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黄昏睡蓮

猟奇系、グロ系の18禁小説を書いています。関連の同人・版権作品のレビューも書きます。18歳以下の閲覧禁止。毎日更新を目標にしています。

ゾンビ一丁あがり! 2


 ある日、世界はバイオハザードによって崩壊した。

 詳しいことは俺にもよくわかっていない。
 突如ゾンビになってしまった者が現れ、ゲームみたいに特定の地域に抑え込むことも出来ず、世界中がゾンビ化の危機に晒されたのだ。
 映画などの物語のように、ゾンビ化を防ぐワクチンが都合良く開発されるということもなく、世界人口の約九割がゾンビと化してしまった。
 ゾンビウイルスに感染せずに済んでいる一割の人間のうち、大半は早い段階で閉鎖空間に逃げ込んだ者達だ。ある意味真っ当な手段で生き延びている者達だな。
 一方、そうではないごく一部の者――俺のような人間――がどうして感染せずに済んだかというと、身も蓋もない話だが、純粋に体質の問題のようだった。
 運が良かった、という言い方も出来るが、限りなく文明が崩壊した上にゾンビで溢れる世界で生きなければならなくなったのだから、幸運か不運かは微妙なラインだ。
 ちなみに、ゾンビは普通に人間を襲ってくる。俺たち抗体のある人間はゾンビにこそならないが、ゾンビに噛まれれば普通に怪我をする。
 ゾンビになったからといって極端に身体能力が向上することはなく、基本的には元の人間のままなのが救いだった。もし化け物みたく力が強くなったり、動きが速くなったりしていたら、抗体を持っている俺たちもゾンビの数に為す術もなく、生きたまま食い殺されていたところだ。
 そして、抗体を持つ者たちにとっては都合のいいことに、ゾンビ化ウイルスは俺たちの身体を強化してくれていた。
 俺はゾンビ化ウイルスが溢れるまで極普通の成人男性であり、それほど身体を鍛えている方ではなかった。少なくとも、人間を一人分背負って動き回れるほどの体力は無かったはずだ。
 けれど、ゾンビ化ウイルスが世界に溢れるようになってから、俺の身体は物凄く強くなった。人間一人分の荷物を担いで移動するのも容易いほどに。
 ゾンビに成りはててしまった者達には悪いが、この辺はゾンビ化ウイルス様々といったところだ。
 俺みたいにゾンビ化せずに身体能力が向上した人間は、場所によっては「ヒーロー」だなんて呼ばれ、ゾンビからまだゾンビ化していない人々を守っているらしい。
 らしい、というのは俺は「ヒーロー」なんて呼ばれ方をされていないからだ。

 俺は普通の人間達から「ゾンビ加工業者」などと呼ばれている。

 ゾンビが溢れるようになり、人間の生産力は著しく低下した。
 廃墟と化した街から使える物資を得るのは当然の流れだが、人間という奴はどこまでも逞しい。使えるものはなんでも使えといえば、聞こえはいいが。
 世界がこうなってから溢れるほどに得られるようになったもの――ゾンビをも利用したいという人間が、俺に依頼を出してきたのだ。

 なるべく美しく、あるいは可愛らしい女のゾンビを、捕獲してきて欲しいと。

つづく
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