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黄昏睡蓮

猟奇系、グロ系の18禁小説を書いています。関連の同人・版権作品のレビューも書きます。18歳以下の閲覧禁止。毎日更新を目標にしています。

お嬢様は『剥かれる』のがお好き 5

 清楚なドレスに身を包んだお嬢様がこの場所に来たことに、私は慌てる。
「いけませんお嬢様! 換気はしておりますが、薬品の成分がいまだ漂っているかも……」 このお嬢様は食用のコピー体ではなく、オリジナルのお嬢様だ。
 もしこのオリジナルのお嬢様にもしものことがあっては大変だった。
 私の心配を余所に、お嬢様は朗らかに微笑む。
「大丈夫です。あの薬品は直接触れでもしない限り、あの効果を表すことはありません。もしそうだとしたら、貴方もただでは済んでいないでしょう?」
 それは、確かにそうなのだが。
 そんな気化したレベルのもので硬化があるのであれば防護服だけでなく、ガスマスクも必要になっていた。それをしないでいるのだから、問題はないはずなのだが万が一がある。
「こちらのお嬢様はすぐに調理させていただき、そちらにお持ちいたしますので……どうか隣室でお待ちください」
「……そうですね。無闇に心配させてしまうのはかえってよくありませんでした。信号が途切れたので、一言労いを……と思ったのですが」
 その優しいお気遣いはありがたいのだが、万が一を考えると作業ができない。
 心苦しかったがお嬢様には隣室にお帰りいただいた。
 それにしてもいつものことではあるが、たったいまここで死んだ『お嬢様』の感覚を追体験していたとは思えない落ち着きようだった。
 私は吊された『お嬢様』のうなじ辺りを探り、小さなマイクロチップを取り出す。これは『お嬢様』の感覚などを外部に送信するためのチップで、お嬢様はその信号を隣室で受け取っていたはずだった。コピー体の『お嬢様』が感じた感覚をそっくりそのまま感じていたはずで、それは死に至る苦痛をそのまま受けていたということになる。
 非合法な組織が行う拷問には、そうやって死にゆくものの記憶を味合わせるものがあるというくらいにはその感覚は鮮明なもので、どれほど鍛えられた人間でも、健常な感性を持つ人間なら、死ぬ感覚を何度も味合わされていると確実に発狂すると言われている。
 そういう意味では、もう何十、何百回と死ぬ経験を繰り返していながらも、穏やかな心根を保っているお嬢様はとんでもない方だった。
「お嬢様をお待たせするわけにはいかないな」
 私はそう気合いを入れ直し、『お嬢様』の解体を進めた。硬化した足の先から、肉を骨と分離しつつ、身体を崩していく。あっというまにステンレスのトレイが『お嬢様』の崩れた肉で一杯になった。
 骨から肉が綺麗に剥がれたため、まるで現実味のない、作り物のような白い骨が並べられる。このまま人骨標本にすることもできそうだ。
 手早く身体全体の解体を行い、首から上を残して肉と骨に分割してしまう。
 さらに木槌を使って肉を細かく粉砕して、元に戻った時にミンチ肉になるようにしておく。これで下準備はほぼ完了だ。
「あとは頭部か……どう調理するかな」
 吊された頭部を取り外し、全頭マスクを脱がす。
 傷一つ無い穏やかな『お嬢様』の頭部がそこにあった。食人において頭部は調理難易度の高い部位となる。
 いや、ただ食べるだけなら、脳みそや目玉、耳たぶなど好まれる上に食べやすい部位が多いのだが、うちのお嬢様のように『余すことなく食べる』を目的とすると途端に難易度が跳ね上がるのだ。
 今回の主役はあくまで剥いだ皮の方であり、そちらの調理の方が重要ではあるが、頭部をいつもの調理方法でごまかすことはしたくない。

 今日も私はお嬢様を美味しく食べる方法を模索し続けるのである。

おわり
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