナノマシンの治癒力は凄まじいものがある。肉も骨も皮も、並みの傷ではあっという間に完治してしまう。心臓が止まろうと頭が吹き飛ぼうと関係なく、瞬く間に完治してしまうのだ。そのため殺人プレイを楽しむためには一端ナノマシンの治癒機能を停止させる必要がある。
 もちろん治癒機能を停止させていても『死亡』してから数分後には自動的に治癒が始まるため、心配はない。

 栄巳ちゃんを部屋の中に招き入れた俺は、まずは彼女をもてなすために台所へ向かう。
「いつものでいいかな?」
 勝手知ったる彼氏の家、とばかりに俺が促す前にリビングに向かっていた彼女は朗らかな表情で頷いた。
「ありがとうございます! けど、そんなのより、早く始めたいんですけど……」
 控えめながらプレイをねだる栄巳ちゃん。
 全く、本当に嵌り過ぎだよ。
「まあ、そう言わずに一息入れよう?」
 俺はそう言いながら台所に置いておいた包丁を手に持ち、足音を殺してリビングへと向かう。丁度彼女はこちらに背を向けていた。
「準備、やけに早かっ――」
 気配で近づいて来たことに気付いたのか、何か言いかけた彼女の首筋に包丁を突き立てた。皮膚を切り裂き、肉を抉り、骨に当たって硬い感触が手に残る。
「た、っ、あ、ぃ……ぁ、あ?」
 突然の衝撃によって生じた痛みを痛みだと感じられなかったのだろう。栄巳ちゃんは不思議そうな声をあげたが、包丁によって完全に脊髄を寸断された彼女は言葉を紡ぐことも出来ないようだった。
「たぶん、さっさと始めようと言うんじゃないかと思ってね? サプライズで殺してみた」
 ぐりっ、と力を込めて包丁を捻る。適度に肉と骨を抉り、包丁が半ばから折れた。彼女の身体が力なく床に倒れ込む。投げ出された手が何となく扇情的で誘っているようにも見える。
 さて。ここからが本番だ。
 脊髄を寸断した包丁の欠片はまだ彼女の首筋に差さっている。ナノマシンが自動的に動いて傷が治癒しつつあるが、異物が残っているとその再生スピードは普段より遥かに落ちる。無論、これはあくまで俺と彼女が合意の元に『いつでも殺していい』という取り決めを交わしているからであって、道端でいきなりこんなことをしようとしても出来ない。違法行為に関してはナノマシンが厳しく制限しているからだ。
「まずは……と」
 折れた包丁に触れ、ナノマシンに命じて包丁を元通りにする。ナノマシンによる修復の範囲は基本的には自分の身体だけなのだが、ちょっとした小道具の修復程度なら出来る。ただ、凄くカロリーを消費するので余裕があるときにしか出来ない。さておき、彼女が再生するまでの間に、元に戻した包丁を使って準備を進めることにした。
 まずは彼女の服を剥ぐとしよう。
 俺は包丁を使い、彼女の身体が傷つくことも気にせず、乱暴に服を剥いで行く。
 
 
 
 
~続く~ 
  
 
 
 

殺人プレイ『刺殺』3

 下着も含めて全ての着衣を剥ぐと、実に端正な白い裸身が露わになった。
(おー……毎度思うけど、栄巳ちゃんって身体綺麗だよなぁ)
 ナノマシンの技術が発展してから、人はある程度自由に体の特徴を変えることができるようになっている。例えばニキビやらホクロやらといった言葉は、いまではほとんど聞くことがない。ホクロの方は「泣きホクロ」なんて言葉があるからまだしも、ニキビなんてもう一昔前を題材にしたアニメやマンガの中でしか見られない。だからいまの時代、肌が綺麗なことなんて当たり前なのだけど、栄巳ちゃんの場合はそもそも元となる身体が他とは明らかに違った。
 なんというべきなのか、適切な言葉が思いつかないのだけど、彼女の身体は『整っている』のだ。無理に胸を大きくしたり、お尻を小さくしたり、いまの人たちにありがちな不自然さが一切感じられない。『あるがままの美しさ』と言えばいいのだろうか、自分自身を整えることに躍起になっているいまの若者たちにはない自然の美しさがある。
 まあ、こんなことを人にいうと彼女に対する惚気だと言われてしまうのだけど。
 そんな綺麗な彼女の身体をめちゃくちゃに蹂躙するのが好きな俺は、ナノマシン技術が発展していない一昔前までの常識であれば非常にもったいないことをしているのだろう。贅沢の極みというべきか。
 俺はそんな下らないことを考えながら、まず栄巳ちゃんの左の二の腕を包丁で貫き、床に縫いつける。今度は出会いがしらの時と違って綺麗に刺したからほとんど血は出ていない。同じように右腕も縫いつけた。言うならば拘束具の代わりだ。結構長い刃を使ったので暴れようとそうそう抜けないはずである。
 さらに、今度は大きな釘を持ってきて、それを持って彼女の両膝を床に打ち付ける。これで彼女は身体を無防備に大の字に開いたまま動けなくなった。
 これでひとまず準備は完了だ。俺は仰向けに倒れている彼女のうなじに手を伸ばし、そこに差し込んでいた包丁の刃を抜き取る。脊髄が元に戻り、止まっていた身体機能が再び動き出す。
「……っ、は、ぁうっ……?」
 焦点の定まらない視線を栄巳ちゃんは明後日の方向に向けている。自分が今どういう状況にあるのかわからないのだろう。四肢を貫く痛みは感じているだろうけど、まだ身体が正常に動き始めて間もないからか、ろくに痛みを痛みとして認識出来ていないようだ。
 栄巳ちゃんのうなじから抜き取ったばかりの包丁の折れた切っ先を、彼女の腹部に向けて振り下ろす。
 肉を切り裂く柔らかい感触がして、栄巳ちゃんの身体が跳ねた。しかし、四肢をそれぞれ縫いつけられているから、動くことはできない。
「い、ぎっ……!」
 それでも何とか身体を動かして痛みを分散させようとしているのか、胴体部分が激しく震える。可能な限りで身体を動かす彼女は、芋虫のようでもあり、とても無様で興奮した。
 そんな彼女の痴態を楽しみながら、俺はさらに刃物を大量に取り出す。これだけの本数を揃えるのには苦労したものだ。いまのご時世、なんでもナノマシンで作ればいいじゃないかと思うかもしれないが、ナノマシンによる物質作成は本当に疲れるので、どうしてもという時以外はしないことを推奨されている。特に無から有を生みそうというのはいくらナノマシンを使っていても、かなりの疲労を伴う。だから極力ナノマシンを使わない方向で計画などは立てる必要があった。
 そんなわけで、俺は大量の刃物を用意していたのだ。もちろん、これら全てを容赦なく、彼女の身体に使用する。
 
 
 
 
~続く~
 
 
 

殺人プレイ『刺殺』4

 まずはどこに突き刺そうか考える。栄巳ちゃんは腹部に突き刺さった刃の痛みに顔をしかめながらも、その目の奥にはこれから行われることに対する期待が浮かんでいた。全く、実に逞しいというか、ここまで変態だといっそ清々しいというか。そんな彼女のことを愛しく思う俺も、大概変態だとは思うけど。
 想いながらまずは軽く肩に一つ目の刃を突き立てる。腱に刃が食い込み、その周辺の身体が震えた。彼女が動かそうとしなくても、自然とそうなってしまうのだろう。次に刺したのはわき腹だ。あえて腹筋を避け、一番柔らかなそこの奥深くまで突き入れる。
「ぐっ」
 思わずこぼれた声は身体の中で何か重要な臓器を傷つけてしまったからだろうか。医学の知識がない俺にはよくわからないけど、まあいい。次の刃は乳房めがけて突きおろした。柔らかくて形のいい乳房が真横一文字に切り裂かれ、そのさらに奥の肺まで刃が到達したようだ。
「げ、げほっ、げっ!」
 とても女の子があげる声とは思えない、プールで溺れているような声をあげ、栄巳ちゃんが血を吐き出す。苦しそうに呼吸をする度に、彼女の口からは血がこぼれた。それもそのはずだ。気管に水が入っただけでも地獄の苦しみを味わえるのに、今回はそのさらに奥、肺の中に血という液体が入り込んだのだから。せき込んで楽になるものでもなく、むしろますます苦しみを助長することだろう。
 俺は剣山か何かを再現するかのごとく、数多の刃を彼女の身体に突き刺していった。
 手持ちの刃を全て手放すと、彼女の身体は銀色に埋め尽くされているかのようになっている。
「うん。まあこんなものかな」
 思ったよりも大変だった。普通の包丁だと骨を切断することが出来ないから、骨の隙間を狙って刺さないといけないのだ。苦労するのは肋骨がある部分位かとおもっていたけど、案外色んなところで引っかかって傷口が醜く抉れた部分もある。
「あ……う……ぁ……」
 もはや痙攣することくらいしか出来ない彼女は焦点の合わない目で虚空を見つめている。
 俺はその目を見て、何気なくボールペンを突き立ててみた。
「いぎゅ、っ」
 片方の目が潰された衝撃でか、彼女の残った眼がぶるぶると震える。その眼から涙が幾筋も流れた。
「痛いの?」
 当たり前だ。痛くないわけがない。彼女はかすかに頷いた。
「苦しいの?」
 これも当然。苦しくないわけもない。彼女はかすかに頷いた。
「じゃあ、やめてほしい?」
 その問いを発した瞬間、彼女の眼の焦点が合った。そして、俺の方を見て陶然とした笑みを浮かべる。彼女はかすかに首を横に振った。
 俺はその答えに満足して、彼女の唇にキスをする。
 そして、突き刺さっていたボールペンを掌を使って渾身の力で押し込んだ。眼窩を貫き、脳にまで達しただろう。彼女は残った眼を見開き、身体を力なく痙攣させて、力尽きる。

 栄巳ちゃんは完全に死んだ。
 
 
 
 
~続く~
 
 
 
 

殺人プレイ『刺殺』5

「あ、先輩ソース取ってくれます?」
「ん? ああ、ほい」
「ありがとうございます! あー、やっぱ先輩のご飯って美味しいですー」
 幸せそうな顔で食事を続けながら、栄巳ちゃんがそんなことを言うので、俺は苦笑いを浮かべるしかなかった。
「あのねえ。女の子だからとか、五月蠅く言うつもりはないけどさ。せめて普通の炊事洗濯くらいは出来るようになってた方がいいよ? ほんと」
「いやー、私も頑張ってはいるんですけど……どうしても材料が消炭に」
「それは単純に火の勢いが強すぎるんだと思うけどな……焼かないサラダとか、その辺りから挑戦してみなよ」
「だめですよ! 私が刃物なんか持ったらその場でオナニー始めちゃいます!」
「刃物イコール自慰って考え方、やめない?」
 本当にこの子はどうしてこうなったんだろう。確かに、以前一緒に料理を作ってた時、彼女に野菜を切ってくれと頼んだら見事に指を切り落としたけど。さすがに普段の食事からカニバリズム的な食事はしたくないから勘弁してほしい。たまにならそういうプレイもいいかとは思うんだけどさ。さすがに普段の食事からそれは難しい。あとあと再生させないといけないから結局吐き出さないといけなくなるし。……彼女に食べさせればいいのか。今度そういうプレイをやってみよう。
「それにほら、私には先輩というとても料理のお上手な彼氏がおりますので……」
「俺を褒めているようで、それって都合がいいように使ってるだけだよね」
「……怒っちゃいました?」
 上目づかいでこちらの様子を窺う栄巳ちゃん。俺はふぅ、とため息を吐いた。ここだけ見れば純粋に可愛いんだけどな。この後に続く言葉を知っている俺は何とも言えない気分だった。
「じゃあ、殺します?」
 きらきらと輝く瞳で見つめてくる彼女に、俺は深く溜息を吐いた。
「怒られるのを期待する目で見ないよーに! 今日はもうしないから! さっさと食べちゃいなさい! 再生にだいぶエネルギーを使ってるでしょ」
 こちらも結構色々とエネルギーを消費したのでちゃんとご飯は食べないといけない。
 俺がそういい含めると、栄巳ちゃんは不満そうに唇を尖らせつつも、仕方なくと言った様子で食事を再開した。その割に食べ始めると本当に美味しいと思ってくれているのか笑顔になるのだから仕方のない彼女だ。
 全く、殺されたがる彼女を持つと苦労する。
 けれども、きっと、俺はこれからも彼女を何度も何度も愛しながら殺すのだろう。それが殺人プレイに嵌ってしまった俺と彼女の運命なのだから。

 日常、時々殺し『愛』い――それも、今の世界では立派に愛情の形だった。
 
 
 
 
~殺人プレイ・終わり~
 
 
 
 


 とりあえずここで一区切り。第一章、というよりは短編として書きました。
 作中でちょっと触れたように、この二人を使ったネタはたくさん書けそうなので、シリーズ物としてちょっとずつ書いて行ければいいなと思っています。
 ちなみに栄巳ちゃんが料理が出来ないのは、単にやる機会がなかっただけ+性癖上刃物を持つとつい別のことを考えてしまうという、ただそれだけの理由です。
 この作品はまた後日ピクシブの方にも掲載します。

殺人プレイ『絞殺』1

 軽くスナップをきかせて描いた円の中に、彼女の首を収める。
 背を向けていた彼女は一瞬だけ視界を横切ったそれを、不思議そうな目をして見ていた。
「――ぐぇっ!」
 一瞬後、首に食い込むそれによって悶絶し始める。首に食い込むそれを外そうとしているのか、指をかけようとするものの、ワイヤーのごとく細いそれに指をかけることなんて出来ない。そもそも肉に食い込んでいてひっかけることなんて出来るわけがないのだ。
 俺はさらに力を込めて左右に腕を引っ張る。両手に巻いたワイヤーが自分の肉に食い込まないよう、特殊なグローブで両手は覆ってある。
 さらに締めあげられた彼女の口が勝手に開き、何かを口にしたようにも思えたけど、気道も頸動脈も何もかもが圧迫された状況では何を口にすることも出来ない。やがて頸動脈が圧迫されることで血流が完全に止まったのか、意識を失ったようだった。手足は勝手にぴくぴく動いているが、それは断末魔の足掻きだった。
 彼女の反応がなくなったことを悟ると、俺はさらに渾身の力を込めてワイヤーを引き絞る。ワイヤーが肉に食い込む鈍い感触が手に伝わってくる。それをさらに引き絞ると、ついに彼女の首がワイヤーによって切断された。血飛沫をあげながら、彼女の首が地面に落ちて転がる。彼女の身体の方といえば、身体を制御する首を失ったことで力を失い、その場に膝をついてしまった。切り取った首の切り口から血が溢れ、彼女の来ていた服を汚していく。さらには死に至ったことで筋肉が緩んだのか、股間から生温かい湯気が立ち上った。
 切断用のワイヤーだったし、こちらの腕力も増していたとはいえ、まさかここまで簡単に切断出来るとは想ってもみなかった。
 俺はワイヤーの威力に感服しつつ、転がり落ちた彼女の頭部を拾い上げて、その切り口を彼女の首側の切り口に合わせる。そうしてしばらく動かずにいると、切り口同士が結合して、元のように修復される。さらに吹き出していた血も元通りに戻っていき、白目をむいていた彼女の目が元のようにまっすぐ前を向く。もうよさそうだと判断したところで彼女の頭から手を離す。
「……ぁっ」
 喉が完全に修復したんだろう。小さく声があがった。状況を把握したのか、彼女の視線がうっとりとしたものになり、その手が治ったばかりの首筋を撫でる。
「……んー、結構気持ちよかった、です。けど、苦しくなってすぐ意識がなくなっちゃうのが残念ですね」
 首を絞められた感想を無邪気に口にする栄巳ちゃん。
「俺としてもそれがいまいちだった……首が切断されるまで引いてみたはいいけども、君の反応がないとつまんないし」
「どうにかしないとダメですね」
 スカートの裾を払いながら立ち上がり、彼女はのほほんとそう口にした。
「やっぱ、ワイヤーで締めるのがダメだったのかな」
 首締めといえば某有名な仕事人だから、ワイヤーを準備してみたのだけど。
「もうちょっと太い縄のしたらどうでしょう? そしたら私も指かけて抵抗できますし、時間もかかって殺してる!って実感が出るかもですよ?」
 キラキラした目で何言ってるんだろうか、この子は。
「いや……まあ、強く否定はしないけども、俺は別に特別殺したがりって訳じゃないからな……死ぬのを見るのは好きだけど」
「それって立派な殺したがりじゃないですか?」
 笑う彼女は本当に爽やかで、こんな彼女が殺されたがりだなんて誰も思わないだろう。
 今日も今日とて俺と彼女は殺人プレイに勤しんでいた。
 
 
 
 
~続く~
 
 
 
 

殺人プレイ『絞殺』2

 天井に設置されたウインチのようなものから、鎖が垂れ下がっている。
 それを見た栄巳ちゃんは感心したような声をあげた。
「わー、これ、作ったんですか? 凄いですね」
「ナノマシン技術があればそんなに難しいことじゃなかったよ。むしろ、建物自体の強度が足りるかが心配だった」
「大丈夫なんですか?」
「うん。まあ大体だけど米袋を抱えた俺が重くなっても平気だったから、栄巳ちゃんが暴れても壊れることはないと思うよ」
「そうですか……それなら、遠慮せずに苦しめますね!」
 天真爛漫な笑顔でそんなことをいう栄巳ちゃん。一昔前なら重度のどM的な発言だけど、いまじゃそこまで異常な話でもない。
 俺はリモコンを使ってそのウインチを稼働され、鎖を先端を降ろしながら彼女に向けて言う。
「それじゃあ、とりあえず服は全部脱いでもらえる?」
「はーい」
 さすがというか、恥じらいの様子はあまり見せず、栄巳ちゃんは服をぽんぽん脱いでいく。皺になったり汚れたりしないように畳んで部屋の隅の箱の中にしまいこんだ。
 裸身を晒した彼女は美しいと素直に思う。
「それじゃあ、まずはこれを首に巻いて」
「……? 首輪、ですか?」
 手渡された太い革の首輪を見て、栄巳ちゃんは首を傾げる。どうしてそれを渡されるのかがわからなかったんだろう。
「鎖で吊るすんじゃないんですか?」
「それも考えたんだけどね。鎖だとロープと一緒で、一気に意識が落ちちゃうことがあるからさ」
 その点、首輪なら首全体にテンションがかかるから、呼吸制御という意味で考えるとこちらの方が都合がいい。
 素裸に首輪だけを点けた彼女はそれだけでも扇情的で、普通に襲いかかってもいいかなという気分になる。だけど、結局俺も彼女も一番気持ち良くなれるのは殺人プレイだと知っているから、普通に襲いかかるなんて勿体ないことはしないつもりだった。
「よし。じゃあウインチの真下に行って」
「この辺り……ですか?」
「そうそう。で、この鎖の先端を……と」
 ウインチから垂れさがっている鎖の先端を、首輪の方のDの字型金具に引っ掛ける。まだ長さに余裕があるから栄巳ちゃんが普通に立っていれば首が締まるということはない。
 俺はそんな彼女から少し離れた。
「それじゃあ、行くよー」
「……はい」
 すでに栄巳ちゃんは興奮しているようで、期待しているような目で、俺が手に持つリモコンを見詰めている。期待に応えるように、彼女からもわかるように上昇スイッチを押しこんだ。
「……っ」
 鎖の余裕がなくなり、早速彼女の首に力がかかる。だが、まだ背伸びをすれば余裕なくらいだ。首がキツくて苦しい、という程度で止まっている。
 爪先立ちで辛うじて地面に届くレベルなため、彼女の身体は不安定にふらふらと揺れていた。かかとの高いヒールでも履いたらこんな感じになるのかもしれない。
 それを見ているのも面白いが、さっさと先に進むとしよう。
 俺がスイッチを押しこむと、彼女の身体が浮き上がる。
 
 
 
 
~続く~
 
 
 
 

殺人プレイ『絞殺』3

 栄巳ちゃんを空中に持ち上げた鎖が、軋んで音を立てる。
「ぐぇ……っ」
 気道を圧迫されてか、栄巳ちゃんが小さな呻き声を上げる。その身体はどんどん浮き上がり、どんなに彼女が体を伸ばしても地面に足が付かなくなった。
 栄巳ちゃんは首輪に指をかけ、少しでも楽になろうとするが、もちろんそんなことで楽になることはない。
 だんだん顔を赤くし始める彼女に向けて、俺は呼びかけた。
「栄巳ちゃん。そうするより、鎖を持って身体を持ち上げた方がまだ楽になると思うよ」
 俺に言われるがまま、栄巳ちゃんは頭上の鎖を握って身体を微かに持ち上げる。けれども所詮は女性の力。ナノマシンで強化でもしない限り自重を支えるのには限度がある。ちなみに、栄巳ちゃんのナノマシンは肉体的強化という方面ではあまり優秀なものではない。ナノマシンの得意な方面は個人差があるから何とも言えないのだけど、少なくとも栄巳ちゃんのそれは損傷には強いが強化と言う面ではやや劣る。決して優秀じゃない俺のものより劣るくらいだ。
 だから、あくまで彼女は自分の身体の元々の力だけで自分を持ちあげなければいけないわけで……それは彼女のような細腕ではかなり厳しいものがあるだろう。しかもいまの状態はかなり不安定な体勢だ。いくら彼女が頑張っても限度がある。
「ぅ……ぅ、くっ……」
 プルプルと彼女の腕が震えている。俺はそんな彼女の様子を楽しみつつ、無防備に晒されている彼女の胸に触れた。
「ひゃぅ、ぐぅっ」
 一瞬咄嗟に手で庇おうとしたのか、彼女の手が緩んで首が締まる。変な声をあげていた。
 俺は笑いながらその二つの乳房を背後から手を回して揉みほぐす。
「っ、あっ、あぅ、ふぅっ」
 必死に自分の体重を支えながら、刺激に耐える栄巳ちゃん。体が揺らされるせいで、首輪にかかる力も強くなっているはずだ。彼女の手は力の入れ過ぎで白くなり、徐々に気道がしまっているのか彼女自身の呼吸も荒くなってきた。
「ふふっ、結構頑張るね」
 だが、いくら頑張っても終わりは来る。どう足掻いたって永遠に身体を支えることなんて出来はしないのだ。
 彼女の呼吸が止まる。
「っ、う、ぅ、ウゥ……」
 唸り声しか出なくなった。それもすぐに消える。完全に首に体重がかかり、首輪が食い込んでいく。
 乳首は触れてて明らかに固いとわかるほどになり、指先で弾くと彼女の身体がびくんと震えた。
「……っ、……っっ」
 空気を求めるように彼女の口が動き、身体全体が痙攣を始める。どうやらいよいよ窒息してきたらしい。
 俺は少し離れて彼女の前に回る。彼女は身体を震わせながらもがき始めた。
「が、ぅ、ぁっ、っ、く、ぁ」
 足が地面を求めて前後に動かされる。
 けれど、彼女の足が地面を捉えることはもちろんない。
 
 
 
 
~続く~
 
 
 
 

殺人プレイ『絞殺』4

 じたばたと足掻く彼女の姿は、見苦しいものかもしれない。
 けれど、生を求めて足掻く身体の、いわば生への執着と言うものは実に輝いて見えた。例え彼女が死にたがりの――否、殺されたがりの人間だとしても、その輝きは損なわれることはない。それくらい、『生きよう』とする意思は輝いているのだ。
 なんて、俺がいうのもおかしな話だが。
 栄巳ちゃんはどんどん首が締まって苦しくなってきたのか、身体を大きく痙攣させながらなんとか身体を持ち上げようと必死だ。けれど、すでに限界以上に酷使した腕はまともに動かないに違いない。腕から力が失われ、だらりと力なく垂れさがる。それでも暫く身体は痙攣したけど、不意にその動きが止まった。
 彼女の足を伝って黄色い物が零れて行く。首つりは決して綺麗な死にかたではない。排泄物を垂れ流しながら死に至るその様は、身体全体の損傷が激しくない分、その面の酷さが際立ってある種凄惨な光景を作りだす。
「……死んだの?」
 俺は反応はわかっていながら呼びかけてみた。もちろん彼女から返答はない。完全に窒息して死んでいる。うん、これはやっぱり興奮するけど、全く反応がないのはつまらないな。
「さて、と」
 次のプレイの準備を始めるべく、俺は来ていた服を全部脱ぎ捨て、用意しておいた短い縄を日本手に取った。それを使って彼女の足を折り曲げたまま伸ばせないように拘束する。これで彼女の脚がさらに短くなったのと同じだ。本当は切ってしまえば一番速いのだろうけど、それだと出血やら何やらの要素が大きくなるし、そのための刃物を用意するのも苦労する。
 俺は彼女の足の長さを半分にして、彼女の身体を抱きかかえるようにして持ち上げる。首輪にかかる重量が減ると、それを察したナノマシンが彼女を蘇生させる。
「……っ、かっ、ぐっ……ふぁ!」
 呼吸が再開され、彼女の意識が戻る。抱きかかえて支えているせいで、彼女の顔はすぐ目の前にあった。
 彼女は俺の姿を視界に捉えると、その顔に笑みを浮かべる。
「……あふぅ……わたし、しんでた?」
「ああ。見事な窒息死だったよ。興奮した」
「ん……」
 彼女と愛情の籠ったキスを交わしながら、俺はゆっくり彼女の身体を支えている力を抜いていく。そうすれば当然、また彼女の首に首輪が食い込んで行く。
 そして今回はさらに、下の方にも変化があった。
 俺のそそりたったペニスを、彼女の中に差し入れる。
「んあっ」
「……よーし、入ったな」
 この状態での出し入れは、さぞ彼女の首に負担がかかることだろう。彼女の脚は半分になっているから上手く俺の腰に絡めることも出来ないはずだ。
 つまり、彼女は苦しむしか選択肢がないのである。
 そんな残酷な現状を彼女が理解するのを見計らって、俺はピストン運動を開始した。
 
 
 
 
~続く~
 
 
 
 

殺人プレイ『絞殺』5


 上下に揺すれば当然首が締まるわけで、栄巳ちゃんはかなり苦しそうだった。その苦しむ様子がまた俺を興奮させるのだけど、そんなことにかまっている余裕は彼女にはない。
 空気を求めて鎖を手にし、少しでも首が締まらないように身体を持ち上げようとするのが精一杯だ。俺が上に突くのと同時に空気を吸うなどして、一応なんとかぎりぎりの空気を取り入れることはできているようだが、それも儚い抵抗だった。
 だんだん力が入らなくなって来ているのがわかる。そこで俺は、自分の方の限界が近づいたと同時に、栄巳ちゃんの身体を、体重を乗せて思いっきり引き下げた。
「ぐ、ぇっ……――っ」
 思い切り首輪が首に食い込み、その呼吸を完全に止めさせる。意識まで一気に落ちてしまったら失敗だと思うところだが、上手い具合に空気だけを遮断したようだ。彼女の顔が真っ赤から青紫色に変色し、空気を求めて口が開く。泡を吹いて目が白眼に裏返った。
 さらに彼女の身体は激しく痙攣を起こし、それは俺がペニスを差し込んでいるあそこにも伝播する。いまだかつてない力で締め付けられた俺は、彼女の身体の一番奥に精子をぶちまけた。ドクッドクッと欲望を吐きだすペニスが脈動するのが、彼女に締め付けられたことではっきりと意識できる。
 やがて空気を失った彼女は死に至る。いままでぎゅうぎゅうに締め付けてきていた彼女の筋肉が緩み、腕が垂れ下がり、首がかくりと崩れる。
 俺は彼女の中からペニスを抜き取ると、彼女の足を縛っていた縄を切断してから、リモコンを使って彼女の身体を天井近くまで引き上げた。力を失った死体となった彼女の姿は、無様なようで、けれど、美しく感じられた。相当強い力が入っていたのか、縄の食い込んだ後がはっきりと残っていて、それすらもなんというか彼女を飾る装飾のように思える。
 暫し俺は、最愛の人の首吊り死体を眺めた。
 彼女の全てを自分のものにしたような、そんな充足感が胸に満ちている。


 出来ればずっと吊るしたまま、飾って置きたいくらいだったのだけど、さすがにそこまですることは出来ない。
 ウインチを操作して下に降りてきた彼女は、暫くそのまま放っておくと、ぴくりと体を痙攣させ、その意識を取り戻した。
「ん……っ、もう、終わり……?」
「うん、終わり」
 彼女の首に痛々しいほど食い込んだ首輪を外してあげると、その傷もすぐに修復して行ってしまう。
 全く、ナノマシン技術というのも凄いものだ。
「あー、気持ち良かった。あ、先輩。シャワーお借りしてもいいですか?」
「いいけど……」
 死んだことを平然と「気持ち良かった」といえる彼女は本当に特殊だと思う。いや、まあいまの世界でこういうのは結構ある性癖だけど。
 傷一つない裸のまま、浴室に向かう彼女を見送り、道具などの後片付けをしながら、俺は少し考え込む。
(んー、傷がすぐ治るっていうのはいいんだけど……なんだろう、この気持ち)
 何か、充足しているはずなのに、足りない物があるような。

 そんな、不満というほどでもない僅かな引っかかりを俺は胸のどこかに感じていた。
 
 
 
 
~殺人プレイ『絞殺』終わり~
 
 
 
 

殺人プレイ『撲殺』1

 彼女との関係に不満があるわけではないと思う。
 自問自答した結果はそれだ。
 このご時世珍しくもないとはいえ、栄巳ちゃんレベルで殺人プレイを受け入れてくれる人は中々いるものじゃない。その上、栄巳ちゃんほど可愛いともなれば、文句をいう筋合いなんてものは一つもない。っていうか文句なんか言ったら、それこそ殺される。
 彼女に不満があるわけじゃないのに、なぜこんな風にもやもやとしたものを抱えることになるのか。それはわからない。
 スリルがないからかもしれないが、それは高望みしすぎというものだろう。そもそも、そんなスリルを感じてしまうようなご時世にこんなプレイをしていたらそれこそ豚箱(死後)行きだ。自分は何を求めているというのか。
 それがわからなかったから――

 とりあえず栄巳ちゃんの頭をかち割ってみた。

 降り降ろしたバッドから凄まじい衝撃がして、生々しく頭蓋骨が潰れる感触が手に伝わって来る。その生々しくもえげつない命を奪う感触に、思わず俺はゾクゾクと背筋を震わせた。
(ああ、そうか。なるほど、こういうことか)
 この前、栄巳ちゃんを吊るして殺した時、どうして物足りないなんて思ったりしたのか、その理由がいきなりわかった。あのプレイは大人しすぎたのだ。ほとんど彼女の原型がとどまったまま死んでしまうあのプレイは、俺の趣味に合わなかった。殺すのなら派手に、そして跡形もなく。そういう欲求が俺の中にあったのだ。
 だとすると、前回のプレイはちょっと生ぬる過ぎたゆえに、何かもやもやとした不満を感じることになったのだろう。
「いやー、解決して良かったよかった」
 両手でバッドを持って、全力でフルスイングする。椅子に座っていた栄巳ちゃんの胸にその一撃は吸いこまれていって、凄く沢山の骨が折れるいい音が響き渡った。
 頭の潰れた彼女はどっちからの血なのか、口から血を吐きだしながらもんどりうって倒れて、地面に転がる。俺はそんな彼女の傍に立って、さらにバッドを振りおろしていった。
 手、足、腰、胸、顔、とにかく全力で振りおろしては持ち上げて降り降ろしては持ち上げて。
 気付けば彼女の身体の中で無事なところなんて何もないくらいには、彼女はぐちゃぐちゃになっていた。
 俺はいい汗をかいた額を袖口で拭い、栄巳ちゃんに呼びかける。
「どう? 栄巳ちゃん。気持ち良かった?」
 もちろん、徹底的なまでに破壊された栄巳ちゃんの身体から返事はない。ただ、それでも嬉しそうに肉塊が蠢いた気がした。
 俺は満足しながら、もう一度バッドを栄巳ちゃんだった肉塊に振り降ろす。
 ぐちゃり、と湿っぽい音がして、バッドが彼女の身体にめり込んだ。

~続く~

殺人プレイ『撲殺』2

 いつものように再生した栄巳ちゃんに身支度を整えさせながら、俺は依然作ったウインチの調整を進めていた。
 綺麗なワンピースに身を包んだ栄巳ちゃんが興味をひかれて近づいてくる。
「何をやってるんですか?」
「ん? これかい?」
 俺は調整をしながら栄巳ちゃんに笑いかけた。
「栄巳ちゃんを楽しく殺せるように、ちょっと改良してるんだよ」
 その言葉を聞いたとたん、恍惚とした表情を浮かべるのだから、栄美ちゃんは筋金入りのマゾだ。俺は苦笑しつつもウインチの調整を終える。
「その方法にはこの服装も関係あるんですか? 珍しいですよね。服装まで指定するのは」
 栄巳ちゃんはくるくる回ってワンピースの裾を強調しながら問いかけてくる。確かに、プレイに先立って服装まで指定したのは珍しいかもしれない。
「今回の服装指定に関しては、まあ、添え物程度なんだけどね。ちゃんと腰を締められるタイプ?」
 俺がそう問いかけると、彼女はこくこくと頷いてワンピースの腰のあたりを示した。
「この紐で調整することが出来ます。同じワンピースを着るのでも、こうして腰のあたりを引き締めるのと引き締めないのとでは全然印象が違うんですよ」
「ふぅん。女の子のおしゃれは奥が深くていいね……まあ、それはそれとして」
 俺は栄巳ちゃんに近づいてその腰紐を少しきつめに調整し直した。栄巳ちゃんは俺が何をしようとしているのかわからないのか、困惑したような顔をしている。
「これでよし。準備はオーケー。それじゃあ……」
 彼女の顔が期待に輝く。
「殺人プレイを始めようか」
「はい!」
 彼女が楽しげに頷くのを確認して、俺は早速動き始める。
 
 
~続く~

殺人プレイ『撲殺』3


 まずウインチから垂れ下げた鎖の先に、足枷を接続する。両足に嵌めるタイプの足かせではなく、片足のみに嵌めるタイプだ。本来なら逃亡などを防ぐ目的で装着することが多いものだ。もちろん彼女に逃げる気なんて欠片もないのだから、その目的は別にある。
「栄巳ちゃん。こっちに来て?」
「はい」
 たったそれだけの行動で俺が何をしようとしているのか察したのか、楽しげに笑いながら栄巳ちゃんが俺に近づいてくる。鎖は結構長く垂れ落としているため、足首に枷を問題なく取りつけることが出来た。
「それじゃあ、始めるぞ」
 準備はそれだけで終了だ。俺は彼女から離れてウインチを操作する。
「わ、わわっ」
 当然、彼女の足首に繋がっている足枷が天井に向けて引っ張られ、彼女は足をあげなければならなくなる。経ちながら靴を履くときのように脚を上にあげるが、そんなのは焼け石に水程度の抵抗にすぎない。あっという間に吊りあげられた脚が腰の上まであがり、彼女は立っていることが出来ずに手を地面について逆立ちをする時のように脚を上にあげる。
 さらに上げ続ければ当然、彼女の身体は片足で吊り下げられることになる。脚一本に負荷がかかり、骨が軋む音がする。
「きゃっ」
 逆立ちに近い状態になったことで、ワンピースの裾が裏返り、まくりあがりそうになるのを彼女は必死に手で抑えた。片方の足でしか吊り下げられていないため、もう片方の足をその足に絡めるようにして股を無様に開かないように工夫する。そんなけなげな努力もすぐに意味をなくのだけど。
 俺は十分な高さに彼女の身体を吊り上げると、その手に金属バッドをに握った。


~続く~

殺人プレイ『撲殺』4

 俺が金属バッドを持って目の前に立ったことで、彼女も自分がこれからどういう目に合うのか正確に悟ったらしい。その瞳はさらなる期待に怪しく輝いた。
 そんな彼女の顔面に金属バットを叩きこみたい感情に煽られたけれど、それを俺はなんとか堪える。
「頑張って、耐えてね」
 何をどうすれば耐えられるのかはわからなかったが、とりあえず俺はそう声をかけておいた。
 そしておもむろに、金属バッドを振り被って全力で振り抜く。野球でパワーヒッターがそうするように、全力でのフルスイングだ。
 高めに振り切ったその一打は、見事栄巳ちゃんの吊り下げられた脚にヒットした。膝が砕ける音が響く。
「いぎゃっ!!」
 大きな悲鳴を上げて栄巳ちゃんの身体がびくりと痙攣する。その様子に満足しながら、俺は振り戻したバッドを間髪入れずに再度振り抜く。今度も先ほどと同じ場所に当たったバッドは砕けた膝をさらに細かく抱く感触を伝えてきた。
「ぎゃああああっ!!!」
 骨がくだけ、腱が伸びきり、彼女の身体がぶらんと揺れる。体が揺れれば当然彼女の折れた膝に負荷がかかることになり、栄巳ちゃんは短い悲鳴を上げ続けた。
 俺はさらに彼女に叫ばせるべく、彼女の胴体には一切バッドを振るわず、彼女の身体を支えている脚を徹底的に叩いて行った。
 骨が完全に砕け、肉だけがまともにつながっている彼女の脚は、もはや元の脚と派別物の存在のように、彼女の身体をただ空中に吊り下げていた。
 
 
~続く~

殺人プレイ『撲殺』5

 俺は一端金属バットを部屋の壁に立てかけ、しゃがんで彼女の顔を覗きこむ。
「栄巳ちゃん、意識はしっかりしてる?」
 彼女はゆらりと揺れる度に襲いかかって来る激痛を堪えながら、逆さまになった顔で笑みを浮かべた。
「はい……だいじょう、ぶ……です……」
 まあ、今更彼女が足一つ砕かれたところで意識を失ったりしないことは分かっていた。
「それは良かった」
 言いながら、俺は彼女の頬を平手で叩く。そんなに強い力では叩かなかった。叩くことが目的ではなく、『押す』のが目的だったからだ。
「ひっ――ぎぃやああああ!!」
 そんなに強く叩いたわけではないのに、彼女は凄まじい悲鳴を上げる。彼女の身体が回転したからだ。それはつまり、彼女の折れた脚がぐちゃぐちゃに捻りあげられることに繋がる。その足の異様な状態が発した痛みに、彼女は悲鳴を上げているのだ。
「ほーら、回る回るー。世界は回るー」
 俺は容赦なく、彼女の身体を両手で掴んでぐるぐる回す。ロープと同じように脚がねじれて行き、相当な痛みが彼女を襲っているはずだ。
 切るとか殴るとかとはまた別種の痛みなのか、だいぶ痛みには耐性があるはずの彼女が叫びっぱなしだった。
 ある程度回転させたところで、俺はいよいよお楽しみの時間へと移る。
 彼女のねじれた脚は、雑巾のようになっていた。


~続く~

殺人プレイ『撲殺』6

 ここまで来たら何をするつもりなのかは誰にでもわかるだろう。当の栄巳ちゃんは残念ながら痛みでそれどころではないようだが。
 俺はこれから起こることを期待しながら、その両手を彼女の身体から離す。そうすれば当然、彼女を吊り下げる鎖と、彼女の身体はねじれた分元に戻ろうとする。
 彼女の身体が勢いよく回転した。
「ぎゃああああああああああああああ!!!!」
 その瞬間、彼女の口から凄まじい悲鳴が零れる。回転することで負荷が増大し、彼女の足にかかったゆえだ。その痛みがどういうものなのか俺にはわからない。だが、骨折しているだけでも辛いのにそこに負荷がかかればそれは相当痛いものだろうと予想は出来る。
 俺は回転を続ける彼女の身体を無造作に押してみる。振り子のような動きも加わった彼女からは、さらなる悲鳴が絞り出された。
 勢い余って今度は逆方向に彼女の脚がねじれて行く。
「いぎ、ぎぎぎ、ぎぎぎぎっ」
 折れた骨同士が擦れでもしているのか、彼女の口から零れるのはなんだか間抜けな軋むような声だった。
 俺はその悲鳴を聴きながら、壁に立てかけておいたバッドを手に取る。
 回りながら、揺れながら悲鳴を上げ続ける彼女に近づき、無造作にそのバッドを振り被った。
 全力を込めて振り抜いたバッドは彼女の肩にめり込み、さらに回転を加えながら吹き飛ばす。
「ぎゃああああああ!!!??」
 ぐるぐる回る視界では何が起こっているかもわからないんだろう。彼女はひたすら痛みに対する悲鳴を上げ続ける。
 俺はがむしゃらにバットを振り被っては振り抜いて、彼女の身体をやたら滅多ら打ちすえる。骨が砕ける音、肉が潰れる音、内蔵が破裂する感触――それらすべてが俺を興奮させ、高ぶらせる。
 何十回、いや、何百回と打ちすえただろうか。
 俺が疲れて動きを止めた時、彼女の姿はもはや変わり果てていた。


~続く~

殺人プレイ『撲殺』7

 脚だけでなく手も砕かれた栄巳ちゃんは、当然スカートを抑えておくことも出来ず、ぐちゃぐちゃになった手はだらりと垂れ下がっている。
 彼女の腰辺りでベルトによって絞られたワンピースの裾は、まくれ上がって彼女の顔までを覆っていた。照る照る坊主を逆さまにした時のようにも見える。これによって彼女の視界は自然と遮られ、どこから打撃を与えられるかわからず、さぞかし恐怖を味わったことだろう。そういう彼女の精神的な責めのために身に着けさせた衣装ではあったけど、ことここに至ると間抜けな姿にしか見えない。
「……よいっしょっと」
 俺は刃物を手に取ると彼女のワンピースをベルトごと切断してはぎ取る。下着姿になった彼女の身体は普段の綺麗さとは無縁の状態だった。あちこち内出血してどす黒い色に染まっているし、そもそも骨格を徹底的に潰しているため、身体の輪郭もめちゃくちゃだ。吊り下げられている側じゃない脚も、もうずたぼろもいいところで、足首から足の付け根に至るまで破壊したせいで、彼女の胴体にぼろきれみたいな調子でまとわりついている。
 ここまで徹底的に彼女の身体を破壊したのは初めてかもしれない。彼女が吊り下げられている場所の真下には大量の吐瀉物が巻き散らかされ、実に凄惨な絵になっている。
 俺はさらにウインチを操作して、彼女の身体を限界まで上に引き上げた。
 少しだけかがむと、丁度彼女の顔が俺の目の前に来る。
「楽しかったよ。栄巳ちゃん」
「……ぁ……ぇ……っ」
 何か言おうとしているようだが、肺も背骨も何もかも破壊された身体で喋れるはずもない。俺は逆さまになった彼女の唇にキスをして、愛情を示す。
 そして、先ほど服を剥ぎ取るのに使った刃物を振るって彼女を天井から吊り下げている脚を切断した。バッドでぐちゃぐちゃにして、さらに伸び切っていたこともあってか、思ったよりも楽にその脚は切断出来た。
 支えを失った栄巳ちゃんが地面に向かって落下し、ぐちゃりと生々しい音を立てる。


 さすがに治癒に特化したナノマシンを有しているとはいえ、全身をめちゃくちゃにされた栄巳ちゃんは中々回復しなかった。
 彼女の身体が再生している間、俺は何もすることがなかったので、のんびりと次のプレイのことを考えて凄す。ウインチの方に付いて行っていた脚もすでに取り外して地面に寝かせた彼女の傍に置いておいた。その上から大きな白いシーツを被せておいたのは、女の子に配慮と言うか、そういう類のものだ。別にいまさら初心ぶる気はないけど、例え恋人同士とはいえ、そういう配慮は変わらずするべきだと俺は思っている。
 それはさておき、次のプレイをどうしようか俺は悩んでいた。
(んー、もっと大規模なことやりてぇよなぁ……けど、そういうのってどんなのだろ……爆殺とか派手だけど、さすがになぁ……俺一人じゃそんな大規模なのは……)
 そこでふと、思った。
(待てよ……俺一人じゃなかったら、いけるんじゃないか?)
 もちろん栄巳ちゃんの承諾は得る必要はあるだろうが、俺一人で出来ることには限度がある。なら、仲間を増やしてしまえばいいのではないか。
 コミュニティは様々なものがある。俺の求めるコミュニティも探せば存在するはずだ。
(より大規模に、派手に! 殺人プレイを楽しむことも出来るんじゃねえか……?)
 思いついてしまった以上、一刻も早く動きだすべきだ。
 俺は急いでパソコンを立ち上げ、求めるコミュニティを探し始めた。
 
 
 
 
~ 殺人プレイ『撲殺』 終 ~
 
 
 
 

殺人プレイ『惨殺』1

 殺人プレイ同好会。
 度重なる捜索の末、ようやく俺は目的に沿うサークルを見つけだすことに成功した。
「ほら、栄巳ちゃん。見てみて? ここなら問題ないでしょ?」
 栄巳ちゃんは俺の探し出したサークル紹介の説明文に目を通して、ようやく笑顔で頷いてくれた。
「私の希望通りのサークルさんですね」
「でしょ? 『プレイのための道具貸し出します。お金のない学生カップルなど大歓迎。サークルはプレイの補助と撮影を行うのみで、直接的な行為は行いません』……けど、ほんとにこの条件でいいの? 俺なんかよりずっと殺しなれている人もいると思うけど……」
 何度か繰り返した問答をすると、栄巳ちゃんは不満げに頬を膨らませた。
「先輩、もう何度も言いましたが、私は確かに死にたがりですけど、誰彼構わず殺されたがっているわけじゃないんですよ?」
「……確かに、それはもう何度も聴いたけど」
「私は先輩以外の人に殺されたいとは思いません」
 俺は別に構わないと思うのだけど、栄巳ちゃんは心情的に許せないのだという。
 慣れた人に殺されてみるのも一つの経験だとは思うんだが……まあ、本人が嫌がっているのに無理強いするのもおかしな話だ。
 それに実際、経験という意味で殺されてみていいんじゃないかとは思ったけど、俺だって栄巳ちゃんが他の人に殺されているのを積極的に見たいとは思わない。
 他の人と自分を比べて、なお自分を選んで欲しいという気持ちはなくはないが、さすがにそれだけのために栄巳ちゃんに嫌なことを強要するのは違うし。
「それじゃあ、さっそく連絡取ってみるね」
「お願いします。……大がかりな器具を使って殺されるのは、楽しみです」
 そう言って栄巳ちゃんはにっこりと笑った物だった。


 栄巳ちゃんの顔面を、チェーンソーで削ぎ落とす。
 ぐちゃぐちゃになった肉片が飛び散って赤い斑模様を地面に作る。脳は潰さない程度に加減したから、栄巳ちゃんはまだ生きている。まあ、死んだところで両手を斜め上に伸ばした状態でYの字に吊されているから、地面に倒れたりはしないのだけど。
 その様子を見て、カメラを構えた主催者は楽しげに声を張り上げた。声を張り上げるのはチェーンソーの爆音に負けないようにだ。
「オッケー! いいよいいよ! 顔面の崩れ具合は最高だ! 次! 胸行ってみようか! 横側からチェーンソーを突き出すようにして両方の乳房を切りとばしちゃって!」
 指示に従い、俺はチェーンソーを構えて彼女の横に立つ。彼女の程良い大きさ胸めがけて横からチェーンソーを突きだした。
 激しい血の霧が舞い、片方の乳房がちぎれて飛んだ。
「ストップ! いったんそこでチェーンソー引いて!」
 片方だけ乳房を吹っ飛ばした状態で手を止め、チェーンソーをいったんどける。その断面をカメラでアップにして撮影していた。
「いいねえ、最高だよ! じゃあもう片方の乳房もいっちゃう? いっちゃおうか?」
 爆音の中でも聞こえる主催者の吐息がうるさい。興奮しすぎだと苦笑いを受かべるしかない。
 ともあれ、俺は主催者の言うとおり、もう片方の栄巳ちゃんの乳房をチェーンソーで切りとばした。ちょっと目測を誤ってしまったせいで斜めに裁断してしまうことになった。
「おおっ! わかってるねえ! いいよその中途半端な肉片残し!」
 単なる偶然だったのだが、喜んでもらえたなら何よりだ。
 俺はいったんチェーンソーのスイッチを切った。爆音が収まっていく。
 舐めるようにカメラが栄巳ちゃんの全身を映し、映像に納めていく。その映像はあとで編集して殺人プレイムービーとして販売される予定だ。栄巳ちゃんとのプレイをどうせなら記録に残しておきたいと考えていたので、このサークルの制約はむしろありがたかった。
 十分に影像を納めたのか、主催者が栄巳ちゃんから離れて正面に立つ。
「よーし、これで十分絵はとれたね! さて……それじゃあ逝っちゃう? イっちゃう? 逝っちゃおうか!」
 爛々と目を輝かせて主催者が最後の期待を滲ませる。俺はその高すぎるテンションについていけなかったが、とどめを刺すまでが殺人プレイだ。
「そこにそのまま立って、正面から撮影しといてください」
 俺はそう主催者に言ってから、栄巳ちゃんの背後に移動する。それだけでどうトドメを刺すつもりなのか悟られてしまったらしく、主催者の顔が輝いた。
 チェーンソーのスイッチを入れ、最高速度で刃を回転させる。
 そして、思いっきり勢いをつけてチェーンソーを映美ちゃんの背中に突き立てた。まず背骨に刃が食い込み、刺激を受けた栄巳ちゃんの身体が激しく痙攣する。背骨が真っ二つに切断され、歯が彼女の身体のさらに奥に食い込む。回転によって身体の中の物が掻き出される前に、俺は一気に刃を押し込み、チェーンソーで栄巳ちゃんの身体を貫いた。
「ふおおおおおおおおおお!!! きたああああああああああ!!」
 主催者が狂喜乱舞する声が聞こえてきた。興奮しすぎて映像のブレが心配だったけど、まあ後で確認すればいい。
 そこからさらにチェーンソーを下に押し込んで、栄巳ちゃんの身体を半ばから真っ二つに引き裂く。チェーンソーの回転でぐちゃぐちゃになった臓物が栄巳ちゃんの足下に落ちて弾ける。
 ここまで凄まじく惨殺したのは初めてだ。
 栄巳ちゃんは身体を貫かれた時点で死んでいて、何も答えることはなかったけど、そのわずかに残った表情から察するに満足できたみたいだった。
 
 
~続く~

殺人プレイ『惨殺』2

 第一回目のプレイの撮影が終わった後、主催者さんは興奮覚めやらぬ様子でいまだに騒いでいた。
「いやー、もうなんていうかすごいよね! こんなサークル主催しておいてなんだけどさ! ここまでのはもっと熟年のカップルでもそうはいないよ!? ほんともう栄巳ちゃん最高!」
 手放しで賞賛しまくる主催者さんの勢いに、さすがの栄巳ちゃんも若干引いているようだった。さっきから苦笑いしか浮かんでいない。ちなみにいくら栄巳ちゃんが自己修復に特化しているとはいえ、チェーンソーで体内をぐちゃぐちゃにされた状態からの回復には相当時間を要した。
 いまはもうすっかり元通りで、栄養補給のためごちそうを食べているけど、復活してすぐはエネルギーを使いすぎて顔色も悪かった。
 俺はそのことが少し心配だった。
「ところで柊山さん。このあと別の撮影をもう一度する予定でしたけど……」
「ああ、そうだね。任せておいて。今度のはもうすごいんだから。前々からぜひとも使って欲しかった機械なんだけどね。中々これを使いたいっていうカップルがいなくて……」
 嬉々として次に使う機械の説明をしようとする柊山さんの言葉を遮る。
「いえ、そうではなくて。やっぱり後日に変更することはできませんか? さすがにちょっと栄巳ちゃんも疲れているみたいですし」
 その言葉を受けて驚いたのは柊山さんではなく栄巳ちゃんだった。
「えっ、先輩。大丈夫ですよ。もうだいぶ休めました」
「いや、でも……」
「本人もそういっていることだし、いいじゃないかな?」
「そうは言っても……」
 無理をしていないかどうか心配だ。この場合の無理とは、したくもないプレイを無理してしているという心配ではなく、体調の悪化に構わず危険なプレイを無理にしようとしているんじゃないかという意味だ。栄巳ちゃんのような殺人プレイ中毒者ならまずなにより注意すべきはそこだろう。
 栄巳ちゃんは中止にしたくないのか、復調をアピールする。身体に巻き付けていた布を取り去り、その輝かしい肢体を俺に示した。
「ほら! もうこの通りすっかり元通りで、血色もいいでしょう? 大丈夫ですよ!」
 少し頬が赤いのは露出のような行為になってしまっているからだろう。殺される状態を見られるのは全く恥ずかしく思わないのに、普通に裸を見せることには羞恥を覚えるというのだから、栄巳ちゃんは本当に歪んでいる。
 栄巳ちゃんのアピールに加えて、柊山さんが計測器を持ってきた。それを栄巳ちゃんの身体に当て、数値を示す。
「ほら! この通りナノマシンの駆動率も95パーセントを越えてるし! 十分問題ない数値だよ!」
「ですよね! 大丈夫です先輩! 思う存分殺してください!」
 どんな欲求だ。思わず俺は心の中で突っ込んでしまった。
 とはいえ、ここまで大丈夫だと連呼されたら拒否するわけにもいかない。
「わかったよ……大丈夫だという栄巳ちゃんの言葉を信じるよ」
「い、よっしゃああ!!!」
「喜び過ぎです柊山さん」
 この変人め。
 わかってはいたけど、殺人プレイ愛好者にろくな人はいなさそうだった。
 俺を含めて。
 
 
~続く~

殺人プレイ『惨殺』3

 柊山さんが用意した機械というのは、端的に言えばドリルだった。
「抉る! 貫く! 吹き飛ばす! その全てを可能にした最高のドリルだよ! ぜひとも使ってみてくれたまえ!」
 それは大きさとしては大したものじゃなかった。バッドくらいの太さと長さを想像してもらえば一番近いだろう。持ち手は両手で持つことができる幅を確保してあって、トリガーがその持ち手のところにある。それで回転のオンオフを切り変えるようだった。
「試しに使ってみてもいいですか?」
「もちろん。そのための物も用意してあるよ」
 そういって用意されたのはマネキンだった。ちょうど栄巳ちゃんと同じくらいの体格をしたマネキンだ。俺はそのマネキンの前に立ち、ドリルの回転を開始する。ドリルが勢いよく回り始めた。
 まずは小手調べとして、マネキンの左腕にドリルの先端を突き立てるように当ててみる。
 ほんの軽い力で押し当てているだけなのに、当たった先がみごとに抉れ、消えていく。マネキンだから血も何も出ないが、もしこれを人体に当てれば抉られた先から血と肉が飛んですごい絵になることだろう。さらに押しを強めると、マネキンの腕の先が吹っ飛んだ。これもまたすごい勢いだ。
「……すごいですね。削ってる時の音が思ったよりも静かですし」
「うん。超速回転だからね。その速度だと音がむしろ静かなのさ」
 今度はマネキンの胴体に向けてドリルを突き出す。実にあっさりとドリルがマネキンの身体を貫通し、臓器代わりに仕込まれていたのであろうテープが掻き出されてきた。
「おー、これはすごい」
 ドリルを引き抜くと、それに合わせて大量の赤いテープが飛び出し、マネキンの足下に散らばる。さっき栄巳ちゃんの臓器が山になった光景を思い出した。
 そのとき、ドリルの威力を見ていた栄巳ちゃんは、興奮しきった様子でその場にうずくまり、勝手にオナニーを初めてしまっていた。ドリルで蹂躙されるビジョンを想像して、高ぶってしまったらしい。
 俺は少し呆れ混じりのため息を吐きながら、柊山さんに目線を向けた。
「……じゃあ、柊山さん。やりましょうか」
「うん、やろうか。栄巳ちゃん、立てる?」
「はっ、はっ、ぁっ、うぁっ」
 一心不乱に自慰に耽る栄巳ちゃん。聞こえていないようだ。
「……やれやれ。柊山さん。ちょっとドリルを置きますね」
 スイッチを切ってドリルを地面に起き、俺は栄巳ちゃんの傍にいく。彼女の首に首輪を巻き付け、その首輪にさっき栄巳ちゃんを空中に引き上げていた鎖を接続した。
「あげてください」
 首輪を鎖に引かれ、首が締まってしまえば、栄巳ちゃんも立ち上がるしかない。その状態にさせておいてから、改めてドリルを手に取った。自慰をやめる様子がないが、別にそれで構わないのだ。
「一連の様子は取ってますね?」
「もちろん。ずっとカメラは回してるよ」
「じゃあ、始めましょう」
 俺はドリルのトリガーに指をかけ、回転を開始させる。首輪によって引き立てられた栄巳ちゃんにゆっくりと近づいていく。
 
 
~続く~
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