FC2ブログ

黄昏睡蓮

猟奇系、グロ系の18禁小説を書いています。関連の同人・版権作品のレビューも書きます。18歳以下の閲覧禁止。毎日更新を目標にしています。
月別アーカイブ  [ 2013年07月 ] 

≪ 前月 |  2013年07月  | 翌月 ≫

作品紹介:『ちょっとかわいいアイアンメイデン』

今回ご紹介するのは、至って健全な拷問のある女子高生の日常を描いたギャグ四コマ漫画『ちょっとかわいいアイアンメイデン』です。

51Po0olwbGL__SL500_AA300_.jpg
(Amazonの販売ページに飛びます)

十八禁ではないので、このブログで紹介するのもどうかという気はするのですが、純粋の面白かったので紹介しようと思います。
内容としては『拷問部』というちょっとアブノーマルな部活に強制入部させられた主人公が、個性的な部活の仲間達とぬるい拷問ライフ&ちょっと百合ライフを送るというもの。
繰り返しますが十八禁じゃないのでそんなにコアな描写はありません。でも、一般誌の描写としては十分エロいので、普通のほのぼのだけの四コマじゃ満足できないと言う人には楽しめると思います。

この漫画は二巻まで出ていますが、二巻はさらに色々な意味でパワーアップしているのでお薦めです。
……ちなみに映画化されるとかなんとか(ホントです)。
どんな感じになるのか楽しみでもあります。
[ 2013/07/31 20:00 ] 紹介 作品など | TB(0) | CM(0)

PIXIVの方で作品公開しました

といっても小説じゃありません。
3Dカスタム少女のSS(スクリーンショット)です。

猟奇系も撮ってみたいんですが、難しいんですよね……。
[ 2013/07/30 23:41 ] 連絡 | TB(0) | CM(0)

今日はちょっと目次を弄りました。

今日からぼちぼち書いていく予定でしたが、ちょっと予定外の予定が入ったので特に何も書けませんでした。
なので、ブログの目次を弄っておきました。

なんかタイミングを逸したので、今週はピクシブの方でカスタム少女の方のSSをぼちぼち取っていこうと思います。
[ 2013/07/29 21:21 ] 連絡 | TB(0) | CM(0)

今日はお休み

姉妹ブログ・黎明媚態の方の作品をピクシブに公開しました。
明日からまたぼちぼち書いていこうと思います。
[ 2013/07/28 20:26 ] 連絡 | TB(0) | CM(0)

PIXIVの方で作品公開しました

ピクシブの方に殺人プレイシリーズ『閑話』を公開しておきました。
なお、多少加筆修正はしていますが、大した変更はありません。
[ 2013/07/27 19:21 ] 連絡 | TB(0) | CM(0)

殺人プレイ『閑話』5


 あの頃の栄巳ちゃんはどこか冷めているような感じで、決して態度がいいとはいえなかったように思う。半分は天然だったけど、もう半分は遊びほうける同年代の者に対する嫌悪で出来ていたように思うのだ。
 だからこそ栄巳ちゃんは孤立気味だったし、その頃の自分を振り返りたくないと思うのだろう。俺にとっては彼女と出会った当初の大事な記憶だから、割とよく思い返したりするわけだが。
 まあ、何はともあれ彼女と出会えたことはいいことだと思っているし、運命というものに感謝している。
「……まあ、栄巳ちゃんがこんなに『殺人プレイ』にハマるとは思ってなかったんだけどな」
「そうなんですか?」
 思わず呟いた言葉に、栄巳ちゃんの返答がある。俺の肩にもたれかかっていた彼女は不思議そうな眼で俺を見上げていた。
 可愛いアングルだなと思いつつ、俺は頷いた。
「うん、まあ、特殊な性癖ではあるからね。いくら現代社会がわりとおおらかになったとはいえ、さ。栄巳ちゃんみたいなまじめな子がハマるにはちょっと特殊すぎるから」
 まあ、実際はまじめな人間ほどそういうちょっと変わったことにハマりやすかったりするんだけどね。
 彼女は納得したような、納得していないような顔で俺の肩に再びもたれ掛かってきた。
「んー……そうなんでしょうか。私は私の好きなことをしているだけですが」
「甘えんぼうなのは結構予想してたけどね」
 茶化すようにそう言うと、彼女は一瞬こちらを呆けたような視線で見上げ、そして、一気にその顔を赤くした。
「そ、それは言いっこなしですよ!」
 恥ずかしがる彼女は本当に可愛い。体どころか中身すらよく見る栄巳ちゃんだけど、本当に彼女は心まで可愛い子だった。
「可愛いってことだから別に恥ずかしがることないのに」
「だっ、だめです。許容できません!」
 栄巳ちゃんは俺の肩口に顔を押しつけ、真っ赤になった顔を隠そうとする。
 そういえばサークルを辞めていった中に、栄巳ちゃんのことを「いつも敬語で離してて壁を作られているように感じる。俺達と仲良くなる気がないんだろう」なんて言っていた奴がいたな。それは的外れな指摘と言わざるを得ないのだが。
 栄巳ちゃんが常に敬語なのは、忙しい両親の代わりに彼女を育てていた祖父母の口癖が移ってしまったのだということらしい。穏やかな人格者の影響を色濃く受けた口調なのであり、だからこそ恋人の俺にすら敬語で接しているだけだ。
 全く、文化を形成されるには理由があるということをわかっていなかったあいつは、本当に出会いだけを求めてこの部にいたんだろうな、と今更ながら呆れてしまう。
 栄巳ちゃんはそういう奴らと仲良くなる気はなかっただろうし、その部分だけを考えれば、あながちそいつの指摘に間違いはなかったと言えるかもしれないが。
「俺は甘えん坊な栄巳ちゃんも大好きだよ」
 ここぞとばかりにそういうと、彼女は相変わらず恥ずかしそうにしながらも、こう返してくれた。
「……もちろん、わたしも、先輩が大好きですよ」
 俺と栄巳ちゃんは優しく触れるだけのキスをする。
 
 愛情表現が『殺人プレイ』で、ちょっと特殊かもしれないが、これも立派な一つの愛なのだと俺は思っている。
 
 
 
 
~殺人プレイ 『閑話』 終わり~
 
 
 
 

殺人プレイ『閑話』4

 栄巳という名前の新入部員はじっとこちらを見つめると、突然立ち上がってこちらにやってきた。
「……現代文化研究会の部長だ」
 レポートの執筆は一時中断するしかない。不満はあったが、新入部員の相手をしないわけにもいかない。
 パソコンを閉じようとすると、その当の新入部員に止められた。
「気にしないで続けてください。見学させていただきますので」
 その眼がやたらと輝いているのを見て、俺は彼女が本気で俺の書いているレポートに興味を持っていることを知った。俺は何となく嬉しくなり、刷っておいたレポートの束を取り出す。
「……なんなら、印刷した物を読んでみるか?」
「ぜひ!」
 きらっきらっした眼で彼女はレポートを受け取り、それに眼を通し始める。
 俺は少し考えて彼女に声をかけた。
「君が持ってきたレポートを見せてもらってもいいか?」
「…………え?」
 聞こえていなかったらしい。すごい集中力だった。
「君のレポートを読ませてもらってもいいか?」
 繰り返すと、その意味を理解して彼女が喜ぶ。
「ぜひお願いします!」
 彼女が持ってきたレポートは分厚く、重かった。
(……ようやく、まともな部員が増えそうだな)
 俺はその確かな手応えを感じつつ、レポートに眼を通し始めた。

 いまの現代社会において、趣味の合う合わないはかなり重要な要素だ。なにせ外見の意味がほぼなくなっている以上、精神的なことが重要視されるのは誰にでもわかることだろう。
 そういう意味で、俺は栄巳ちゃんが気に入ったし、それ以外のサークルメンバーは彼女と交流することを諦めた。
 元々出会いを求めて活動が楽そうなサークルに所属していたような連中だから、出会いがなさそうだとわかると、さっさとやめていった。まあ、勝手だと思わなくもなかったのだが静かになってレポートが進むのだから俺に文句などあるはずもない。
 栄巳ちゃんも自分のレポートを読んでくれるのは俺くらいしかいないということを感じたらしく、他の部員が去るからといって残念がる様子はなかった。
 さて、肝心の栄巳ちゃんのレポートだが、案外しっかりしたものだった。もちろんライティングの技術や知識のない彼女のレポートは読みにくく、何が伝えたいのか今一つわかりにくかったりはしたが、それでも彼女のレポートは読み応えがあり、初めてサークルにふさわしい後輩ができたと俺は満足していた。
 彼女と俺は頻繁に意見を交流する機会を設け、積極的に互いのレポートをよりよいものに仕上げるために労力を注いだ。別にどこかに投降しようと言う気はなく、俺も彼女もただ自分が満足したいがための行為だった。
 そうこうしているうちに当然のごとく、俺は栄巳ちゃんが好きになり、彼女も俺のことを好いてくれるようになった。

 そうして俺達は付き合いはじめ、いまは殺人プレイにはまっている。

 どうしてそうなった、と思う人がいるかもしれないが、俺達にもよくわからない。
 ただ、俺達は現代の文化に興味があったため、自然とそういうプレイにも興味を持った。だから実は『殺人プレイ』以外にも様々なプレイに挑戦した時期があったのだ。
 その結果、一番俺達に合うのは『殺人プレイ』だということになり、いまでもそれは続いている。


~続く~ 

殺人プレイ『閑話』3

 栄巳ちゃんとは、大学の現代文化学研究会というサークルで出会った。
 ナノマシンによる整形が当たり前になった現代では可愛い子も綺麗な子も当然で、そういう意味では彼女が入ってくると言っても盛り上がりはしなかった。
「でもまあ女ってだけで価値はあるよな!」
「性格良い子だったら当たりだよなー」
 そんな風に他のサークルメンバーが言っている中、俺は普通にレポートを纏めていた。はっきり言って新入生なんて面倒だしレポートの邪魔になるようなら入ってこなくても良いと思っていたくらいだ。
「なぁなぁ、お前もそう思うだろ? あ、いや悪い。邪魔した」
 同意を求めてきた奴を睨むとあっさり退散していった。そんなつもりはないんだが、どうにも俺が睨むと「殺してやろうか」という風に受け取られるらしい。
 全くもって心外な評価だ。俺は単に邪魔してほしくないだけだというのに。
 もちろん、俺にビビらない奴もいて、そいつは俺の手元を覗きこんでくる。
 全く。邪魔されたくないというのに。
「……『現代社会における過去異常とされた嗜好の受容の背景とそれによる文化的構築の基礎』……こりゃまた随分とストレートなタイトルだな……つうか、これ卒論か?」
「そんなわけないだろ。サークル活動の一貫だよ」
「いやいやいや、誰がこんなの読むんだよ! 軽く五百ページ越えてんじゃねえか!」
「新入部員たちにこれが活動サンプルだと言って渡すつもりだったんだけど」
「やめんか! 入部希望者が一人もいなくなるわ! お前以外誰もやってないし!」
「……もう第一部分は刷ってあるんだが」
「まさかの複数部構成!?」
 何をそんなに焦っているのかはわからないが、これくらいは現代文化研究会の一員として読んでほしいところなんだが。
 そうこうしていると、どうやら新入部員がやって来たようだった。
「失礼します」
 落ち着いた声だった。
 さっきまで散々自分勝手なことを言っていたサークルメンバー達が一斉にそっちに行き、ちやほやし始める。俺は興味がないので作業に戻った。
「やあよく来たね!」
「まあこちらにお座りよ!」
「ええと、栄巳ちゃんだっけ? あっ、ごめん。ええと、名字が……」
「別に構いませんよ」
「ほおお!? いきなり名前呼び許可だと!?」
「さてはこいつに気があるのか! そうなのかエイミー!」
「ちょっ、ばっ、そんなわけないだろっ」
「ええ、そんなわけありません」
 ざっくり。
 そんな擬音が聞こえてきたような気がする。
 案外容赦ないな、と何気なくそう思った。
「え、っと……」
「ちょ、ちょっと俺達はしゃぎすぎちゃったかなー」
「ふ、ふふふ……」
「大丈夫ですか?」
 そんな風に「栄巳ちゃん」とやらがいうのが聞こえて来たけど、お前だよトドメを刺したのは。
「だ、大丈夫、大丈夫。それで……えっと、部活動の内容だけど……」
「レポートの提出はいつすればいいですか?」
「れ、レポート? いや、そんな硬いことは……」
「実は私、高校の時に『近代文化学部』という部活に所属しておりまして……お恥ずかしながら、近代の文化が形成されていく段階について高校時代に書いたレポートを持って来ました。所詮高校生が書いたものですが、ぜひ先輩方の意見をお聞かせ願いたいと思いまして」
「……ちょっと待ってなにその紙束」
「レポートですが」
「いやいやいや何枚あるの!?」
「千枚ほどです。すいません、三年かけてもこれくらいしか……」
「…………おーい! 変人部長! お前の出番だ助けてくれ!」
 誰が変人だ、誰が。
 むっとしてパソコンから顔を上げると、サークルメンバー達が自然と避けていたため、メンバー達の向こう側で椅子に座っている『栄巳ちゃん』の姿が見えた。
 この時、俺は彼女と初めて出会ったのだ。

 大きく、丸い、澄んだ瞳が俺を映し出していた。


~続く~

殺人プレイ『閑話』2

 コーヒーを入れていたら、栄巳ちゃんが起きてきた。眠そうに目を擦る仕草がちょっと子供っぽくて可愛い。
「おはようございます……ふぁ……」
「ああ、おはよう。栄巳ちゃんもコーヒー飲む?」
「いただきます」
 栄巳ちゃんは俺に背後から抱きついて来た。俺の背中で彼女のふくよかな胸が潰れるのが感じられる。
「どうしたの?」
 彼女がここまで露骨に甘えてくるのは珍しい。不思議に思って背後に向かって問いかけると、栄巳ちゃんは少し笑っていた。
「いえ、こうしてゆっくりするのも久しぶりだと思いまして」
「あー、まあ、そうだね」
 普段は出会いがしらに殺人プレイに走ったり、部屋に入ってもすぐプレイの準備を始めたりでバタバタしている。
 栄巳ちゃんはさらに抱きしめる力を増して来た。
「ですから、たまには普通に甘えてみようかと」
「それは歓迎するけどね」
 時々こういう可愛いことをするから、栄巳ちゃんは愛おしい。
 俺はコーヒーカップを二つ手に持ち、リビングに向かう。ソファに腰掛けながら、栄巳ちゃんを隣に座らせる。
 栄巳ちゃんは俺の方にもたれかかりながらコーヒーを呑む。
「そういえば、先輩は休まれたんですか? 先輩もお疲れでしょう?」
 気遣いも出来る、俺みたいな人間には本当に勿体ない子なんだよなぁ。
 俺はコーヒーを口にしながら、彼女の言葉に応える。
「一応ちょっとは寝たから大丈夫だよ。バラバラになった栄巳ちゃんほどは疲れてないしね」
 これは本当だ。ドリルを扱う時など、結構ナノマシンを活用したことはしたけど、実際の疲れはさほどでもない。
 むしろあれだけバラバラにされた状態から一日も経っていないのに、ほとんど全快している栄巳ちゃんが異常なのだ。
 そういえば殺人プレイ同好会の主催者である柊山さんも、栄巳ちゃんの回復力には感心していた。普通の人なら数日間は復調出来ないレベルの破壊だったし、無理もない。
 ちなみに、栄巳ちゃんは特に回復力に特化しているナノマシンを有しているということもあって回復が桁外れに速いけど、殺人プレイ愛好家ならプレイ後の回復は総じて早めだ。それは殺されるということに対する心理的抵抗が少ないからであると言われている。ナノマシンの駆動にも心理的ストレスというのは結構関わって来て、例えば元々そういう趣味がない人がお金のためにこういうプレイに興じることがあったとして、その傷の回復はずいぶん遅いという話だ。
 そう考えると、栄巳ちゃんは本当にこの殺人プレイに関して全く心理的抵抗を持っていないということである。
「……ほんと、栄巳ちゃんって凄いよね」
「なんですか? 藪から棒に」
「いやいや、本音が漏れただけ。最初は、全然そういうことも知らなかったのにね」
 そう茶化していうと、彼女はプレイ中にも見せないレベルで顔を真っ赤にした。
「……昔の話はやめてください。あの頃の私は黒歴史です」
「ごめんごめん」
 少し拗ねてしまった栄巳ちゃんの頭を撫でながら、俺は回想する。彼女と出会ったのは大学のサークル活動だった。
 ただし、それは『殺人プレイ』に関係するものではなかった。


~続く~

殺人プレイ『閑話』1

 さすがにドリルで原型が残らないくらいに壊された栄巳ちゃんは、再生してもすぐ復調というわけにはいかなかった。
 同好会の人にタクシーを使わせてもらい、家まで帰った俺は、栄巳ちゃんを抱え上げて自分の部屋まで運ぶ。
 ベッドに横たえると、栄巳ちゃんは力なく笑った。
「ごめんなさい……疲れちゃって……」
「なに言ってるんだよ。むしろやりすぎた俺が謝るべきで――」
 そう口にしようとした俺の言葉を、栄巳ちゃんは遮った。
「先輩は悪くありません。だから謝らないでください。というより……私も殺人プレイ自体は気持ちよかったんですから、謝られても困ります」
「……そっか。そうだね。わかった」
 元々合意の上のプレイだ。本人が望まないレベルでやりすぎた場合なら謝罪も必要だろうけど、本人はもっとすることを望んでいる。単に彼女の体がついていかなかっただけで。
 俺は彼女の横たわるベッドの端に腰掛け、彼女の頭を撫でた。
「ま、少しは休憩しなさいってことだろうさ」
「……そうですね。たまには大人しくしましょうか」
「じっくり次のプレイについてでも考えようよ」
 俺はそう言って自分でまずは考えてみる。
「……たとえば車を使ったプレイはどうだろう」
「車、ですか? はねるんですか?」
「うん。広い敷地を使って思いっきり速度を出して跳ねれば、それだけでも十分だと思う。こう、体がバラバラになって、タイヤにすりつぶされて……さ」
「……うーん、個人的には、一瞬すぎてつまらないかもです」
「え?」
「だってすごい速度を出すのなら、それに伴う衝撃も凄まじいものになるでしょう? そしたら、さすがに意識を保っていることは難しいでしょうし……」
「……それは、そうだね」
「でも車を使うというのはいいアイデアです。私たちはまだ車の免許も持っていませんが、同好会の方に言えば自由に使える人がいるかもしれません」
「車を使った殺人プレイ……おっ、定番だけど引き裂きはどうだろうか?」
「……いいですね! じっくり車を動かしてもらえば、私も楽しめます!」
「手足をそれぞれ別の方向に引っ張る現代式牛裂きなんてどうだろう。空中に浮くくらいで止めて、むち打ちとかも面白いかもな」
「思わず体を跳ねさせて、肩がはずれちゃったりするんですね。最終的には腕や足が千切れていって……ああ、想像してたらドキドキしてきました!」
「とりあえず車による牛裂きは候補にいれておいて……他には何かあるかな」
「クラブは色んな設備をもってるんですよね?」
「同好会の主催者さん……柊山さんの話だとそうみたいだね。そういえば、栄巳ちゃんが寝ている間に柊山さんから『水中花』をやってみて欲しいって言われてたな……」
「すいちゅうか?」
「うん。文字通り水の中に栄巳ちゃんを沈めるって奴。ほら、よく土産屋とかで見かけるクリスタルボールってわかる?」
「はい。透明なボールとか箱の中に何かが閉じこめられているってやつですよね」
「うん。要はそんな感じで栄巳ちゃんを特殊な液体の中で固めてしまおうって話。殺人方法としてはコンクリート詰めに近いのかな」
「……じっくりゆっくり死んでいくってことですね」
「ああ。まあ、ナノマシンがあるから何年閉じこめられたってそう簡単に『確死』にはしないけど。栄巳ちゃんがよければ、柊山さんの趣味を満足させてあげるのもありかな、と思うよ」
「確かに……今日もそうでしたが、これから先長くお世話になる可能性のある人ですもんね……機嫌を取っておいて損はないということですか」
「そういう打算もあるんだけどさ。まあ、ぶっちゃけ俺もちょっと見てみたいんだよね。綺麗に出来たらしばらく飾っておきたいかなってちょっと思ってるくらいには」
「それ、私は暇そうですけどね……まあ、構わないのではないでしょうか」
「オッケー。じゃあこれは了承の返事を出すとして……」
「私からも既望を出して構いませんか?」
「もちろんだよ、なにかな?」
「爆殺を希望します」
「……爆殺、かぁ」
「シチュエーションとしては、お腹の中に爆弾を仕込まれた私を先輩が抱きしめ、一緒に爆死してくだされば最高です」
「んー……君となら心中も悪くないけど……その場合、俺は痛覚切るよ?」
「構いません。先輩に苦しんで欲しいわけではありませんので。ただ、そういうシチュエーションがいいなぁ、と」
「なるほどね。わかった。小芝居挟むのは無理だけど、抱きしめて爆死して欲しいっていうならその望みを叶えるよ」
「ありがとうございます!」
「案外栄巳ちゃんもロマンチストだね?」
「愛する人と心中したいというのは割とよくある願望ではないでしょうか?」
「そこまで断言されると、そうかもしれないって思えちゃうな……」
 俺は苦笑して栄巳ちゃんの頭をぽんぽん、と撫でる。
「思わず話し込んじゃったけど、ちょっと寝てた方がいいよ」
「そうですね。お言葉に甘えて少し休ませていただきます」
 素直に目を閉じた彼女の唇にキスを落とす。
「おやすみ」
「おやすみなさい」
 栄巳ちゃんが寝てしまうと俺はもうやることがない。
 彼女の無邪気な寝顔を眺めながら、のんびりと次の殺人プレイのネタを考えることにした。


~続く~

PIXIVの方で作品公開しました

ピクシブの方に『食人病』を公開しておきました。
なお、多少加筆修正はしていますが、大した変更はありません。
[ 2013/07/21 10:15 ] 連絡 | TB(0) | CM(0)

食人病5

「もちろんそんな無駄なことはしませんよ。今日は――」
「しっつれーいしまーす。おっ、すげえ上手そうな料理が並んでますね!」
 公民館の中に、一人の青年が入ってきました。その隣にはなぜか同い年くらいの女性もいます。
 他のメンバーが戸惑っていると、リーダーは二人の側にいって私達に紹介してくれます。
「紹介するわね。こちら、つい先日食人病と診断されたご兄妹なの」
「え?」
「いやー、そうなんすよー。まさか自分がそんなのになるとは思っていなかったんでびっくりしゃったっすよー」
 青年の方はどこまでも軽い人でした。対照的に妹さんの方はその背に隠れてしまっていましたが。
「色々と手続きがややこしくて、仕事とかも中々回ってこなくて。まだ俺もこいつもパートナーがいなくていつも味気ないパックの人肉ばっかり喰ってましてねー。今日はごちそうがあるっていうんで図々しくも来ちゃいました!」
 ノリは軽いけど、憎めない人だと感じます。
 テーブルの側に近づいてじゅるりと舌なめずりをしていました。
「で、食べちゃってもいいんすよね?」
「もちろんどうぞ。妹さんもどうぞ遠慮せずに」
「……い、いただきます。ごめんなさい」
 なぜか謝る妹さんでした。リーダーは優しい笑顔を二人に向けてから、私達の方を向きます。
「さぁ、二人が食べてくれてる間に、私達は調理に使った道具や場所を掃除しましょう」
 そのリーダーの号令に従って、私達は片づけを始めます。
 片づけながらちらりと様子をうかがうと、青年の方がガツガツと美味しそうに食べまくっていました。
「うめえ! さすが新鮮な人間肉の作りは違うなー! おい、これ食ってみろってすごく美味いから!」
 うまいとすごいを連呼しながら青年は妹さんの前に美味しかった部位を差し出します。妹さんの方は戸惑いながらも、それを食べて「おいしい」と小さくですが口にしていました。
 なんだかすごく対照的な兄妹でした。
 それにしても、と私は仲間にこっそり話しかけます。
「女性の食人病患者って珍しいですよね」
「え? ああ、そうね。基本食人病にかかるのは男性の方が多いからねー。でも、皆無じゃないし、きっと仕事場なら仲良くなれる同類もいるんじゃないかしら」
 控えめな様子で大腿骨をかみ砕いている妹さんを見ながら、私は変わった境遇に置かれた彼女が少し不憫に思えました。


 その晩のことです。
 言っていた通り早めに帰ってきてくれた彼とのんびりと絡み合いながら、私は彼に訪ねていました。
「そういえば、あなたが行っている仕事場に女性の食人病患者さんはいらっしゃるんですか?」
「ん? いや、いないね。女性の食人病患者って珍しいし」
 あっさりと答えた言葉に、私は少しほっとします。そのあからさまな安心は伝わってしまったようでした。
「あれ? もしかして浮気心配されてた?」
 図星でした。同様を押し殺して答えます。
「いいえ、そんなまさか」
「そういう割には……」
 ぐっと握りしめられて、一瞬気が遠くなります。
「心臓の鼓動がやけに早くなったけど?」
 私はぐうの音も出ませんでした。私の胸を貫いて心臓を鷲掴みにしている彼はにやにやと少し品のない様子で笑っています。
「ばっかだなぁ。俺はこんなにもお前が好きなのに」
「…………心臓を鷲掴みにするほど?」
「そう。お前のハートは俺の物、ってか?」
 さらにぐぐっと力が込められ、私の気が遠くなります。彼は相変わらず楽しげでした。
「これはちょっと、俺がどれくらいお前を愛しているか伝えないといけないかな……食人病ならではの方法で」
「……全部食べちゃだめですよ」
「しないよ。したいけど。……っていうかもしかして全部食べられるのはいやなの?」
 ちょっと哀しそうに彼は眉を八の字に曲げます。私は即座に応じました。
「いいえ。別に食べられてもかまいませんが、それは法律で禁じられています。脳を全部食べられると再生ができなくなりますし、それでなくても記憶の混濁が起きますし、困るなぁというだけです。だから私は「いや」ではなく「だめ」だと言ったのです」
 その辺りの微妙な機微は彼に通じなかったようですね。
 そうして説明をすれば彼もはっきりとわかったらしく、嬉しそうに笑ってくれました。
「じゃあ、それだけ気を付けて、君のことを食べれるだけ食べてあげる」
 額にキスを落とされる。私は情熱的にすぎる愛の言葉に顔が赤くなるのを感じながら、全てを彼に委ねます。

 そして、私は今日も食べられるのです。
 
 
~食人病 終わり~
 
 
[ 2013/07/20 20:00 ] 小説・短編 食人病 | TB(0) | CM(0)

食人病4

 きょとんとした顔つきでリーダーの人に連れられています。
「今日の提供品はこれです。ちょっと小さいですが、大きい物は単にこれを応用するだけでいいので簡単でしょう。それでは始めます」
 人間肉に対してリーダーは机の上に上がるように指示します。逆らうことを覚えていないその人間肉はおとなしく机の上に上がり、寝転がりました。リーダーは大きな斧のようなものを持ってきます。
「バケツを準備しておいて。結構な量の血が出ますから大きめのを」
 人間肉を机の端から頭が出るようにうつ伏せで寝かせ、私達はその周りに集まってからだを抑えつけます。バケツは人間肉の頭の下に置きました。
「よーし、それじゃあ、逝くわよー」
 リーダーは気負いのない様子で斧を振り上げ、そして打ち下ろします。
 人間肉の首は案外あっさりと切断され、そのまま下におかれていたバケツに落下して大きな音を立てました。噴きだした血がどんどん流れ、そのバケツに溜まっていきます。自分自身の血に沈むことになった人間肉は、もはやぴくりとも動きません。切断された直後は脊髄反射か何かわかりませんが体の方はぴくぴく動いていたものですが、いまではすっかり沈黙してしまいました。
 リーダーの指揮の元、私達は人間肉を調理しながら言葉を交わします。
「まず足ですね。両方とも切断してしまいましょう」
 先ほど首を跳ねた時に使った斧を使用して人間肉の両足を切断します。これだけでも一人でやろうとすると十分大変ですが、さすがに仲間がたくさんいる状況だとサクサク進めることが出来ます。
 二本の足は輪切りにして、そこからさらに飾り切りなどで分割してから更に並べます。大皿の上がお花で飾り付けたように賑やかになりました。
 それから次は腕です。肩口から落として肘、手首と三等分します。
「手のひらの部分は好きな形を作らせて置いてください。もし何かしらの大事な日であればグーサインなどがいいでしょうね」
 どんどん調理は進んでいき、次は内蔵でした。腹筋を避けて刃を入れ、中身を引っ張りだしていきます。
 肝臓や膵臓をスライスしておき、胃は丸ごと置きます。人間肉の中には何も入っていないけどもし自分たちを調理する時は事前に体の中は綺麗にしておかなければならないと注意を受けました。
「食べたあとのものなどがあるとさすがに臭くなってしまいますので、もしも急な食事の時は、思い切って胃や腸は捨てた方がいいでしょう」
 子宮を摘出します。卵巣も一緒についてきました。
 卵巣は切り取って子宮の中に詰め込んでしまうようです。
「この辺りは一緒に食べた方が美味しいですからね。卵子がよく作られていると味に深みがでるので、調理する日は、排卵日を避けた方がいいでしょう」
 内蔵をほとんど調理し、体はほとんどばらっばらになりました。あばら骨も肉がついたまま油でからっと揚げ、非常に香ばしい匂いが漂い始めます。
「さて。背骨の中にある脊髄は非常に食感のいいものですので、かき出しておいてゼリーのようにして出しましょう」
 透明で涼しげな器に脊髄が盛られました。
 最後にこれまでに調理したすべての器官を大皿に並べ、人間肉一人分づくりの完成です。
 思わず全員で拍手をしてしまったほど、大変な作業になりました。
「いやー、作った甲斐があるわね!」
「中々難しいですね……」
「一人じゃできないし、本当に特別な日に皆に頼んでやってもらうしかなさそうね」
「そういえば頭はどうしたんですか?」
「ここにあるわよ。丸ごとニンゲン用ミキサーにかけたの」
「うわっ、贅沢ー」
「目玉の食感が好きって言う人もいるから、それは別にしてるけど」
「わー、すごい」
 賑やかに話し合っていた私達だけど、ふと皆が気になっていたことを口にする。
「あの、ところでこの肉誰が食べるんですか?」
 食人指定を受けている私達は当然皆食人病ではない普通の人間です。つまり人肉は食べられないのです。
 まさか丸ごと無駄になってしまうのでしょうか?
 私達がリーダーを見ると、リーダーはにっこりと笑いました。
 
 
~続く~
[ 2013/07/19 20:00 ] 小説・短編 食人病 | TB(0) | CM(0)

食人病3

 現在の世界環境において、食人病に対する理解はとてもあります。
 そのため、私のように食人病の彼に「一番食べたい相手」として指定されると、彼を満たすという大義を果たすために、普通に働いているのと変わらない金銭を得ることが出来ます。もちろんその代わりに彼はある程度強制されて職業につかなければならず、国のために勤めることが義務だとされています。食人病の人達は普通の人とはちょっと違う体のつくりや丈夫さを利用して、彼らにしか出来ない仕事を行っているらしいです。
 それはさておき、私は彼の食人指定によって色々と恵まれた立場にいますが、それゆえに私はそれに甘んじるつもりはありませんでした。家事など直接的に彼のためになることをしている時以外は、大抵自分のスキルを磨くために時間を費やします。もちろんこの場合のスキルとは自分のためのスキルではありません。
 私は美味しい人肉の料理の仕方を学ぶため、週一回の『食人指定主婦の会』に参加しています。そこでは私と同じように食人病の人に『食人指定』された人達が集まって情報交換や交流を続けています。
「こんにちはー」
 公民館に顔を出すと、たくさんの人が出迎えてくれました。
「あら、こんにちは。今日も暑いわねー」
「奥さん聞いて聞いて? この前、太股の肉を揚げてみたんだけど……」
「やっぱりドレッシングは血とマヨネーズを混ぜた赤マヨネーズよねー」
「髪の毛って美味しい食べ方あるのかしら?」
 食人指定されている主婦ならではの会話が当たり前のように交わされています。この場所に来る度、私は皆が生き生きとしていて幸せそうだと感じていました。
「そういえばこの前、主人がお弁当で持たせた腕を腐らせちゃった時があって……その部分残して帰ってきたんですよ。ヒドいと思いません?」
 私がその話を振ると、皆は一斉に憤ってくれました。
「それはヒドいわ! 食人病の人は体が丈夫なんだから、少しくらい腐ったって平気なのにね!」
「人の肉を大事にしない人なんて、私だったら別れちゃうかも……」
「私なら暫く腐った肉しか出さないわ」
「……うちの人は腐ったくらいが丁度いいって」
「この時期、お弁当に包むのでも、考えないといけないわよねえ。保冷剤とか一緒にくるむとか……」
「けど、そうすると肉の味が一気に落ちるのよねぇ、やっぱり」
「塩漬けにするとかどう?」
「焼いておくとか」
「いえ、いっそ揚げちゃうとか?」
 わいわいと話を続けます。やっぱり仲間っていいなぁ、と私は思います。
 その後、体の一部が欠損しても出来る調理の仕方や、肉の味を損なわない味付けの仕方などを学んで、私達は話を続けた。
「それじゃあ、今日は一人分の材料を丸ごと使った料理を試してみましょうか」
 リーダーの人の合図に従い、私達は今日の実践を始めました。
 用意するのは新鮮な人間肉一人分。人間肉というのはまだパートナーを見つけていない食人病の人が食べる用に提供される食材であり、人間そのものです。ただしもちrん普通の人とは違い、食べるように繁殖された人間で、その味や食感は牛に近いものがあります。
 リーダーの人がつれてきたその人間肉は、まだ小さな個体でした。
 
 
~続く~
[ 2013/07/18 20:00 ] 小説・短編 食人病 | TB(0) | CM(0)

食人病2

 彼はまずさきほどちょっとかじっていた私の右手から食べ始めました。特に調理を何もしていない生人肉ですが、新鮮なものはそれだけでも十分食べられます。まあ、食人病の人以外の人が食べるのは無理だと思いますが。
 食人病の人は歯や顎が異様に発達し、その力も大きく向上しています。昔は兵士として戦争にかり出されることもあったという話ですが……それはまあいいでしょう。とにかく、人を食べるために体がつくり変わっているので、問題なく人肉も食べられるのです。
 ばりばりと二の腕辺りが骨ごとかじり取られました。もう神経はつながっていないのに、思わず体が震えてしまうのは仕方ないというものでしょう。数分前まで私の一部だった体が彼に食されていく。こんな幸せは他にありません。
 次に彼は血を飲んでいきます。普通、人の血というのものはすぐに凝固してしまってろくに飲めたものではないのですが、私の流す血は体に流れていなければただの水とそう変わりがないものです。むしろ、体から離れない内は普通の血に近いですが、離れて暫くすると普通なら凝固するところが逆に水に近づくという感じです。色的にはトマトジュースですが、どちらかというとスポーツドリンクの方が食感は近いらしいです。
 自分で自分の血を飲むことはありませんので、あくまで彼が言っていた内容によるのですが。
 彼はまた右手に戻り、今度は指を噛み千切ります。小指が一番おいしいらしく、彼はいつも親指の方から食べて小指の方へと向かいます。すっかり指がなくなってしまった私の手は、なんだか奇妙な形になってしまいました。指がなくなっただけだというのに、おかしな話です。
「うーん、やっぱり小指はうまいな……鳥の軟骨みたいなこの食感がたまらない」
 こりこり、バリバリ、ぐちゅぐちゅ。
 彼はすっかり指を平らげてしまうと、手のひらを丸ごと口に入れ、手首のところで噛み千切ってしまいました。さすがに一度に口にいれた分がちょっと大きかったのか、租借しにくそうにしていた。
「むぐ……もむぅうむ」
 その状態で喋ろうとするので、私は少し怒って口を開きました。
「行儀が悪いですよ。ちゃんと飲み込んでから喋ってください」
 私の言葉を聞いて、素直に口の中のものを完全に飲み込んでから彼は改めて口を開いた。
「ごめんごめん。……けど、もう舌治ったの?」
 私は赤い舌をぺろりと出して見せました。彼は感心したように唸る。
「早いな……前はもっと時間かかってなかったけ?」
「何度も繰り返すと細胞が馴染んでくるみたいです。特に口の中は元々治りやすい箇所ですしね」
 さすがに腕はそんなに早く治らないのですが。
「ところで、そろそろ急がないとまずいのでは?」
 私がそう時計を見るように促すと、彼は目を見開いて慌てました。
「やっべ、今日朝一で会議なんだった!」
 慌てて彼は残った私の右腕を食べると、ボウルの血を飲み干し、左腕を布でくるんで鞄につっこんだ。あんまり乱暴に扱われるとさすがに愉快な気持ちにはなれない。
「きちんと食べてくださいね。前みたいに残したりしたら承知しませんから」
「いや、あのときは暑かったからちょっと腐っちゃって……ごめんなさいなんでもないですその目はやめて怖い」
 少し力を込めて睨むと、彼はすぐに謝ってくれた。どうも私は目力があるみたいで、彼はそんな私の目が怖いらしいのです。
 正直怖がられるのは本意ではないのですが、彼が反省してくれるのならばよしとしましょう。
 私は腕が使えないので転ばないように注意しながら、食卓の上から降りました。
「早めに帰ってきてくださいね」
 玄関まで見送りにいくと、彼は出て行く前に私に軽くキスをした。さすがにこのときは何もしない。唇くらい噛み取られるかと思ってたけど。
 彼は笑顔で玄関を開ける。
「わかってるよ。それじゃあいってきます」
「いってらしゃい」
 彼が出て行った後、私はキッチンに戻り、自分用に用意しておいた朝食を口にします。
 それは全部手が使えなくても食べれるようにしておいたもので、ストローで飲めるようになっています。特別にエネルギーが大量に含まれていて、これを食べることでさらなる再生を促すことが出来ます。
 少し再生しつつある腕を見て、私はため息を吐きました。
「……うーん。まだまだ足りないなぁ」
 彼は本来結構な大食漢でした。食人病になると食欲を満たすことが出来るのは人の肉だけになってしまいます。普通の食材も食べられなくはないのですが、やはり人肉を食べるのが一番いいのだと言われていました。
 一般的に食人病の人が一日に必要な食事量は一人分らしいですが、大食漢な彼は一人分じゃ満足できないのがわかっています。本人は食べられるだけ幸せと言ってくれますが、私としては彼がおなかいっぱい食べてくれれば嬉しいです。
 ですので、私は再生力に磨きをかけることにしているのです。そうすれば、彼がいくら食べても大丈夫ですし。
 とりあえず、私は両腕が生え揃うのを待って、今日の家事を行うことにしました。


~続く~
[ 2013/07/17 20:00 ] 小説・短編 食人病 | TB(0) | CM(0)

食人病1

 食人病という恐ろしい病があります。
 いえ、正確には恐ろしかった病がありました。

 その病気が発言すると、その患者は人が食べたくて食べたくて仕方なくなります。その衝動は自分にとって大事な人間相手なら人間相手なほど高まり、昔はよく恋人を食べてしまうという事件が多々ありました。食人病になった人は速やかに処理されるのが常で、世界でも恐ろしい病気の一つに数えられていました。
 ですが、いまでは違います。色々な技術が進歩した現在、食人病の人を合法的に満足させられるようになったからです。
 ですから、私の恋人が食人病にかかった時も、全く怖くありませんでした。


 私は朝目覚めると、まずご飯の準備をして、大体の準備ができると自分の両腕を切り落とします。自分で自分の腕を切り落とすことは出来ませんから、特注で用意した小さなギロチンのようなもので一気に両腕を落とします。肘くらいの位置で切ってしまっったので、指を使った作業が出来なくなってしまいした。
 毎朝のことですが、この両腕がなくなったあとはなんとも言えない虚無感があって、なんともいえない快感です。
 血は止まるまでボウルに溜めておきます。血が止まったら彼を起こしに行きます。
 両腕がないので揺り起こすことは出来ませんが、私達の間で朝の挨拶はキスと決まっているので問題ありません。
「あなた、起きてください。朝ですよ」
 頬にキスをしながらそう語りかけます。彼は目を瞑ったまま、嫌そうなうなり声をあげます
「うー……あと五分……」
 朝が弱い人なので仕方ありません。でも早く起こさないと遅刻してしまうので、急いで起こします。
「ほら、こっち見てください。……はむ」
 反対側を向いている彼の耳を甘噛みして、こちらに顔を向けさせます。こちらに向いた彼の唇にすい尽き、舌で無理矢理彼の中へと入り込んでいきます。
 反応は劇的でした。
 かっ、と目を見開いたかと思うと、いきなり大きく口を開け、彼の口の中に入り込んで舌がさらに奥へと導かれます。そして、容赦なく舌が噛み千切られました。半ばから舌が喪失し、気が遠くなるような激痛によって、背筋に電流が流されたかのように体がびくびくとふるえます。この時には私の体は彼の力強い両腕でめきめきと締め上げられていて、その痛みに逝ってしまいそうになります。
 彼は私の舌から溢れ出る血を飲みながら、徐々に力を強めていきます。私は頭もがっちりホールドされているので彼から少しも離れることが出来ず、絞め殺されかけます。
 そのぎりぎりのところで、彼が目覚めます。
「あー……おはよう」
 最後に私の頬をぺろりと嘗め、彼は私を解放します。呼吸すらも難しかった状態から一気に通常の状態に戻され、私は名残惜しいやらいっそ殺してほしかったような、そんな感覚になります。
 舌が半分になった状態ではうまくしゃべれませんので、私は頭全体を使って彼をリビングの方に促します。彼は私を抱き上げ、リビングの方に向かってくれました。本当は立てないこともない位の状態なのですが、いつも彼はリビングまで私を運んでくれます。
 それは彼の愛情の深さを表しているようで、私にとってこの時間は至福の時間でした。
 リビングにつくと、彼は私を広い食卓の上に載せます。別に私自身を食べる訳ではありません。いえ、ある意味では食べるのですが、私全体は食べません。単にこれは演出上の問題です。
 彼はキッチンに入ると、私の両腕と血の溜まったボウルを持ってきました。私の右手をかじりながら、です。私はそんな彼を睨みつけます。
(歩きながら食べるなんて……行儀が悪いですよ!)
 彼はそんな私の目を見て意図を読みとり、苦笑を浮かべます。
「ごめんごめん。あんまりおいしそうだったからさ……」
 そんな風にごまかしても許しません。私は早く席に座るように彼を促します。
 彼は私の前の席に座ります。食卓にあがっている私を嬉しそうに見てから、両手を私に向けて合わせました。
「それじゃあ、いただきます」
(どうぞ、召し上がれ)
 
 
~続く~
[ 2013/07/16 22:59 ] 小説・短編 食人病 | TB(0) | CM(0)

今日はアイデア出しで時間使いました。

シリーズもののネタが上手く出なかったので、短編ネタでまた書こうと思います。
[ 2013/07/15 23:39 ] 連絡 | TB(0) | CM(0)

PIXIVの方で作品公開しました

ピクシブの方に別ジャンル作品の短編を公開しておきました。
明日からは猟奇・グロジャンルの執筆に戻ろうと思います。

久々に別ジャンル書いたら楽しかったので、また少し経ったら書くかもです。
[ 2013/07/14 23:40 ] 連絡 | TB(0) | CM(0)

明日ピクシブに別ジャンルの作品をアップします。

明日ピクシブに久々に書いた箱詰め物の話をアップします。
明後日からはまたこちらの系統の話を書き出したいと思っています。
[ 2013/07/13 23:49 ] 連絡 | TB(0) | CM(0)

検索系サイトに登録させてもらいました!

検索エンジンに登録させてもらいました!

<Cyber あまてらす>
Cyber あまてらす

検索エンジンに登録させてもらいました!

検索エンジンに登録させてもらいました!

<駄文同盟.com>
001_200x40.gif

検索系サイトに登録申請させてもらいました!

以下の検索サイトに登録させてもらいました!

<HIMEGURI-NET>
hime_m.gif

検索系サイトに登録申請させてもらいました!(予定)

以下の検索サイトに登録させてもらいました!
(登録しようとしましたが、制限に引っ掛かっちゃったみたいなのでまた後日登録します)

<夜の交流所>
eb00.jpg

検索系サイトに登録させてもらいました!

以下の検索サイトに登録させてもらいました!

<正しいH小説の薦め>
h-novel_200-40a.jpg

今日はおやすみ

姉妹ブログ・黎明媚態の方の作品をピクシブに公開しました。
明日からまたぼちぼち書いていこうと思います……が。

明日から書くのはこっちやあっちの系統ではなく、PIXIVで最初に投稿してた傾向の作品にしようと思っています。
久々にあの系統の作品が書きたくなっちゃったので。

その間、黄昏と黎明の更新はどうしようかと思っているのですが……まあ、なるようにしたいと思います。
[ 2013/07/07 20:00 ] 連絡 | TB(0) | CM(0)

PIXIVの方で作品を公開しました。

ピクシブの方に短編『ループな殺人鬼』を公開しておきました。
なお、多少加筆修正はしていますが、大した変更はありません。
[ 2013/07/06 21:25 ] 連絡 | TB(0) | CM(0)

ループな殺人鬼5

 今回投稿する先は……適当な掲示板を探してそこにアップすることにした。
「死体愛好者の集まり、ね……こことか良さそうだな。写真をアップロード出来るみたいだし。結構流れも早いから反応もすぐ返ってきそうだし……よし、ここにするか!」
 納めた写真の内、まずは左半身だけを写している写真をアップする。
『まずはこいつを見てくれ。こいつをどう思う?』
 アップして数十秒経ってから再度リロードしてみると、面白いくらいに反応が返ってきていた。
『なんだこれ? 彼女自慢かてめー』
『死体? 人形じゃねーの。てか大事なところ修正しろよ』
『おっぱい! おっぱい!』
『30点。死体メイクの自慢か知らんけど、もっと綺麗にメイクしろよ』
『彼女ねてるん?』
 色々と間違ってるのが面白いな。まあ、古い携帯電話の画質じゃそれ以上はわからないか。
 俺は続けて右半身だけの写真をアップした。
『つぎはこいつを見てくれ。こいつをどう思う?』
 さっきと同じように少し時間をおいてからリロードすると、さらに反応が返ってきていた。
『は? おい待てこらなんだこれ』
『さっきの子?』
『悲劇的ビフォーアフター』
『誰がうまいこといえとww』
『釣り乙』
『人形だよな? さっきのがこうなるとか……ホントだといってよ』
『↑一瞬「おい死体愛好家ww」とか書こうと思ったら……さすがゆがみねえなww』
『割とリアルだなー。この人形』
『俺は綺麗な死体がみたいんであって、こんなグロ画像は求めてなかった』
『おまえさっきのメイク厨か。いいじゃん。俺は好きだよこう言うの』
『↑通報しました』
『すんなwww 今のがアウトなら全員通報しなくちゃいけねえだろww』
『ここはあくまでのんびりゆったり死体を愛でるスレです』
『その文言がこええよw まあ、俺もその一人だがな!』
 中々盛り上がっているようだが、しかし人形だと思われるのは面白くないな。
 俺は少し考えて、彼女の手荷物を漁った。目的のものを取り出し、それを撮影してまたアップする。
 目的のものとは写真付きの免許証で、それを彼女の無事な方の顔と一緒に映るように撮影したものだ。狙った通り、動揺が走る。
『は……? おいなんだこれ』
『普通に個人情報じゃねえか、なにアップしてんだよ』
『なんかやばくね?』
『写真写り悪いな……実物の方がかわいいじゃん』
『↑おまえのゆがみなさにあんしんしらた』
『↑お前安心できてないだろww ……つか、冗談だよね?』
 ここで最後のとどめ。彼女の全身を写した写真をアップする。
 思った通り、掲示板はすさまじく荒れまくった。
『お巡りさんこっちです』
『犯罪者光臨のお知らせ』
『通報した』
『通報した』
『通報した』
『お前等通報しすぎww とかゆってる場合じゃねえなこれ。釣りにしたって彼女の個人情報晒してる時点で質悪いだろ』
『つかどこにいるんだよ犯人。いまから行って捕まえてやる覚悟しろ。決して死体が見たいというわけではない』
『↑お前も通報するぞw 最後の一文がなかったら格好よかったのにw』
 そんな感じでどんどん反応が返ってきていた。どうせループすれば消えてしまう記憶と記録だが、まあ個人的な幸せのお裾分けのようなものだ。
 俺は携帯をしまい込むと、もうすっかり死体と化した彼女を見下ろす。
 免許証も見たけど、名前なんて覚えてない。
「楽しませてくれてありがとよ。じゃあ、またループした後の世界で」
 俺はその場を静かに離れる。
 彼女の死体が見つかった時ーー俺は再びループして彼女の後を歩いているところからスタートするのだろう。
 とりあえず何か美味いものでも食べるべく、俺は繁華街に向かったのだった。


~『ループな殺人鬼』 終わり~

ループな殺人鬼4

 後の穴にも腕を入れる、というのは誰でも考えつくことだろう。
 だから俺は、あえてそれはしないでおいた。それにいま気付いたのだが、俺はここまで彼女の左半身を主に傷つけまくっていた。右側の顔面が切り刻まれ、右胸が無くなり、右腕を取り外した。ここまで来たら、左側は無事なままにして、右側を徹底的に破壊しまくるというのが面白いだろう。
 アンシンメトリーの姿がもっとも変化を実感できてすばらしい仕上がりになるはずだ。
 死体に仕上がりもなにもないとは我ながら思うが、それはそれだ。
 俺は俺の身勝手な欲望を満たすべく、最後の仕上げに取りかかった。
 ターゲットは彼女の右足。これをどう調理するかで仕上がりが大きく変わる。単純なのは腕と同じように切り離して後の穴にでも突っ込んでしまうことだ。ただ、腕と違って脚は相当太いから肛門に入れるのは相当厳しい。括約筋を切断したところで、うまく入るのかどうか俺にはわからない。
 ただ切り刻むのも芸がない。暫く考えた俺は、少し変則的ではあったがいい活用方法を思いついた。
 まず、新しいナイフを取り出す。さっき骨を切断するために使ったナイフはそれまでの使用もあってかなり切れ味が落ちていたが、新しいナイフは当然そんなことはない。「よし」
 とりあえず軽く彼女の脚の肉を殺ぐ。肉の塊から薄くスライスするように、薄く、薄く。ぺらぺらの肉を幾つも量産していく。
 こうしてしまえば人間の肉も牛とか豚のそれとあまり大差がないように思えてしまう。もちろん実際にはぜんぜん違うし、食べてみたいとは思わないが。
「これで……と」
 ほとんどの肉をそぎ落とした脚は半ば骨が露出しており、無惨な姿だった。太股や脹ら脛の辺りを優先して切り裂いたから、膝の辺りや足首から下は元のまま肉が残っているが、それはそれで無惨さを助長するポイントになる。
 彼女の身体からそぎ落とした肉の破片をどう使うのかだが、簡単だ。まず彼女の右わき腹をナイフでざっくり傷つけ、中から腸が飛び出そうなほど深く傷口を広げる。
 そして、その穴からそぎ落とした肉を、彼女の身体に詰めていく。そうすると、徐々に彼女の右側の腹部だけが膨らんでいく。腹圧があるからかなり苦労したが、全ての肉片を詰め込むと、彼女の右のわき腹は異様なほど膨らんでいた。
「うん、完成だ! 中々いい感じじゃないか!」
 俺は自分が仕上げた死体に満足してそう自画自賛する。
 徹底的に右側だけを傷つけたから、左側だけをみればまだ無事だと思うかもしれない。だが、右側も含めてみればもはや生きていることなど絶対ないことがわかるだろう。
 それくらい俺は徹底的に彼女を破壊した。この取り返しの着かない加減がすごく気持ちいいのだ。
「こんなもんかなー。ん……ちょっと血が固まってきたな……気持ち悪い」
 チンコに付着していた彼女の血が固まりかけていた。これもこれまでの経験上、わかっていたことだ。彼女が生きていれば舐めて綺麗にしてもらうことも出来るのだが、もちろん死んでいる彼女が処理をしてくれるわけでもない。だからこの時のためにあらかじめ準備はしておいた。
 水をペットボトルに入れておいたものを使い、それで血を洗い流した。最後に拭くのは剥ぎ取った彼女の服を使えばいい。
 そうやってすっきりした後、俺は彼女の死に様を丁寧に携帯を使って写真に収めていった。もちろんループすればこの記録は消えてしまうので、これは別に後々見返しておくために取っているわけじゃない。
「さて……今日はどこのスレに投稿しようかな」
 俺は携帯でネットを使い、その撮影した画像を投稿するつもりだった。
 すこし前からやり始めたことだけど、案外楽しめるのだ。


~続く~

ループな殺人鬼3

 次の陵辱場所はもちろん下腹部、マンコの周辺だ。だがここを傷つけるのは中々に神経を使う。なにせここには最終的に挿入しなければならない。そのために、下手に大きく傷つけるわけにはいかないのだ。
 とりあえず、まずは指先を使ってその場所を広げてみる。処女膜があるかどうかの確認だ。すると、その場所には確かに処女膜があった。このご時世、このくらいの年齢になれば処女なんてとっくに捨てているのかと思いきや、案外この女性は身持ちが堅いようだった。
 しかしそうなると間違いなくこの場所は狭苦しい場所になっているだろう。そういうのはあまり好きじゃない。
「よし……試してみるか」
 ナイフをその場所に突き立てる。処女膜が破れるとかそういうレベルの問題ではなく、膣が避けた。これで初めての人間でも十分血が潤滑油の役割を果たしてくれる。
 俺はナイフを引き抜くと、さっそくチンコを出して彼女のそこに挿入した。あらかじめ裂いておいた甲斐あって、彼女のそこは俺のものをあっさりと奥まで受け入れた。血のどろりとした感覚が新手のローションのようで心地よい。まあ、凝固して来たらちょっと問題かもしれないが、どうせ一夜と待たずにループするのだから問題ないだろう。
 俺は遠慮なく彼女を犯しまくった。彼女の一番奥で白い精液を吐き出して、彼女の血と一緒にその場所から噴き出してくる。
「うん、中々よかったよ」
 こんなことは生きている人間にはとてもできない。まずやらせてもらえないだろうし、百億が一やらせてもらえたとしても相手の叫び声でさぞうるさいことだろう。それは個人的に好みではない。
 女の子に痛い思いをさせるのは本意ではないのだ。ナイフで刺しといて何を行っているんだと思われるかもしれないが、俺は女子をなぶるような真似をしたことは一度もない。かならず一撃でとどめを刺してから楽しんでいる。それが俺のモットーなのだ。
 とりあえず一度出して落ち着いた俺は、彼女の身体をさらに引き裂いていく。ナイフ一本でどこまでできるかわからないが、試してみたいことはまだまだいくらでもあった。
 まず彼女の肩、腕の付け根にナイフを突き立てる。肌を裂き、肉を裂き、筋肉を切り離す。見えてきた骨はさすがにナイフじゃ無理かと思ったが、ナイフの切れ味を信じて骨にナイフを突き立てた。さすがの骨もナイフという金属で出来た武器には勝てずに半ばまで刃が食い込む。さらに何度か続けて振り下ろすと、彼女の腕が切断できた。
 さすがに刃がぼろぼろになってしまったな。俺はそのナイフを放り捨て、代わりに彼女の切り離された腕を掲げ持つ。
「ふむ……いい腕だ」
 すらりと無駄な肉がついていない腕のフォルムはまさに理想的だった。某両腕がないことで有名な像の腕だと言われても納得出来るかもしれない。変な例えだがそんな感じで見事なものだった。
 俺はその手に拳を握らせる。死後硬直が始まりかけているのか、拳を作らせるのに力はいったが、拳を握らせることには成功した。
 この拳をどうするかなんてことは決まっている。
 俺はさっきまで自分のものが入っていたその穴に、その腕を入れてみることにした。もちろん大きさとしては腕の方が遙かに太い。これが入るとすればかなり無理をしなければならないだろう。それだからこそ楽しい。
 まだそそぎ込んだ精液混じりの血がこぼれだしているそこをめがけて拳を握った腕を押し込む。いくらナイフで切り裂いたとはいえ、中々簡単には入ってくれそうになかった。
 半ば彼女の身体を逆さまに立て、真上から押し込むようにして腕を突っ込んだらようやく奥まで腕が入った。二の腕辺りまで押し込んだが、さすがにそれ以上は入らなかった。とりあえずは目的達成ということで、次に狙うのはもちろん後の穴だ。


~続く~

ループな殺人鬼2

 とりあえず、目の前から歩いてきた女性の腹部に手にしていたナイフを突き刺した。
 何度も殺してきてわかったのだが、どうやら自分は人を殺すということにかけては天才的らしい。といっても兵士とかそういう類の人間にはなれそうにもなかった。なぜなら、俺はそのへんにあるものを使ったり不意打ちなどといった暗殺者的な殺し方しかできなかったからだ。
 俺のナイフの一突きで的確に心臓を破壊されたその女性は何が起きたのか把握する暇もなかっただろう。唖然とした表情のまま、力なくその場に崩れ落ちた。
 さて、ここからが問題だ。俺は彼女の身体を抱え上げ、物陰に隠れる。十秒ほど待ってみたが、特に変化はない。どうやら誰にも見られなかったようだ。
 俺の能力、といっていいのか、とりあえずループする現象は、関係のない人間に犯行の瞬間を見られた数十秒後に時間が巻き戻る。つまり、ループしないということはそれが目撃されなかったということになるわけだ。
 この力を使い始めた頃に、軽く人を殺した後、じっくり楽しもうとしたら急に時間が巻き戻って萎えたことがあった。そのため、最近ではループしないことを確認してからお楽しみを始めることにしていた。
 俺のお楽しみ、それは人にいえばなんて異常なんだと思われるかもしれないが、死姦という行為だった。ループなんていう現象が起きる俺がそういう行為を好むのは当然のことかもしれない。
 異常なことは理解しているが、別にそれをやめる理由もなかったので俺は時々こうして楽しんでいた。
 ナイフを使って彼女の身体から衣服をはぎ取る。彼氏がいるのか、そもそも婚約とかしているのか、子供がいるのか、そういった個人のことはわからない。名前さえわからない。ただ、俺好みの女性だということだけが大事だった。
(おー、結構胸でけー。Eとかかな)
 ブラジャーに包まれたその女性の胸はかなり大きかった。微妙にサイズが合っていないのか張り切れそうになっている。このブラジャーというものは実にくせ者だ。なにせワイヤーのようなものが入っていて、切ろうと思っても簡単に切れるものじゃない。だからこれだけは別で外さなければならないのだ。
(めんどうなんだよなぁ……まあ、いいけど)
 外して見ると、やはり窮屈なものに詰め込まれていたのか、ブラジャーをしていた時より遙かに膨張する。その柔らかさをひとしきり堪能した。
(あー、この感触がいいんだよな……まだ瑞々しい感じのこの肌が、徐々に生気を失っていくところを想像すると……)
 かなり興奮する。
 俺はよく味わってから、ナイフを使って片方の乳房を根本から切断した。こうなると乳房というよりは単なる脂肪の塊だ。巨乳から一気に絶壁となった女性の身体を見つめる。片方が大きく、片方が何もない。アンバランスさが最高だった。
 俺が特に興奮を覚えるのはこの『壊れた瞬間』を目の当たりにするときだ。これまで彼女がおそらく何十年もかけて、かなりの大変な思いをして維持してきたであろう身体を、ほんの数十秒でめちゃくちゃにしてしまう。この感覚が心地いい。
(あー、もっと壊してぇ)
 その衝動に任せて、俺は彼女の髪をひっつかみ、無造作に切り払った。その際ナイフが彼女の頬を深く切り裂いて血が滲み始めたが気にしない。むしろ傷口に垂直になるように傷を刻み、目も何も関係なく縦横無尽に彼女の顔を引き裂いた。
 傷をつけるのは右半分だけにとどめておいたから、左半分は大した傷がない。全体をぐちゃぐちゃにするのもいいが、やはりこういう形で傷つけた方が無事な方と無事じゃない方の変化がはっきりわかっていい。
 さらに俺は別のところの陵辱に移った。


~続く~

ループな殺人鬼1

 どうなるか興味があった。だから、実行に移した。

 最初の理由はそういうものだった。どうなるか興味があったから、目の前の席に座る女子の頭に向かってボールペンを突き刺してみた。ただのボールペンでそんな大事になるわけがないと思っていたら、それは大きな間違いだった。
 どうにも、いい位置にいい角度でいい力具合で刺してしまったらしく、ボールペンの半分ほどもが彼女の頭の中に埋まってしまったのだ。これにはやった自分がびっくりした。やられた側の彼女といえば、刺さった時の衝撃も、刺さっている痛みもないのか、何気なく手を頭にやってそこにあったボールペンに指を触れさせて不思議がっていた。
「え? なにこれ。なにし、てるあ、あ、ある? されてうしえあうえ……」
 彼女が指に触れた物が何かということを知ろうとして、刺さったボールペンに触れたのがいけなかったようだ。ボールペンを彼女の指が摘んだ瞬間、彼女は突如として奇怪な声をあげて身体を震わせ、力が抜けたようになって床に倒れ込んだ。誰もがあっけに取られている中、倒れた彼女が失禁したらしく、アンモニアの匂いが漂い始める。
 何が起こっているのか、その場の誰にもわからなかっただろう。
 俺はその中で、ゆっくりと立ち上がり、彼女の頭に突き刺さったボールペンをイジってみた。すると、彼女の身体がびくんと波打つ。その反応が面白かった。人間の身体を操っているのは脳だというのは常識だけど、まさか外部から直接刺激をして動かせるとは思わなかった。もっと激しい動きが誘発できないかと、色々試してみる。その結果は芳しくなかったが、なかなか楽しめた。
 だが、それを長く楽しむことはできず、大慌てで彼女に近づいてきた先生に突き飛ばされてしまった。まあ、いまから思えばそんな先生の対応も当然だっただろう。
 彼女で楽しむことに夢中になっていた俺は、突き飛ばされた時の勢いで後ろにもんどりうって倒れ、後頭部を強打する羽目になった。
 そして俺は死に、ふと気づけば俺は元の通り自分の席に座って授業を受けていた。
 その時は白昼夢でも見たのかと思ったが、そうではなかった。試しに同じように行動してみたら、同じように状況は推移し、そして最終的に俺はやっぱり事故で死んでしまったからだ。
 なのに、どんな死に方をしても、気づけば俺は自分の席で授業を受けていて、彼女もまた何事もなく生きている。もしやどうやってもここから始めることになるのかと思ったが、そうではないことにも暫くして気づいた。
 その授業中に彼女を殺さず、授業が終わるのを待って、彼女が別の場所に移動してから殺してみた。そしたら、今度は彼女を殺そうと腕を振り上げる寸前のところからスタートした。
 この現象がループものというのだと呼ばれる現象なのだということも後に知ったが、そのループの引き金は死ぬことだけではなかった。
 たとえば教室で彼女を殺していた時、まず前の席の彼女を殺し、そのあとで近づいてくるとわかっていた先生も殺してみた。するとようやく状況を理解したらしい大多数の生徒が悲鳴をあげて、大騒ぎになってしまった。我先にと逃げ出す彼らを見ていたら、急に視界が暗くなって、気付けばやっぱり行動を起こそうとしてい

た前からのスタートになった。
 どうしてそんな風にループをするようになったのかはわからないが、そのループ現象と長年つきあっていればはっきりとわかることもいくつかあった。
 ループする条件は明確にわかったわけではないが、俺自身が何か致命的な間違いを犯し、その上で死ぬかあるいは関係ない人にその様子を見られることがキーになっているようだった。
 こんな能力とも言い難い、よくわからない現象が生じる理由はわからなかった。

 だが、なにはともあれ、あるというのなら俺はそれを好きに使う主義だ。


~続く~



当たり前ですがこの話はフィクションです。
妄想の一つとしてお楽しみください。
カウンター
プロフィール

夜空さくら (旧HN:黒い月)

Author:夜空さくら (旧HN:黒い月)

はじめに
当ブログは猟奇・グロ系の18禁小説ブログです。関連の同人誌・版権物のレビュー、個人的な語りなども書きます。18歳未満の方の閲覧はご遠慮ください。

『このブログについて』
・当ブログについてです。

『twitter』
・管理人のツイッターです。取りとめのないことを呟いています。

管理人運営の姉妹ブログ一覧
『黎明媚態』(露出・羞恥系)
『黄昏睡蓮』(猟奇・グロ系)
『白日陰影』(箱詰・拘束系)
『夕刻限界』(時間制御系)
『極夜天蓋』(催眠・改変系)
『東雲水域』(性転換交換系)
『星霜雪形』(状態変化系)
『異種祭祀』(異種姦系)

『pixiv』
・イラストは全て3Dカスタム少女を使用し作成して投稿しています。基本は小説の投稿です。

『ノクターンノベルズ』
・一部の小説をこちらでも掲載しております。
カテゴリ