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黄昏睡蓮

猟奇系、グロ系の18禁小説を書いています。関連の同人・版権作品のレビューも書きます。18歳以下の閲覧禁止。毎日更新を目標にしています。

ああ、残酷な幻想 ~ケンタウロスの饗宴~ 3

 ケンタウロスは基本的にオスとメスとで役割が違う。狩りはオスの仕事で、その戦利品を使って様々なものを作り出すのがメスの仕事だ。
 なので、メスが集まるその家は、いわゆる作業場だった。
 そこにリーゼが戻ってくると、ケンタウロスたちが一斉に声をかける。
「リーゼ様! どうでしたか?」
 キラキラと期待する目を向ける若いケンタウロスに向かって、リーゼは苦笑を浮かべた。
「相変わらずだよ。バージのバカは。戦いにしか興味ないんだから……」
 はぁ、というリーゼの大きな溜息に呼応して、一斉にケンタウロスの娘たちも溜息を吐く。
「バージ様、鈍いですもんねぇ……」
「いつだっけ? あたしを食べてください!ってある意味ストレートに告白した子が本気で食べられそうになって焦ったって話」
「バージ様ってほんとバカよねー」
「格好いいけどねー。バカだよねー」
 バカだバカだというケンタウロスの娘たちだが、バージのことを貶める意図はなかった。たとえ鈍くてもバカでも、ケンタウロスの常識で言えばケンタウロスのオスは強ければ強いほど魅力的なのである。
 リーゼはケンタウロスの娘たちに混じってしばらくバージのことで愚痴っていたが、それをふっきるように話を変える。
「ところで、あんたたち。いいものは作れているのかい?」
 尋ねられて一人のケンタウロスが喜色満面の笑みを浮かべた。
「そうそう、リーゼ様 ! これみてください!」
 そういって一つの作業台の前にリーゼを誘導する。リーゼはその作業台の上に乗っている『もの』をみて少し顔を綻ばせた。
「へえ。こいつはあんたが加工したのかい? すごいじゃないか」
「えへへ……難しかったですけど、頑張りました!」
 その作業台の上におかれていたもの、それは人間の皮で作られた絨毯だった。何人もの女性の皮をはいでつなぎ合わせたのか、ケンタウロスが一人寝そべれるくらいの大きさになっている。特筆すべきは、その皮のほとんどが一人分の皮を丸ごと使っていることだろう。一切破らずに一人分の皮を綺麗に剥ぐのは難しく、手先が器用なケンタウロスのメスでもそれをできるのは相当熟練した者だけだ。
 それを若いケンタウロスの娘がやってみせたことに、リーゼは感心していた。
「うん、いいと思うよ。これならどこに出しても恥ずかしくない。もちろん……プレゼントとしても申し分ないね」
「ほんとですかぁ!」
 若いケンタウロスの娘は絨毯を愛おしげに撫でながら喜色満面で飛び上がる。
「じゃ、じゃあ早速渡してきます! 今日みたいな日の方がいいと思いますし……!」
「男たちも興奮してるだろうしね。頑張るんだよ」
「はい!」
 若いケンタウロスの娘には思い人がいた。満足のいく作品ができればそれをもって告白するつもりでいたのだ。それを微笑ましく、若干羨ましく感じつつ、リーゼは彼女を見つめる。
 ケンタウロスの娘は、人の皮でできた絨毯を丸めて胸に抱く。
「い、行ってきます!」
「ああ、がんばっておいで」
 作業場から若いケンタウロスの娘が出て行こうとする。
 その時、ふとリーゼは外が妙に静かに感じた。
 いつもならまだ饗宴は続いているはずで、オスたちは喧しく飲んで騒いでいるはずだった。かすかな違和感を覚えたリーゼだったが、そう感じたところで何も変わらない。

 若いケンタウロスの娘が外に出ようとした時、何者かがその前に立ち塞がる。
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