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黄昏睡蓮

猟奇系、グロ系の18禁小説を書いています。関連の同人・版権作品のレビューも書きます。18歳以下の閲覧禁止。毎日更新を目標にしています。
月別アーカイブ  [ 2013年11月 ] 

お嬢様は『揚げられる』のがお好き2

 パキッ、パキッ、っと小気味のいい骨の折れる音と共に、激痛が胸に広がります。
 悲鳴を上げたいくらいの痛みでしたが、横隔膜がすでに機能していないため、ろくに声を出すことも出来ませんでした。そもそも呼吸が出来ない時点で、『わたし』は死ぬまであと何分もないでしょう。
 その間に揚げられるところまで意識を保っていられればいいのですが……中々それは厳しい気がしてきました。
 わたしはそんな自分を遠くに感じつつ、しかしはっきりとした感覚を受け取ります。アジの開きのように自分の全てが開かれて行く感覚に陶酔していました。
「お嬢様」
 そんなわたしの耳に、誰かの呼ぶ声が聞こえてきました。当然、調理中に上切さんが食材足る『わたし』に呼びかけることはありません。
 その呼びかけがわたしに対してもものだと悟ったわたしは、一度リンクを切り、目を開きました。
 わたしの部屋が視界に映ります。わたしは椅子に座った体勢である自分の身体への神経を行き渡らせます。別にこうする必要はないのですが、感覚リンクで調理される時の感覚を体感していると、どっちが本当の身体かわからなくなってしまうので、感覚の混乱を避けるためには必要なことでした。
 ひとまず現実に戻って来たわたしは、扉の外に向けて応えを返します。
「なんでしょう?」
「お湯浴みの準備が整いました」
 そういえばその準備を頼んでいたのでした。準備が整うまで新しく出来た感覚を体験して置こうかと思ったら、思ったより早く準備が整ってしまったようです。
 読書をすることや音楽を聴くのと同じ感覚で体感できるようになったのは、技術の進歩としか言えません。かつての技術では全身を特殊なカプセルに入れなければならなかったようですが、いまではディスクから伸びる神経接続プラグ、別名生体コネクタを首筋に接続するだけで体験できるようになっています。
「すぐに行きます」
 わたしは首筋からプラグを引き抜きます。人体に融合して神経に直接繋がるこれは、非常に体感的な感覚を再現することが出来る機械です。
 引き抜いてしまえば全く痕は残らず、身体を傷つけることがありません。
 この時代に生まれて、本当に良かったと思います。
 わたしはプラグを机の上に置いて立ち上がり、部屋の外に向けて歩いて行きます。
 部屋の外で待機していた使用人が何も言わなくても扉を開けてくださいました。
「ありがとうございます」
 わたしは扉を潜り、湯浴みをするべく、浴室へと向かいます。
 本当は感覚体験を途中で中断されてしまい、少しだけ残念な気持ちもあったのですが、またあとで体験すればいいだけのことです。
 わたしはそれを楽しみにしつつ、浴室へと向かう足を少しだけ速めました。
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夜空さくら (旧HN:黒い月)

Author:夜空さくら (旧HN:黒い月)

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