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黄昏睡蓮

猟奇系、グロ系の18禁小説を書いています。関連の同人・版権作品のレビューも書きます。18歳以下の閲覧禁止。毎日更新を目標にしています。

お嬢様は『食べられる』のがお好き3

 最近は目覚ましい科学技術の進歩により、自分のコピーを作ることが合法的に許可されていました。
 それは一昔前に問題になっていたクローンとは全く別の方法で編み出された、まさにコピーというべき存在で、記憶から身体情報まで全てを同一としています。
 私はそれを活用して、自分のコピーを作り、神経接続によってそれが食べられる瞬間の記憶や感情、感覚を全て共有することが出来ました。
 これだけだと、人によってはコピーに成り変わられることを危惧する人がいるかもしれません。しかし、その心配はありません。なぜなら、コピー体というのは長期間生命を維持することが出来ないからです。作り出されておよそ五時間で自然と生命活動が止まるように出来ています。また、神経接続によって記憶や感覚の共有が出来るため、私を殺すことは自殺と同じ行為になるからです。
 そもそもコピーとはいえ私は私ですから、殺されて食べられたいという願望を持っています。コピー体はオリジナルからしか作れないため、コピーが生き残ることにうまみが全くないのです。
 まあ、そんな小難しい話はおいておきましょう。
 重要なのは、私は私が殺されて食べられるまでを何度も何度も体験できるという点です。
「さて、今日はどうやって食べられましょうか」
 コピー体として生まれた『私』は、目の前にいる私に対して問いかけます。
 オリジナルの私は『私』を見て、柔らかく微笑んでいました。
「これから死ぬ私にお任せしますわ」
 私はきちんと服を着て、その髪も丹念に整えられています。しかし、『私』の方はなにも身に付けていませんでした。髪も軽く櫛を通した程度でぼさぼさです。
 同じ私のはずなのに、格好だけで人間であることと食材であることが綺麗に分かれているのですから、面白い話です。
 私に決定を一任された『私』は少し考えましたが、答えは生まれる前から決まっていました。
「それでは、今日は丸焼きになって食べられたいですわ」
 いつもは趣向を凝らした料理をされる私ですが、今日は素朴に豪快に丸焼きになってみたく思いました。
 それに対して目の前の私は満足そうに頷きます。
「それでは礼司さん、上切さん、お願いします」
 部屋の隅で待っていた礼司さんと上切さんがそれぞれ頷きます。
「畏まりました。お嬢様」
「ではお嬢様。こちらへどうぞ」
 『私』を呼ぶ上切さんの声に従って、『私』は部屋から出ていきます。
「それではご機嫌よう、私」
「ご機嫌よう、『私』」
 オリジナルの私と『私』は軽く挨拶を交わして、別れました。
 もう生きて会うことはないでしょう。
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