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黄昏睡蓮

猟奇系、グロ系の18禁小説を書いています。関連の同人・版権作品のレビューも書きます。18歳以下の閲覧禁止。毎日更新を目標にしています。

殺人プレイ『自殺』まとめ

注:自殺は本来殺人プレイではありません。
続きを読むからどうぞ。

殺人プレイ『自殺』
夜空さくら

 私の殺人プレイのパートナーである先輩は、数日前から大学の研究旅行に行ってしまって傍にいなかった。
 自分の部屋でごろごろしながら、私は先輩が映っている写真を眺める。
「……さみしーです。せんぱい」
 私と先輩は殺人プレイ愛好家としてのパートナーであり、同時に恋人でもある。恋人に長く逢えないことによる切なさは、恋をしている女の子ならわかってくれるはず。
 早く帰ってきてほしいけど、先輩が帰ってくるまではまだ二日くらい時間があった。
 先輩の他に仲の良い人はいないでもなかったけど、もうその人たちとも色々したあとだった。ショッピングやカラオケとかで気を紛らわせるのにも限度がある。
 しばらく悶々としたあと、私は決意する。
「……仕方ない。自殺しよっと」
 一昔前なら何をバカなことを、と言われてしまう呟きをしながら私は立ち上がった。
 先輩がいつも使っている包丁を取りに台所に向かう。その途中で思い直した。
(切腹……は、死ねないなぁ。飛び降りかな)
 人に迷惑をかけさえしなければ、飛び降りプレイは推奨されているプレイだった。ナノマシンによる超再生能力を持ついまの人類は、たとえ飛び降りてぐちゃぐちゃになっても、何事もなかったかのように再生するからだ。
 早速マンションの屋上から飛び降りようと思ったけど、やはり途中で思い直す。
(パートナーがいない状態で飛び降りは危ないか……誰がいつ下を通るかわからないし……)
 それでもし人を巻き込んで死なせてしまったら、厳重注意を受けることになる。
 ナノマシンの恩恵で殺人や強盗はできなくなったから、事故に対する世間の厳しさは非常に大きなものになっている。子供を巻き込んでしまうことも考えられるし、やめておいた方が無難そうだ。
「……うーん。どうしよう。困ったなぁ」
 私は自殺する方法すら、自分ではうまく思いつかなかった。
 最近、ずっと先輩に殺されっぱなしだから、勘が鈍っているのかもしれない。
「うーん。仕方ない」
 私は携帯電話を取り出した。


『――というわけなんですけど……どうやって死んだらいいと思います?』
 受話器の向こうから、そんな声が聞こえて来て、呆れてしまった。
「うーん……我慢できなかったか。あと二日したら帰るのに、ダメ?」
 俺がそう問いかけると、栄巳ちゃんは心底申し訳なさそうながらも、譲らなかった。
『……ごめんなさい。でも、もう辛抱できなくて。だって、こんなに長い間先輩に殺されないなんて、初めてなんですもん!』
 可愛らしく言っても誤魔化されないぞ。
 くそ、可愛いな。
「……はー。わかったわかった。じゃあ、今回は遠隔殺人プレイってことで……俺の指示通りに死ぬんだ。そうすれば、自殺プレイも殺人プレイになるだろ」
『せ、先輩……天才ですか!?』
 まじめに歓喜しないでほしい。恥ずかしい。
 俺と栄巳ちゃんの関係を知っている同期の男が、電話する俺をにやにやと眺めていた。
 その視線を無視して、俺は彼女に死に方を指示する。


 先輩との電話を終え、私はさっそく先輩の命令を実行することにした。
「……できるかな」
 いつもは先輩が全部やってくれていることを、一人でしなければならない。奇妙な昂揚感にドキドキした。
 私はまずはカメラを準備する。これからすることをあとで先輩に見てもらうためだ。命令のうちでもある。
 部屋全体を撮れる位置にカメラを準備して、早速録画を開始する。
「えっと……これで撮れてるんだよね」
 私はそそくさとカメラの前に移動して、その向こうに先輩がいるつもりで笑いかけた。
「先輩! いまから先輩に言われた通りに死にます! えっと、始めていきますね!」
 そして、私は服を脱いで準備を始めた。準備の間、服を脱ぐ必要はあまりないのだけど、私は先輩とのプレイ時、いつも裸になることにしている。だから今回もそれに倣った。周りに誰もいないのに部屋の中で裸になるというのは、ちょっといつもと違う感じがして、ドキドキする。
 最初に、天井に備え付けられているウインチを操作して、鎖の先端を手に届く位置に降ろす。
 その鎖の先端にフックを取り付けて、まず一つ目の準備完了。
 次に、先輩が以前作った200キロはある重しを移動させて、そのウインチの下に持ってきた。
 200キロもある重しは、普通の私では動かせなかっただろうけど、ナノマシンで腕力を強化してなんとか運んだ。先輩なら片手で運べるけど、私は身体強化をしたうえで、両手で抱えあげるようにしなければならなかった。裸であることもあって、かなり情けない姿を映像に残してしまったんじゃないかと若干後悔する。汗だくになりながら、なんとか目的の位置に動かせた。
 先輩は自分のナノマシンを大した能力を持たない、というけれど、あの身体強化能力はかなりのものだと思う。
 移動させた重しにも短い鎖と、その鎖の先端にフックを取り付けた。
 これで舞台装置は準備オーケー。あとは私自身の用意だ。
 私は先輩の使う道具箱の中から、使い古された一本の荒縄を持ち出してきた。これには私の血や汗が染み込んで、独特の気配を醸し出している。染み込んで、とは言ったけど、実際はすべてナノマシンが元に戻してしまうから、縄自体はキレイなものだった。使い古されたのも、染み込んでいるのも、私の気分が大きい。
 私はその縄を使って、自分自身に縄をかけていった。自縛のスキルはあまりないけど、できる範囲でやればいいと先輩も言ってくれていたし。
 亀甲縛りに似た形で、自分の体を縛り上げる。体にかけた縄がおっぱいを絞り出し、痛いくらいだった。
 腕も後ろ手に固定するような仕掛けを作っておいて、縄尻をいったんおいておく。
 続いて私は足を縛っていった。足首をきつく縛るだけの簡単なものだったけど、縄を何重にもして、決してほどけないようにしていく。
 そこまでした後で、口枷をどうしようか考えた。別につけなくてもいいんだけど、大声をあげてしまうのは近所迷惑かもしれない。
 そう思った私は、猿ぐつわを自分で噛んだ。
「はぅあぅあう……」
 ただ猿ぐつわを噛んだだけじゃ、結構声が出ちゃう。
 私は大きなタオルを使って口元を覆い、にじみ出る声を封じるようにした。
「……むぐ、む」
 これなら、少しはましなはず。
 私はいよいよ最後の仕上げに取り掛かった。




 電話を切った後、深々とため息を吐くと、隣の席に座っていた奴がにやにやと下世話な様子で俺の肩に手を回した。
「彼女からの電話か? 相変わらず仲睦まじいことで。羨ましいぜ」
「……まあな」
 俺はさりげなくそいつの手を引きはがしながら、淡々と答えた。
 そいつはおとなしく引きはがされながらも、話題を変えようとはしなかった。
「しっかし運がいいよなぁ。お前は。殺人プレイって、そういう店でやろうとしたら結構金かかるんだぜ? たまたまできた彼女が、たまたま殺されたい衝動持ちだなんて偶然……そうそうあるもんじゃねーよ」
 言い方がむかついたので、反論しておいた。
「別に、それが目的で彼女と付き合ってるわけじゃない」
「おいおい。別にそういうつもりでいったんじゃねーよ。ただ運がいいなぁ、ってだけの話だろ?」
「お前の言い方は『普通なら金がかかることをただで出来るなんて羨ましい』になってるんだよ。自覚しろ」
「お前気にし過ぎだって! いや、マジ悪かったって」
 まったく、こいつは。調子がいい奴だ。
 俺はもう一度ため息を吐き、改めて話題を逸らす。
「……それで、ちゃんとレポートのための資料は集まったんだろうな?」
「もちろん! でも、めんどいよなぁ……そういや、知ってるか? このあたりに、拷問器具の館があるって」
 またも話を脱線させるそいつだったが、今度の話題は思わず興味が惹かれる内容だった。
「……拷問器具、ねぇ」
「ああ。めちゃくちゃ昔の器具がいまでも使えるような状態で、体験会だって頻繁に行われているぜ。小さな器具はお土産にもなってるしな。……興味ねえ?」
「………………」
 これが大学の研究旅行でなければ行っただろう。しかし、今回の旅行は金銭的に日程が厳しく設定されていて、寄り道しているような余裕はない。
「……今回はダメだな。また今度自費でくるさ」
「お土産かう程度なら大丈夫じゃね? ぶっちゃけ、くそつまんねえ史跡とか退屈だし……」
 お前はなんでこのゼミに入ったんだ。
 思わずそういってやろうかと思ったが、魅力的な誘いだったのでどうしようかまじめに悩んだ。
「……うーん。そうだな」
 自費でくればいいと言っても、金がかかるのは事実だ。貯金はそこそこあるが、余裕があるわけでもない。
(そう考えると、今回の間に行っておいた方がいいか……?)
 そう思った瞬間、背後からのしかかってくる重みにうめくことになった。首に背後から腕が回される。
「ふふふ。いけない後輩たちだね。ゼミ長がいる前で堂々とさぼり宣言かい?」
 綺麗なソプラノの声で放たれたそれは、実質上の死刑宣告だった。
 あ。やばい。
 俺は首に回された細い腕が、自分の首に入るのがわかった。とっさに首の筋肉と骨を強化しなければへし折られていたレベルでその腕に力が込められる。なお、俺は首だったが、隣の奴は頭部をわしづかみにされていた。ミシミシ、という骨がきしむ音は幻聴だと思いたい。
「す、すみません。ゼミ長……」
 なんとか気道を確保しながら、そう詫びる。なお、隣の奴は声もなく悶絶していた。
 しばらく折檻が続いたあと、ゼミ長は満足したのか、その手を放してくれた。
「まじめに研究に取り組みたまえ。ペナルティとして、君たちには少し郊外の史跡まで写真を撮りに行くことを命じる」
「りょ、了解です」
 ゼミ長がひらりと取り出したメモを俺たちの前においた。
「少々交通になんのある場所だから、特別にタクシーを使うことを許可しよう」
 そういわれて俺はその場所を確認し、目を瞬いた。
「……ゼミ長。これって」
「そうそう。私は教授と行動を共にしなければならない時間が多くてね。寄り道をしている余裕がないんだ。だから、その場所にいくまでの道のりでお土産屋によって、一つ土産を用意しておいてくれないかい?」
 そういわれて、俺はゼミ長が何を求めているのかわかった。
「……了解です。どこ向けですか?」
「家庭用だよ」
 そういってゼミ長は去って行った。
 俺は改めてゼミ長に指示された史跡の場所を確認する。この場所からいくには、途中で例の拷問器具の館の傍を通る。その途中でお土産を買ってこい、ということは、そういうことなのだろう。
(家庭用、か)
 つまり、ゼミ長もそういうことなのだろう。
 改めてうちのゼミには変人が多いと思った。




 それはまるで断頭台に進む死刑囚の気分だった。
 私は足を縛る縄の先端を、ウインチの真下に置いた重しにくくりつける。ここから離れらないようになった。それはまるで囚人か何かのようだったけど、別にそれが目的じゃない。
 次に、私は傍においておいたウインチのリモコンを手に取り、立ち上がる。フックをちょうどいい位置にまで下げる。ちょうど私の背中くらいの位置だ。
 身体を締め上げる縄の、背中側に作った輪っかに両手を通す。これだけなら、まだ腕は自由に近い。抜こうと思えばいくらでも抜ける。
 けど、同じように輪っかを作っておいた縄尻を、天井からぶら下がるフックに引っかけたあと、私は手に握っておいたリモコンを操作して、天井のウインチを始動させた。徐々に鎖が引き上げられ、縄尻が引っ張られる。
「むぐぅ……!」
 その途端、全身に巻いた縄が、強く私の体を締め上げた。同時に腕を通している輪っかも締まり、私の両手の自由は簡単に奪われる。
 私はリモコンのスイッチを入りの状態にしたまま、それを慎重に手放す。リモコンは地面に落ちて転がった。ウインチの動きが止まっていないことを確認してから私はそれを遠くに蹴とばした。行儀が悪いけど仕方ない。
 これでもう、私にウインチを止める方法はない。
「あっ……!」
 私は自分の体が浮かんで、思わず声を上げていた。体を縛りあげている縄が、さらに食い込む。さらにウインチは動き続け、足元の重りに繋いでいる縄にも遊びがなくなった。
 その瞬間、さらに強い力で体が締め上げられる。
「むぐっ……!」
 猿ぐつわの中で、私の絞り出された声がくぐもって消えた。
 先輩はウインチが巻かれ過ぎると自動的に止まるように安全装置を作っていたけど、それはあくまでも巻かれ過ぎて負荷がかかった時だけだ。だから、その鎖からさらに延長された縄に絞りあげられているもののことは考慮に入っていない。
 それはつまり、私は限界を越えてもなお、その縄によって絞り出されてしまうことになるということだった。
 普通なら持ち上げられるだけで終わるだろうけど、足を真下の重りに接続しているから、持ち上げられることもない。私は空中で縄に絞りだされて、ぐちゃぐちゃに潰されてしまう。
 その時の瞬間のことを考えると、縛られた体のなかで心臓が激しく高鳴っていることを自覚した。
 ドキドキしながら、その時を待つ。
「う……ぐっ、ぎっ」
 テンションはすでに限界に近い。私の体は食い込んだ縄のせいで至るところが鬱血し、骨が軋む音さえしていた。
 先輩がいたなら、ここで私を殴るなり蹴るなりしてさらに苦痛を与えてくれただろう。先輩がいないことが残念でならない。けれど、これは先輩が提案してくれた自殺の仕方。これは先輩に殺されているのだと思えば、肉体的なものだけじゃない、確かな満足感を覚えることができた。
 そんなことを考えている間にも、さらに、ウインチは強力な巻き上げを続けている。
 この時、私はまだ、このあと訪れる壮絶な結果を予想さえしていなかった。
 食い込んだ縄に、体がバラバラにされてしまいそう。
 ウインチは機械的に、定められた力で淡々と私の身体を引き絞っていく。そこに情はなく、ただ決められたとおりに動くだけだった。
「ふー……ふー……」
 限界以上に縄が身体を締め潰してくるせいで、私は声もあげられなくなっていた。声をあげないようにと猿轡をしたけど、これなら必要なかったかもしれない。
 吊るされたボンレスハムのように、私の体は縄目によって細分化され、見た目からすればきっと悲惨な体になっているのだろう。あとで先輩と見るときにどんな風になっているか確かめよう。
 ひときわ強く縄が引かれる。
 肋骨がへし折れる音が、体の中で響いた。
「ゴブッ」
 押し出された血が口から吹き出しそうにる。もちろん、猿轡によってそれは零れることなく、口の中に血の味が広がっただけだった。
「ヒュー……ヒュー……」
 折れた肋骨が肺を傷つけたのかもしれない。まともに呼吸もできなくなった。そもそも、大分前から胸が膨らまなくて呼吸はできないに等しかったのだけど。
 意識が遠ざかりかけるのを感じ、咄嗟に体内のナノマシンを応用して頭に自動的に酸素が供給されるようにした。私のナノマシンの能力は基本的に回復力特化であって、いろんな操作ができる類のものではなかった。けど、何度も何度も殺されたせいで、私はナノマシンの扱いに長けて来ていた。
(これなら……首だけになってもしばらくは生きてられるかも……?)
 先輩に殺されるのは嬉しいけど、途中で意識を失ってしまうことも多かった。それなら、と編み出した方法ではあったけど、これは案外使えるかもしれない。
(また先輩にいって、これを活かす殺し方をしてもらおっと……)
 そう考えていると、さらに縄が私の体を細く、小さく締め上げていく。
 心臓もまともに機能していないだろう。私はいよいよ死ぬ未来が直前になって、興奮も絶頂だった。
 そのとき。私の体は、かすかに持ち上がった。
(あれ?)
 まだ私の体は破壊され尽くしていない。どういうことかと思ったら、重りが持ち上がってしまっていた。
(そういえば……持ち上げる力は、最大一トンくらいだったっけ)
 そんな強度がいるのかどうか疑問だったけど、それがまさかこんなところで発揮されるとは思わなかった。
(だいじょうぶかなぁ)
 建物の心配をした私だったけど、もっと違うところに問題はあった。
(……あ。これって)
 徐々に引き上げられていく私に、ウインチが近づいてくる。その回転は止まりはしなかった。
(……先輩、ごめんなさい)
 私は自分の体がウインチに巻き込まれてぐちゃぐちゃになっていくのを感じながら、ウインチが壊れてしまわないか心配になった。
 その後、旅行先から先輩が戻ってきたとき、私はウインチに巻き込まれて肉片になっていたらしい。
 旅行から帰って早々、ウインチから解放してもらうために先輩には苦労をかけてしまった。ほぼ半死状態になっていたせいもあって、血が固まってたりウインチが歪んでたりで相当苦労させてしまったみたい。
 だから、いくら我慢できなくても、自分で死ぬのは控えようと思った。
 それにやっぱり、先輩に殺された方が気持ちいいし、ね。


~殺人プレイ『自殺』 終わり~
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