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黄昏睡蓮

猟奇系、グロ系の18禁小説を書いています。関連の同人・版権作品のレビューも書きます。18歳以下の閲覧禁止。毎日更新を目標にしています。

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殺人プレイ『植殺』 1

 最近は小道具作りに活用していたが、久しぶりに自分自身の身体を変化させてみよう。
 僕はそう思い、まず右手の先を変化させた。食虫植物のひとつ、ウツボカズラに似た形だ。ただし、似ているのは形だけ。その実態はより凶悪なものにする。
 まず、口に当たる部分にはずらりと長い牙を揃えた。そこで獲物を捕まえれば、それだけで獲物の身体は穴だらけになるだろう。
 そして手首に当たる部分に袋状の、獲物を入れておく場所を用意。そこには強力な消化液をたっぷりと準備してある。口の部分で傷ついた獲物が全身余すところなく溶かされていくことだろう。
 袋は外からでも中の様子が見えるよう、壁の部分を薄くしてある。消化液の中で溺れ、悶え苦しむ様がよく見えるはずだ。
 そんな悪趣味極まりない腕の変化の様子を、期待を込めた眼差しで見ている者がふたり。
 薄い手紙の状態にプレスされ、送られてきた双子のかすみちゃんとみすずちゃんだ。まりかさんが子供の頃に住んでいた家の近所の子で、まりかさんと同じく殺されたがりの趣味嗜好を持つ二人だった。
 あるいはまりかさんと一緒にいたからこそ、そういう趣向に目覚めたのかもしれないけど、それはまあ言っても仕方の無いことではある。
 僕はそんな二人に目を向ける。
「まりかさんがいつ帰ってくるつもりなのか、言う気になった?」
「「いいえ」」
 あっさり否定される。いや、まあ『隠している秘密を拷問にかけて聞き出す』というプレイだから、拷問にかけられる前に言うわけがないんだけど、演技する気もないのかい。
 そんなご飯の時間をいまかいまかと待ってる犬みたいな眼差しをされるとかえってやりづらい。なんとなく食虫植物の口をぱくぱくと開閉させてしまう。
「「そんな変化を用いたプレイは初めてです」」
 期待の眼差しを止めることなく、双子はいう。
 ナノマシンの能力でこういう変化までさせられる人は珍しい。正確にはこんな変化をする必要が、僕たちみたいな趣味趣向を持っていない人にはないってことなんだけど。
 この世界、望まない行為は出来ないから、こういった行為を出来る人の中でこういった能力を持つ人は少ないのだ。
 能力的にはもっと精巧な変化をさせることが出来る人はいっぱいいると思うけどね。
「まあ、堪能してよ」
 僕はそう言いながら、小人化している双子のうち、片方を右手の先で捕食した。
 突然の強襲に驚く彼女たち。上半身をくわえ込む形になった。口が上を向くように持ち上げると、反射的に足をばたつかせかすみちゃんが暴れる。……あれ、みすずちゃんだっけ。まだ見分けがつくほど双子を見極められていない。
 ともかく、捕えた方の子は暴れるけど、びっしり生やした牙が身体に食い込み、血を流すだけの結果に終わった。何度か噛みつき直して、胸やお腹、ふくらはぎなどに穴を開けながら奥へと誘導。
 消化液の溜まった袋の中に彼女は滑り落ちていった。消化液の中に頭から突っ込む姿が、外からでも見える。
「ギャアアアアアアアッッッ!!!」
 女の子の悲鳴とは思えない凄まじい声を上げ、袋の中で彼女がのたうつ。傷口に塩、どころか消化液をぶっかけられたのだから溜まらないだろう。
 彼女のもがく様を鑑賞しつつ、もうひとりの様子を見ると、明らかに興奮している様子で、股間に手をやっていた。
「くく……かすみちゃんは苦しんでるのに、それを見て興奮するなんてね」
「うぅ……」
 意地悪く言ってあげると、彼女は顔を真っ赤にして恥じらっていた。
 そこだけを見ればすごく純情な子の恥じらう様なのだけど、恥じらっている内容が『苦しんでいる双子の様子を見て、自分もそうされたがっているのを指摘された恥じらい』なのだからなんというか。
「いじわるしないでください……」
 涙目になって僕に言うみすずちゃん。それはつまり「早く自分も同じようにして」という意味だった。
 それに応えて、僕は左手も同じような形に変化させ、みすずちゃんを捕食した。

つづく

殺人プレイ『植殺』 2

 目の前に迫る、巨大な植物の、凶悪な口。
 逃げる暇など全くなく、わたしはその食虫植物に捕らえられていました。牙のような突起がずらりと並んだその口は、わたしの身体を締め付けるように窄まり、突起を身体に突きたてて来ます。
 前後左右からナイフが突きたてられたような、そんな錯覚を覚えます。皮を貫き、肉を裂く嫌な感触が至るところから発生しました。思わず腕をあげて顔を庇ったのですが、その腕にもいくつか牙が突き立ったようです。
 その痛みを堪える間も刹那、わたしの身体は強い力で持ち上げられ、天地が逆さまになってしまいました。足が宙に浮き、全身に突き立った刃が身体を支える形になった結果、傷口を抉られる激痛が走りました。
 思わず足をばたつかせて抵抗しますが、怪物の力は強く、何の抵抗にもなっていないようです。それどころか足を暴れさせた分、全身に突き立っている刃がさらにわたしの身体を抉り、より大きな痛みを発生させます。
 身体を締め付けていた植物の口が一瞬緩み、突き立っていた刃が一斉に引き抜かれました。そして、少し位置が変わったと同時にまたその空間がすぼめられ、新たな傷が全身に刻みつけられます。
 全身から発生する痛みに悶えつつ、わたしはこれ以上無いほどの凄惨な変化を使いこなす人に感服していました。
 これまでにも殺人プレイは何度も経験してきています。まりか姉さんにお願いして、かすみと一緒に殺してもらったことも一度や二度ではありません。
 けれど大抵は普通の工具や薬品を用いたプレイで、それはそれで興奮するのですがインパクトとしては弱かったように思います。
 わたしたちがまりか姉さんの影響で小人化できるということもありますが、この人にかかればこんな風に未知の生物になぶり殺しにされるという経験が出来るのです。おそらくかすみもだと思いますがわたしはすっかりこの人とのプレイの魅力にとりつかれていました。
 全身を穴だらけにされつつ、次の段階へと移行します。怪物の口から少し滑り落ちると、そこは消化液で満たされた袋でした。頭からそこに落ちていく自分の身体を止める術などありません。
 頭からその消化液のプールに突っ込み、そして全身が焼けただれる激痛に悲鳴をあげてしまいます。かすみの様子を見て覚悟をしていたのですが、とても堪えられる痛みではありませんでした。空いた穴から身体の中まで消化液が流れ込んできているのでしょうか。あまりの激痛に思考すらままならず、ただその苦痛から逃れるために身体を暴れさせます。
 しかしその行為がかえって消化液を全身に浸透させる結果となったのか、瞬く間に全身が痺れだし、暴れることもできなくなってしまいました。
 それと同時に、なぜか消化液が減っていくのがわかりました。空気が顔に当たるのがわかったからです。
 すでに瞼も溶けかかっていましたが、目はまだ潰れていないようです。
 瞼をこじ開けると、思いがけない光景が飛び込んで来ました。

つづく

殺人プレイ『植殺』 3

 溶けかけた瞼をこじ開けてみた先には、信じがたい光景がありました。
 半透明な袋に入れられたわたしが、全身から血を流しつつ、身体が半分溶けかかっている凄惨な光景が広がっていたからです。
 一瞬鏡かと思いましたが、違いました。
 それは右手側の食虫植物に捕食されたかすみの姿だったのです。水無さんがお互いの姿を見えるよう、両手を近付けてくれたようです。
 向こうはこちらの姿を見れているのかわかりませんが、自分もあのような凄惨な姿をしているのだと思うと、身体の奥が興奮してくるのがわかります。
 身体が自由に動いたのであれば、わたしは快楽を求めて自慰を行っていたことでしょう。けれど神経がズタズタになってしまったのか身体の自由は利かず、もどかしい思いをすることになってしまいました。
 しかし、それをも水無さんは解消してくれました。
 わたしたちが捕らえられている袋の内壁から、無数の細い触手のようなものが生えてきたのです。それらは消化液を纏い、蠢いていました。わたしたちの全身を余すところなく締め付け、纏わり付き、徹底的に嬲って来ます。
 ただでさえ傷だらけで死にかけていたわたしたちですが、それによってさらなる激痛を味わうことになりました。
 触手は体内にまで潜り込んできて、内臓を引っかき回してはかき回し、どろどろのヘドロ状にして零れだしてしまいます。
 ふと気づけば、私たちは身体の境界の区別も付かないような、肉塊へと変えられていました。顔だけは意図的に避けられていたのか、比較的無事ですが、首から下は酷いものです。
 骨も砕かれてしまったのか、もうどこか手で足なのかも判然としません。死んでいないのが不思議なくらいです。
 そんなわたしたちを遮っていた透明な壁が溶け合い、わたしたちは数時間ぶりに一緒になりました。とはいえ、身体は肉塊でしかありませんから、肉団子と肉団子が混ぜ合わされたみたいな感覚です。
 痛みの感覚も麻痺していましたから、相手の身体に触れているのかどうかもわかりません。ただ、目の前にかすみの顔があって、わたしと同じようにわたしを見ているのだろうことはかろうじてわかりました。
 ほどなくして、わたしたちを捕らえている袋が急速に縮んで来ました。わたしたちは二人一緒の肉団子になって、顔が互いの肉に埋もれてしまいます。
 もうなにも見えないし聞こえないので想像するしかありませんでしたが、おそらくはこのまま丸く固められた後、消化液に浸されてゲル状にされるのでしょう。
 死んでいるのか生きているのかもわからない感覚の中、わたしたちは静かにその意識を手放しました。

つづく

殺人プレイ『植殺』 4

 双子肉団子が完成した。
 我ながら上手いこと消化の加減が出来たと思う。ある程度固めたところで、机の上に双子の肉団子を吐き出す。
 一応心臓とか肺とか重要な器官は溶かさないようにして気を遣ったけど、下半身はほとんど溶けちゃってるし全身火傷で致死率越えてるだろうし、生きているか死んでいるかは微妙なところだった。そもそも肺が機能しているとは思えないし、圧縮しちゃったから空気も絞り出されちゃっただろうけど。
 まだ再生が始まっていないところを見ると、生きているのは生きているんだろう。
 ともあれ、さすがに疲れた。両手を食虫植物を模した形に変え、それの中で触手を動かす、というのはさすがにしんどかった。
 小さいから楽ということはない。小さければその分作業は精密になるからだ。1000分の1スケールの精巧なプラモデルを組み立てる程度には疲弊した。
 机の上の肉団子を指先で転がしつつ、仕上げはどうするか考える。油で揚げるか、火で炙るか、凍らせて固めるか。
 色々考えた結果、凍らせておくことにした。透明な容器に水を張り、その中に肉団子を投入。肉団子は空気が抜けてしまったからか、水に沈んで浮かんでこなかった。それを冷凍庫に放り込んでおく。急速冷凍で凍らせてみよう。
 そして、数時間して見に行ってみると、見事に凍り付いていた。氷が透明になるように気を使ったから、ちゃんと肉塊が氷漬けになっているのがわかる。
 冷凍庫から取り出して、机の上において鑑賞する。そうしているうちに死亡した二人の再生が始まった。肉塊が蠢き、徐々に人の形を作っていく。
 ただ、二人は狭い氷の空間に閉じ込められている。ふたりは複雑に絡み合った状態で、氷の檻に捕らわれた状態で再生する。
 結構芸術点が高そうな光景だった。こういう芸術作品があっても良さそうだ。
 身体が再生した二人だったけど、周囲が死ぬしかない状況にあるからか、二人が目を覚ます気配はなく、仮死状態にあった。
 そろそろ解放してあげようと、僕は容器を暖め、容器から氷を外す。
 氷漬けになったふたりの様子を見ていたら、ふと悪戯心が湧き、かき氷を作る機械を取り出して来た。二人は記憶できないだろうから、あとで映像で見せてあげるつもりで、撮影しながら氷をかいていく。
 このかき氷器の刃は特別製で、僕の力で大幅に強度を上げてある。
 その結果、かき氷器はその性能を遺憾なく発揮し、氷の中にあった肉と骨も容赦なく裁断してしまった。
 白かった氷があっというまに赤く染まり、赤黒い肉片が氷に注がれる。
 イチゴシロップというにはあまりにも赤黒く。
 思いつきだったけど、中々いい光景になったと思う。あとで見せてあげる時が楽しみだ。

つづく

殺人プレイ『植殺』 おわり


「「まりか姉さんは明後日にもこちらに届く予定です」」
 ようやくプレイに満足してくれたのか、双子は素直に全てを話してくれた。
 それによるとまりかさんは少し遅れて送られてくるようで、待っていれば自然と帰ってくるらしい。その間は二人が僕の相手をしてくれるとのことだった。
「……最初から素直に言ってくれればいいのに」
 こう言ってはなんだけど、僕は別にプレイする相手を限定しているわけじゃないのだし、最初から全てを話してくれても普通に殺人プレイを行っていた。
「「拷問ごっこ、やってみたかったんです」」
 悪びれもせずそう宣言されてしまうと、元々なかったけど怒る気も失せるというもので。
「ああ、そう……」
 僕はそう呟くのが精一杯だった。
「ところでまりかさんは君たちがこっちに来て、僕と殺人プレイをするってことは知ってるの?」
「「はい。ちゃんとまりか姉さんの許可は受けました」」
「……そっか」
 なんとなくもやっとしたものを感じた僕は、そう呟いた。
 それを聞きとがめたのか、双子が妙な笑みを揃って浮かべる。
「「ご安心ください」」
「……なにが?」
「「私たちの恋愛対象は女性です。それを姉さんはよくご存じです」」
 さらりとカミングアウトされたけど、今時同性愛者は珍しくない。
 それよりもその言葉の意味とは。
「「加えて、私たちにとってまりか姉さんは姉さんですし、まりか姉さんの恋愛対象はちゃんと異性です」」
 思わず咽せた。
 こ、この子たちは。
「「水無さんにもワンチャンありますよ!」」
「ほっといてくれるかなぁ!?」
 とても大きなお世話だった。
 楽しげに笑って冷やかしてくる二人は、やっぱり女の子なんだなぁと投げやりに思った。


 とりあえずまりかさんが帰ってくるまで双子ちゃんと一緒に暮らすことになるのだけど、問題はろくに着るものもないということだ。
 まりかさんも基本は全裸だったし、小さな服は用意されていないのだ。
 すると双子は最低限服は用意するべきだと抗議してきた。
「いくらまりか姉さんが必要ないと言ったとしても、用意はすべきです」
「いつも丸見えではありがたみが薄れていくではありませんか」
 耳の痛い話だった。けれどそこまでお金が潤沢にあるわけでもない。
 どうしたものかと思っていると、二人は僕の古着を加工して小さな服を作り始めた。
「「小柄になることが出来るのですから、これくらいは淑女の嗜みです」」
 そう言って二人は器用に自分たちとまりかさん用の小さな服を作ってしまった。
 そうか、それを着てプレイをするわけじゃないし、普段使いの服ならわざわざナノマシンを利用して創らなくてもいいわけか。
 拷問器具やプレイ用の道具は、ただ小さくするだけだと強度が足りなかったので、職人の手を借りたけど、服なら普通に作ってもいいのだった。
 ともあれ、ふたりのおかげでまりかさんも着られる小人状態用の服がいくつも用意された。
「これだけあれば、しばらくは凌げるはずです」
「それまでに、ちゃんと新しい服を買ってあげてください」
 双子にそう言われ、僕は頷くしかなかった。
 双子はとても仲が良く、恋愛対象は女性だと公言していたが、もしやその相手というのは双子の姉妹なんじゃないだろうかと思うくらいだ。
 いまの時代、かなり自由な恋愛が許されているし、僕に差別意識はないから本当にそうであったとしても別にいいんだけど。
 双子ちゃんと一緒に暮らして良かったのは、まりかさんに関する昔話がたくさん聴けたことだった。
 まりかさんは昔からまりかさんだったらしい。
 美人だけど並の男よりも気風が良く、皆のリーダー的立ち位置だったそうだ。そんなまりかさんが殺人プレイにハマったきっかけは、事故がきっかけだったとか。
 大型トレーラーの事故に巻き込まれたまりかさんは、当然ナノマシンの力で再生したのだけど、どれほど知恵や勇気に自信があっても、一瞬でミンチになってしまう感覚が病みつきになってしまったのだという。
 その後、そんなまりかさんを見て同じように殺人プレイに目覚めた双子ちゃんとプレイにのめり込むようになったとか。
 なんというか、実にまりかさんらしい話だと思った。もしトレーラーの事故がなかったら、その方面の性癖が開花することはなかったんじゃないかと思うと、僕個人としては複雑な心境になる。
 もっとも、双子ちゃんたち曰く「「事故がなくても、いつか必ず開花してたと思いますよ。だってまりか姉さんですもん」」とのことだった。
 褒めてるんだか貶してるんだか。
 ともかく、双子ちゃんとの生活は思ったよりも穏やかに、時に殺人プレイに興じつつ過ぎていき、まりかさんが送られてくる日になった。
 
 
~殺人プレイ『植殺』 終わり~
 
 
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