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黄昏睡蓮

猟奇系、グロ系の18禁小説を書いています。関連の同人・版権作品のレビューも書きます。18歳以下の閲覧禁止。毎日更新を目標にしています。

ああ、残酷な幻想 ~ケンタウロスの饗宴~ 1

 ケンタウロスの集団が、人間の村を襲っていた。
「はっはー! 狩り尽くせ!」
「ひーはー!」
 勇敢に立ち向かった男は蹄で踏み潰し、逃げまどう女は四肢を砕いてから背中に乗せて回収する。瞬く間に地獄絵図が出来上がっていた。
「よーし、こんなもんだろ! おめえら、帰るぞ!」
 ケンタウロスのリーダーがそう叫び、他のケンタウロスたちが呼応して走り出す。
 あとには死体が山と積み上がった人間の村だったものが残された。

 その村に、ふらりと一人の男が歩いてくる。
 男は極普通の旅装で、腰に長剣を提げていた。砂埃避けのフードを目深に被り、その表情はよく見えない。
 村に入った男は、戦闘の痕跡を確認する。
「ケンタウロスに襲われたか……あと少し遅ければ助かったのに、運のない奴らだ」
 死体が積み上がっていることに大した感慨は見せず、淡々と村を巡って端金を回収し、無事だった食料も盗って行く。
 その途中、地面に転がっていた少女の傍で男は足を止めた。
「……まだ生きているのか」
 人間の言葉で声をかけられ、少女がぴくりと反応する。その両足は潰れていて、胸のあたりもひしゃげていた。しかし、即死には至らなかったようで、まだ息があった。
 いままでは必死になって死んだふりをしていたのだろう。激しく咳き込み、血を吐く。
「あ……うぁ……たす……き……」
 重傷の身体ではまともに声を放つこともできないようだった。
 男はその少女の様子を観察し、冷静に判断する。
 どうやら少女はケンタウロスたちによって胸部を踏みつぶされたようだ。即死には至らなかったものの、長くは保たないのは明らかだ。ゆえに回収するだけ無駄だと判断されたのだろう。
「ふむ。あいつらにとっては、人間の女など自慰に使える肉袋感覚だからな。使えない者は捨てていくだろうなぁ」
 その言葉を聞いて、少女は激しい反応を見せた。
 胸を潰されて苦しいだろうに、男に向けて懇願する。
「おね、が……いも……たす……」
 断片的な言葉しか紡げなかったが、男はその意図を正確に理解した。
「攫われた妹を助けろと? ……そいつは麗しい姉妹愛だな」
 感心したように呟いた男は、腰に提げていた剣を抜く。それは刃紋が紫色に妖しく輝いている。いわゆる魔剣と呼ばれる代物だった。
「そういうのは、嫌いじゃない」

 そして、男はその魔剣を振るって、地面に転がる少女の首を落とした。

 少女は何が起こったのかわからない様子で目を瞬かせる。
 男は少女の首を無造作に掴んで、それを小脇に抱えた。胴体から切断された少女の首は、普通ならとっくに死んでいてもおかしくないはずなのに、まだ意思を持った動きで眼球を動かしていた。
「俺の剣は特別でな。こいつで切られた奴は俺が許可するまで死ねない。お前自体はもう助からないが、せめて妹のことを見届けさせてやるよ。いまからじゃ、助からないとは思うが」
 気まぐれに少女の願いを聞いてやる気になったらしい男は、にやりと笑う。
「馬肉を食うのも久しぶりだしな」
 そして、ケンタウロスの残した痕跡を辿って、歩き始める。

 このことを、ケンタウロスたちはまだ知らない。
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夜空さくら (旧HN:黒い月)

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