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黄昏睡蓮

猟奇系、グロ系の18禁小説を書いています。関連の同人・版権作品のレビューも書きます。18歳以下の閲覧禁止。毎日更新を目標にしています。

殺人プレイ『閑話』4

 栄巳という名前の新入部員はじっとこちらを見つめると、突然立ち上がってこちらにやってきた。
「……現代文化研究会の部長だ」
 レポートの執筆は一時中断するしかない。不満はあったが、新入部員の相手をしないわけにもいかない。
 パソコンを閉じようとすると、その当の新入部員に止められた。
「気にしないで続けてください。見学させていただきますので」
 その眼がやたらと輝いているのを見て、俺は彼女が本気で俺の書いているレポートに興味を持っていることを知った。俺は何となく嬉しくなり、刷っておいたレポートの束を取り出す。
「……なんなら、印刷した物を読んでみるか?」
「ぜひ!」
 きらっきらっした眼で彼女はレポートを受け取り、それに眼を通し始める。
 俺は少し考えて彼女に声をかけた。
「君が持ってきたレポートを見せてもらってもいいか?」
「…………え?」
 聞こえていなかったらしい。すごい集中力だった。
「君のレポートを読ませてもらってもいいか?」
 繰り返すと、その意味を理解して彼女が喜ぶ。
「ぜひお願いします!」
 彼女が持ってきたレポートは分厚く、重かった。
(……ようやく、まともな部員が増えそうだな)
 俺はその確かな手応えを感じつつ、レポートに眼を通し始めた。

 いまの現代社会において、趣味の合う合わないはかなり重要な要素だ。なにせ外見の意味がほぼなくなっている以上、精神的なことが重要視されるのは誰にでもわかることだろう。
 そういう意味で、俺は栄巳ちゃんが気に入ったし、それ以外のサークルメンバーは彼女と交流することを諦めた。
 元々出会いを求めて活動が楽そうなサークルに所属していたような連中だから、出会いがなさそうだとわかると、さっさとやめていった。まあ、勝手だと思わなくもなかったのだが静かになってレポートが進むのだから俺に文句などあるはずもない。
 栄巳ちゃんも自分のレポートを読んでくれるのは俺くらいしかいないということを感じたらしく、他の部員が去るからといって残念がる様子はなかった。
 さて、肝心の栄巳ちゃんのレポートだが、案外しっかりしたものだった。もちろんライティングの技術や知識のない彼女のレポートは読みにくく、何が伝えたいのか今一つわかりにくかったりはしたが、それでも彼女のレポートは読み応えがあり、初めてサークルにふさわしい後輩ができたと俺は満足していた。
 彼女と俺は頻繁に意見を交流する機会を設け、積極的に互いのレポートをよりよいものに仕上げるために労力を注いだ。別にどこかに投降しようと言う気はなく、俺も彼女もただ自分が満足したいがための行為だった。
 そうこうしているうちに当然のごとく、俺は栄巳ちゃんが好きになり、彼女も俺のことを好いてくれるようになった。

 そうして俺達は付き合いはじめ、いまは殺人プレイにはまっている。

 どうしてそうなった、と思う人がいるかもしれないが、俺達にもよくわからない。
 ただ、俺達は現代の文化に興味があったため、自然とそういうプレイにも興味を持った。だから実は『殺人プレイ』以外にも様々なプレイに挑戦した時期があったのだ。
 その結果、一番俺達に合うのは『殺人プレイ』だということになり、いまでもそれは続いている。


~続く~ 
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