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黄昏睡蓮

猟奇系、グロ系の18禁小説を書いています。関連の同人・版権作品のレビューも書きます。18歳以下の閲覧禁止。毎日更新を目標にしています。

食人鬼の恋

食人鬼の愛情表現はもちろん。
続きを読むからどうぞ。
食人鬼の恋
夜空さくら


「先輩のことが好きです! だから先輩を食べさせてください!」

 色々過程をぶっとばした要求に、わたしはどう答えればいいのかわからなかった。
 とりあえず、いきなりベンチの上で押し倒されたわたしは、目の前でぶるぶる震えている彼女を見つめ返した。
「ええと……とりあえず、いいかな」
「な、なんですか……?」
「わたし、女だよ?」
 もしかして勘違いしているのかと思い、そう聞いた。
 彼女はぶんぶんと大げさに首を振って頷く。
「知ってます!」
「わたし、ガリガリで美味しくないと思うけど……」
 スレンダーといえば聞こえはいいけど、それは要するに胸もお尻も細すぎるということで、女性的な魅力からは程遠い。
 彼女は今度は首を横に振って否定した。
「そんなことないです! 先輩はとっても美味しそうです!」
「……うーん」
 なるほど。目を見てわかっていたけど、どうやら彼女は本気らしい。
 本気でわたしを好きで、わたしを食べたいと思っているらしい。
 どうしよう。
「……死ぬのは嫌かな」
「大丈夫です! 手とか足とかちょっとずつ食べさせてくれればいいですから!」
「……いや、それされると、普通に死ぬんだよね」
 まずいな。基準が違いすぎてまずい。
 彼女の目が不審げに瞬くのを感じる。誤魔化しきれそうにもない。
 まあ、こうなってしまった時点で諦めるしかないか。
 わたしはそう考え、半分はやけっぱちな気持ちで重要な秘密を彼女に吐露した。
「実はわたし、普通の人間なんだよ。だから、食べられると死んじゃうの」
 そう伝えると、彼女は大きく目を見開いた。驚きで言葉も出ないという様子だ。

 そんな彼女の丸い瞳が、金色に怪しく輝いていた。




 小さな頃から、変なものを寄せてしまう体質だった。
 それはおそらく世にいう妖怪と呼ばれるものの類で、そいつらがわたしの生活にちょっかいをかけてくるために、わたしはとんと平和な日常というものに縁がない。
 幼稚園の時分には神隠しにあって二か月近く消えていたし、小学生の時には学校がお化けの集う学校になって奇々怪々な現象が頻発して廃校になったし、中学校では人に紛れて暮らしていた妖怪教師の秘密を暴いてしまって町をひとつ巻き込んだ大騒動に発展したりした。
 そのたびに、妖怪と人間のハーフだとかいう陰陽師や、人間に恋した大妖怪や、世界の秘密を知るとかいう秘密結社の一員が現れて事態を収束させたものだ。ただ、なんの特徴もなく、それらを呼び寄せただけのわたしの特殊性に彼らが気づくことはなく、わたしはいつも脇役(被害者)の立場でそれらの事件の解決を見守っていただけだった。
 さておき、成長するにしたがってそういう事件に巻き込まれる頻度というか、事件の規模が大きくなっていることを感じたわたしは、これ以上人間世界で暮らし続けていると、世界そのものに悪い影響を与えてしまうのではないかと考えた。
 そこでわたしはあえて妖怪たちが集まる高校に自分から飛び込むことを決めたのだ。両親もわたしの特殊性については理解していないので、その高校に入りたいという理由づけには苦労したけど、まあなんとかなった。
 元が妖怪まみれの場所なら、いまさらわたしが影響したところで大きな問題にはならないだろうと考えたわたしの考えはおそらく正しく、三年生になるまで特に大きな事件らしい事件は起きなかった。
 ところが、卒業も間近になったある日、後輩の女子生徒に呼び出されたわたしは、文字通り食人鬼の彼女に「食べたい」と告白されることになったのだった。
 ちなみにわたしが落ち着いていたのは、単に幼いころから妖怪がらみの事件に慣れていたからだ。




 わたしに告白してきた後輩……五錠院マイカは、その目を不安げに揺らしていた。
「え……? だって、先輩、自分も妖怪だって……」
 その疑問に、わたしはきまずい想いをしながら目を逸らした。
 確かにそういった。はじめてマイカと会ったとき、マイカは食事中で、同族と言わないとわたしも食べられてしまいそうだったから。妖怪が集まるこの学校でなら不自然はないと思ったし、そのときさえ凌げれば関わらなくても済むはずだったから。
 けど、思った以上にマイカに気に入られてしまったことが、誤算だった。
「ごめんね。死にたくなかったから、嘘をついたの。わたしは普通の人間。術も特殊な能力も持ってない、妖怪がいるってことを知っているだけの、ただの人間」
「……その割には、落ち着いていますね。いまの状況で」
 さっきまで告白の緊張で震えていた彼女はそこにはおらず、静かな声がわたしを追及してくる。
 わたしは深くため息を吐いた。
「慣れてるからね。妖怪に関わるのも一度や二度のことじゃないし、価値観が違うことはよくわかっているつもりだし……」
 妖怪は人間にはない特殊な能力をいくつも持っている。
 能力には色々あるが、すべての妖怪が持っているのは驚異的な再生能力だ。四肢がもがれた程度なら即座に再生する力を妖怪は共通してもっている。彼女が私を食べさせて欲しいというのも、妖怪同士でなら一般的な求愛行動なんだろう。
 それでも、女の子が女の子にそういう感情を向けるのは妖怪であれ珍しいことのはずだけど。
 ベンチの上で押し倒された状態のまま、わたしとマイカは固まっていた。
 マイカはその金色に輝く瞳をわたしに向けている。
 いたたまれなくなって、わたしは口を開く。
「……えっと……その、だましてたのは悪かったわ。悪気はなかったのよ」
 なんとかこの場を収める方法はないかと、頭をフル回転させていると、突然マイカが呟いた。
「どうしよう……」
「え?」
 マイカはわたしから離れると、そのまま土下座の姿勢に移行した。
「先輩、ごめんなさい!」
 突然の謝罪に、むしろわたしの方が面食らった。
「ど、どうしたの? 謝るのは騙してたわたしの方だけど……」
「違うんです。私……掟で、人間に自分の正体を言っちゃダメなんです」
 掟。
 今時の人間世界ならないがしろにされることも多い伝統やらなんやらの類。
 妖怪の世界ではいまでもそれが絶対の効力を持っていると聞く。
 わたしはなんとなくマイカが何を言いたいのかわかってきた。
「……なるほど……つまり、人間に正体を知られてしまった場合、その人間を始末するべし、みたいな掟があるわけね」
 彼女が謝る理由としてはそれ以外に考えられない。そう思って口に出してみると、マイカはびくりと肩を震わせた。図星みたいだ。
(……さて……どうしようかなぁ)
 殺されたくはないけど、掟である以上マイカがわたしを殺さなくてもマイカの仲間がわたしを殺すだろう。わたしが黙っておくと言っても、掟に縛られている妖怪であるマイカがそれを許容できるかはわからない。
 人よりずっと強い妖怪が人の世界を侵食しきれないのは、そういう「掟」に種族自体が縛られているという側面があるからだ。強い気持ちやらなにやらでそれが無視できてしまったら、むしろそっちの方が危ない。
 そうなると、わたしかマイカのどちらかが死ななければならないのだけど……マイカに死ねとはとても言えなかった。
(……しょうがないかなぁ)
 正直死にたくはないけど、いつかこんな日が来ることは覚悟していた。
 覚悟を決めて口を開こうとした時、突然マイカがい勢いよく顔をあげる。
「ひとつだけ! 先輩も私も死ななくていい方法があります!」
 そういうマイカの提案は、わたしにとってはとんでもない方法だった。




 放課後、マイカの家を訪ねる。
 マイカは一人暮らしで家の中には誰もいなかった。妖怪は数が少なく、マイカの親は妖怪の里で働いているため、ほとんど家にいないらしい。
「それなら、わたしに正体を言っちゃったこともばれなかったんじゃない?」
「だめです。うちのお母さん心を読む能力の持ち主なんです。前は私が先輩を普通の妖怪だと信じ切ってましたから大丈夫でしたけど、いまは知っちゃいましたから……隠し事はすぐお母さんにばれてしまうんです」
「なるほどね……」
 それは確かに厄介だ。数少ない経験上でも、大人の妖怪の方が掟に縛られている印象がある。いくらわたしが人に言わないと言っても、掟に従ってわたしを処分しようとするのは想像に難くない。
 それにしても。
「……本当に、その方法しかないの?」
「……すみません」
 しゅんと肩を落として落ち込むマイカに、悪い気がした。
「いえ……ごめんなさい。マイカに気を使ってもらっているのに、わたしが嫌がっちゃいけないわよね」
「先輩ぃ……」
「……でも、本当にその方法で大丈夫なの?」
 かなり裏ワザ的な方法だと思うのだけど、本当にそれをすることで「掟」の対象から抜けられるのだろうか。
「は、はい。それは保障します。実際それで人間の男の人が食人鬼の里に住んでますし」
「……でも、それって組み合わせとしては男女よね」
「大丈夫、です。食人鬼は女性の比率が多いので、女子同士の結婚も認められています」
「……でも、それって食人鬼同士の話よね」
「う……」
 マイカが言葉に詰まってしまう。
「ああ、ごめんなさい。困らせる気はないの。ないんだけど……仕方ないかぁ」
 わたしは覚悟を決めた。後輩に気を遣わせていては先輩失格だ。
「ごめんね。あなたたちにとっては素敵な行為なんだろうけど……」
「……ごめんなさい。ただの人間には抵抗のあることだってわかってます。……けど、それしかないんです」
 掟、『ただの人間に正体を知られたらその人間を殺すこと』。
 それを覆す方法は、ひとつ。『ただの人間』じゃなければいいのだ。
 つまり。
 マイカは不安げに私を見ながら、その方法を口にする。
「先輩が私を食べれば、先輩は求愛行動を受け入れた私の『番』として、殺さなくてもよくなりますから」
 マイカがわたしを食べるのではなく、マイカがわたしに食べられる。
 そうすることで、マイカはわたしを番として親に紹介することができる。嘘をついているわけでもないから、読心術を持つマイカのお母さん相手でも問題にはならない。
 けれど、それは要するに、妖怪とはいえ人の形をしたマイカをわたしは食べなければならないということだった。
「確認するけど……性的な意味では『食べた』ことにはならないのよね」
 軽口のつもりでそう尋ねると、マイカは顔を真っ赤にして首を横に振った。
「だ、だめですよ! それは比喩ですし……」
 うぶな子だ。初めて会ったとき、人間を頭からバリバリ食べていた子と同一人物とはとても思えない。
 マイカは制服を脱いで、全裸になっていた。そして、そのこぶりながらもきれいな形をしたおっぱいを揉んでいる。
「……ところで、さっきからマイカは何をしているの?」
 自分を調理する準備とマイカは言っていたけど、正直自慰を見せられているようにしか思えない。
 マイカは顔を赤くしながら、手の動きは止めないまま答えてくれた。
「……んっ……私たちの種族は、こうしてもみほぐしていると、肉が熟して美味しくなるんです。先輩には少しでも美味しく食べて欲しいですから……」
「……そ、そう……ありがとう」
 そういうしかなかった。
 食人鬼の体の構造がわたしたち人間とは全く違うというのは、よくわかっている。けれど、はたして本当に食べても大丈夫なのか……わたしは少し不安だった。
「そ、そろそろいいかもしれないです……先輩、お願いできますか……? 普通ならそのままかじりつくんですけど……」
 さすがにそれは普通の人間であるわたしには無理な話だ。
 だから、わたしはおとなしく人間なりの方法でやるつもりだった。ちなみに、食事の準備が始まった時点でわたしも服はすべて脱いでいる。食事の過程で服が汚れてしまうと、問題になりかねないからだ。血まみれな格好で歩くわけにはいかない。
 わたしはマイカに近づいて、その柔らかな胸に触れる。びくん、とマイカが体を震わせた。
「ひゃんっ」
「あ、ご、ごめんね」
 異常な状況であるとはいえ、マイカの声を聴いたらこっちまでドキドキしてきてしまった。
「い、いくわよ……?」
 わたしはマイカのおっぱいに触れている方とは反対側の手に握った包丁を、マイカのそれに近づける。
 包丁の刃が触れると、マイカは熱に浮かされたような目でそれを眺めていた。わたしは緊張しながらも、包丁を使ってマイカの胸をそぎ落としていく。皮と肉が切れていく嫌な感触が手に伝わってきた。
「はぁっぁぁぁん、っ!」
 マイカは包丁が進んでいくにしたがって、明らかに感じていると思われる熱い喘ぎ声をあげ始めた。
 ドキドキしている自分の鼓動が、どっちの感覚のせいなのかわからなくなってくる。
 やがて、おっぱいの上から入れた包丁は、おっぱいの下まで到達し、ぷちんとその小さな肉塊を彼女の体から切り離した。
「……ふ、ぁ……」
 マイカは恍惚、といった様子で切り離されてしまった自分の胸を触っていた。
 わたしはまだマイカの体温が残るおっぱいの切れ端を手にドキドキする自分の鼓動に心乱されていた。
 手のひらに乗る程度の、マイカの肉片を見ながら、わたしはごくりと喉を鳴らした。
 普通の人間であるところのわたしにとって、曲がりなりにも人間の形をした肉を食べるなんてとんでもないことなのだけど……こうして切り離されたマイカの肉片を見ていると、不思議と食欲が刺激されている。
 なんとなく危ない気持ちを抑え込み、わたしはマイカに確認する。
「じゃ、じゃあ……食べるね。生でいけるのよ、ね?」
「は、はい……いけます……」
 わたしは血で濡れた手のひらに乗せた肉片を、口に近づける。触れるほど近くに寄せた時、鼻腔に甘い香りがふわっと満ちた。
「え……?」
 その匂いは、確かにわたしの手のひらに乗った肉と血からしていた。恐る恐る、舌を伸ばしてそれに触れてみる。
 甘いタレを舐めた時のような、濃厚な甘みが舌の上に広がる。
「ふ、わっ、なに、これ……っ。あまい……!?」
 鉄錆のような味を想像していたわたしは、その甘みに思わず口を離してしまう。
 傷口から薄い蒸気をあげながら再生しているマイカが、照れくさそうに応えてくれる。
「食人鬼の血は甘いんです。たぶん、食べやすいようにだと思います」
「そうか……元々食べて食べられることが愛情表現だから……」
 それが苦痛にならないように、体が出来ているということなのだろう。それにしたって見た目は完全に血肉なのに、お菓子のように甘いというのは不思議な話だったけど。
 これならマイカの血肉だと思いさえしなければいけるかもしれない、と思い、試しにもっとマイカの血を舐めてみた。じっとりとした甘みが口の中を満たしていく。けれど後を引くような甘みではなく、唾液によって喉の奥に流し込んでしまえば、のどごしも悪くない。あとからあとから唾液が出て来て止まらない。
(……これ、食人鬼の肉を食べたら自分も食人鬼になったりしないよね?)
 もしそうだとしたら人間をやめることになるけど……どうせ殺されるのなら、そうなった方がいい気がした。
 わたしは夢中で血を舐め、次にいよいよ、マイカのおっぱいを口に含む。
「あっ……」
 マイカがびくりと体を震わせた。その反応があまりにダイレクトだったので、わたしは思わず口を離してしまった。
「マイカ?」
「……あ、ごめんなさい。先輩。実は……切り離されても、しばらくは感覚が伝わって来てて……気にせず食べちゃってください」
 つまりわたしが噛んだりなめたりする感覚がマイカに伝わってきているということか。
 わたしが再度舌を乳房に這わせると、マイカはそれに合わせてない乳房を触られているように、体を震わせた。
「……ふふっ」
 楽しくなってしまったわたしは、はしたなく大口を開け、マイカの乳房を口の中に押し込む。
「あっ、せんぱ……っ。ああんっ、すごっ……あたたかい……っ」
 口の中でマイカの肉片を転がすようにして味わう。乳房の中にまだ出きっていない血が詰まっていたのか、口の中で次々新しい甘さが噴き出していた。
 ぐちゅり、ぐちゅりと噛んでいると、マイカはそのたびに可愛らしく体をくねらせ、熱い喘ぎ声をあげる。
(思った以上に、これ楽しいかも……)
 美味しい彼女のことを、いままではせいぜい『自分に懐いてくれる後輩』程度にしか思っていなかったわたしだけど、こうして彼女を味わっていると……愛しさがこみあげてくる。
 これなら、わたしと彼女はうまくやっていけるかもしれない。

 そんな風に考えながら、彼女のおっぱいを飲み込んだ。


~食人鬼の恋 終わり~

[ 2015/02/21 10:15 ] 小説・短編 食人鬼の恋 | TB(0) | CM(0)
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